甘味多島採集記
 この採集記はノンフィクションだったりフィクションだったりする。
和名・学名・地名は相当いい加減で適当です。
 

爆発栄螺


第一章
「良い準備と想定し得なかった現実」
 
 

甘味多島はミヤマ萌え属性な私にとって避けて通れない場所だ。 
 
 

それはこの島の固有種であるヒメタイワンミヤマクワガタLucanus ferriei Planetが生息するからだ。 
 
 

もちろんその名前の通りタイワンミヤマクワガタLucanus formosanus Planetの近縁種だ。 
 
 

このヒメタイワンミヤマクワガタLucanus ferriei Planetは高い場所の電線に現れるという。(^^; 
 
 

そのため、私はカーボン製である10mの鮎竿と絶縁手袋を購入した。 
 

鮎竿10m 硬硬調
 
 

絶縁手袋20000V 1分間の耐電圧テストの検印
 

市販品の10m補虫網は存在するが、四十肩(腕が上がらなくなっちゃう奇病)である私にはその重量(約1kg)は とても辛く、コントロールがままならない。鮎竿はその約1/3で300g台の重量だ。
 
 

カーボンは良伝導体であり電線に触れなくとも感電の恐れがある。
 
 

折れやすいカーボンロッドは折れたら採集にならないので、予備のロッドを用意すると共に輸送用のロッドケース も購入した。

元来方向音痴である私は、今まで数々の失敗を数えられない程している。 その昔、京都へ行った時に右京区と左京区を間違え、丸一日費やして金閣寺に辿り着けなかった事がある。(^^;
 
 
 

方向音痴である私は予め主要な生息地を入力しルートを検索させるためのカーナビゲーションシステムも購入した。
 
 

また電線に集っているヒメタイワンミヤマクワガタLucanus ferriei Planetを闇夜の中で照らし出させる携行形蓄電池式投光器も購入した。
 

National ハロゲン強力ランプ 値段は秋葉原で4000円位

タコ採れしたときの事を考えて、ルアーケース3ケ・タトウ20も用意した。

気休めだが、ハブ対策の長靴も当然持っていく。


トラップに沢山鈴なりにクワガタ付いていて、落としたら嫌だから下で受け止められるようにと蝶研の「お散歩ネット」も購入した。
 
 

これだけの機材を手荷物で持って行く訳にはいかないので事前に郵送することとした。
 
 

白猫武蔵の宅急便で甘味多島支店止めで出発3日前に発送した。
 
 

カミさんと自分の分の航空機チケット8万円X2人もネット通販で購入した。
 
 

合計16万円振り込んで送られて来たチケットを見てびっくり。
 
 

一人片道約2万円の額面で株主優待チケットとある。
 
 

通販な人はすんごく儲かってないかい?16万―(2万X2枚X2人)=8万
 
 

某航空機会社の株主になりたいとすら思ってしまった。(^^;
 
 

私の絶対負けられない44才の夏はこうして始まった。
 
 

甘味多島で一番のポイントと思われる原生林の林道に分け入るべくレンタカーの選択作業を行った。
 

日参・兎誉田・末田レンターカーに当たってみたが、唯一4WDが有るのは末田レンターカーで、大型車であった。
 

経済的理由もさることながら、林道ちゅう所はどこでもUターン当たり前なので、その大型4WDで原生林をなぎ倒して Uターンするのは良心が痛む。そこで他のレンターカー屋を当たることにした。あまり聞き慣れぬ86レンタカーなる所に 破磁路ミニがあった。「安い!最低地上高が高い!決定だぁ!」と早々と2ケ月前に予約した。出発1週間前に予約の再確認の電話を入れた。
 
 

「8月8日〜13日の破磁路ミニを予約したものですが、大丈夫ですよね?」
 

「予約は普通の軽自動車になっています。」
 

「破磁路ミニじゃないと困るんですけど。(怒)」
 

「でも予約は普通の軽自動車になっています。」
 

「他の偉い人と電話替わって下さい。(怒)」
 

他の担当登場
 

「車故障しまして、修理出来ません。」
 

「それじゃ、他の車種って何?(怒)」
 

「大阪発動機製の尾富定になります。」
 

「車高の低いオープンカーじゃ林道走れないからキャンセルします。」ガッチャン。
 
 

一からレンタカーの予約作業のやり直しになった。

5〜6軒聞いてみたが時間が無いし電話代も勿体無いので、日参レンターカーで真唖恥を借りることにした。 
 
 

東京からジェット機で1時間50分。

空港到着口に日参レンターカーのスタッフが迎えに来てくれた。

手続きをすませ、レンタカーに乗り込むとこの文字が最初に目に入ってきた。

「林道走って壊れたら修理代を払ってもらいます。」と書いたシール






(T.T)
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