神楽で始まりと最後に囃されるのが[幣神楽]です。
ストリームで聴けます。
| 神楽の舞 | 神楽囃子 |
衣装、装束、 道具類 装束呼称の違い 08.28 |
里神楽の 演目 |
悪鬼退治 | 熊素征伐 |
| 演目の解説 | 日代の宮 | 伊吹山 | 菩比神使 | 天之返矢 | 「朱鷺」 |
| 神楽面 一部更新 05.06.23 |
男面1 男面2 小槌を追加 03.07.09 |
女面 | 岡崎に ついて |
最近の発注面 04.05.01 |
| 里神楽 江戸里神楽は、全国各地にある十二座神楽、神社神楽と 発祥は同じであろうと思われます。 江戸里神楽は、芸能的なところを重視、発展、伝承 してきたように思われますがご当地の、 神社氏子の方々が伝承してきた神楽とは趣が違っているように思われます。 江戸里神楽は現在の埼玉県の鷲宮神社のものが、 その源流とされ、江戸中期までは神職による神前舞だけでしたが、 そのころから記紀を題材とした物語を仮面劇に仕組んだ里神楽が生まれ、 それに伴って神職とはべつに、神楽師という職分が誕生しました。 江戸里神楽は、古事記、日本書紀を初めとする神話にとどまらず、 能、狂言、歌舞伎、等の物語も取り入れており、 むしろ仮面を着けたパントマイム「黙劇」としての芸術形態を認められているようです。 そこには、舞台装置も照明も台詞もありません。 演奏される囃子は、伴奏としてだけではなく、 情景描写、心理描写の役割も果たしています。 これが現代の里神楽です。 舞方の衣装、装束もそれに準じていますので、 面 衣装 小道具類一式所有管理している、 太夫元「たゆうもと=社中の元締め」の負担も相当なものと思われます。 江戸里神楽は、大きく分けて江戸流と相模流の二流がありますが狭い世界ですので、 通常に交流はしております、芸事に大差はないように思われます。 しいて申せば、囃子の方で違いがあります。 江戸流は能楽で使用している通常の能管、相模流は龍笛のように長い能管? 相模流の能管は「師匠のを真似て自分で作るらしい」、 人によって寸法がいろいろでメロディーがかなりちがうようである。 新発見・・・最近、品川神社の新嘗祭に品川神社太太神楽の奉納舞と演奏を 見学に行きました折、間宮社中の神楽師の方が品川拍子に ついて教えてくれました。 品川神社太太神楽の笛方の笛は竜笛であるとのこと。 [記念写真] 佐倉市民音楽ホールでの里神楽公演(若山社中・小篠会・きさらぎ会) |
| 神楽の舞 |
| 舞方については、登場者は全員面を附けており、 直面「ひためん」はございません。 黙劇「謡が入るものもある」のため、 会話は神楽専用の手話「手ごとは決まっている」で行います。 また面を附けて居ても、能の舞と違って動きは激しく、 歌舞伎のような立ち回り、格闘場面も度々あり、 面、衣装の消耗は著しいものがあります。[上使・立ち合い] 神楽の舞には、道筋というものがありまして、 その道筋を通りながら舞うわけですが基本的な舞が何種類かあります。 未だ研究中につき、全部はわかりません。 |
| 指扇 「さしおうぎ」 |
一番基本的な舞で、扇を指しながら隅に向かい、下がりながら開く。 位の高い役の登場に使われる。 囃子の曲は主に能管の「下端」 |
| 序の舞 「じょのまい」 |
強い役の舞が多い、舞事が多く有ります。 曲は主に能管の「乱拍子」 |
| 連れ舞 「つれまい」 |
二人で舞う舞で型が決まっている。 曲は主に能管の「本間」 |
| 天狐の舞 「てんこのまい」 |
狐の舞で、動きは激しい。 曲は能管の「早、早乱拍子、本間」等 |
| その他 | 役によってそれぞれ舞があるが、道筋は基本的な舞と同じで、 振りがそれぞれ違うようです。 |
| 神楽囃子 |
| 「佐倉市麻賀多神社・拝殿にて」 「浅草鳳神社・神楽殿にて」 |
| 囃子方について構成は、大拍子「だいびょうし」、大太鼓、笛「篠笛と能管」で、 道化「もどき」が入ると鉦と締太鼓「大太鼓の方が一人で打つ」が追加される。 よく囃される曲を列記します。 |
| 『能管の曲』 | 場面 | |
「さがりは」 |
位の高い役の登場、会話 | |
「らんびょうし」 乱拍子2 |
位の高い役の舞 | |
早2 | 「大蛇が酒飲の場面」立ち回り、格闘の場面 | |
| 本間 「ほんま」 |
天狐の舞等、位の高い役の舞 | |
「さんばんち」 | 「さんばち」とも言う、三番叟、大黒の宝の授け | |
| 鎌倉 「かまくら」 |
暗く、静かな場面 | |
「はやらんびょうし」 |
引込み等に | |
| 金獅子 「きんじし」 |
輩下などの引込み | |
| 『篠笛の曲』 | 場面 |
「かぐらしょうでん」 |
道化の会話等 |
| 四丁目 「しちょうめ」 |
おかしみの有る場面 |
「かまくら」 「大蛇が寝る時」 |
暗く、静かな場面 |
「にんば」 |
道化等の踊り |
| 篠本間、 早 「岡崎の祈祷時」 |
能管に同じ |
「へいかぐら」 |
神楽の始まる前の神楽囃子に使用 |
| 大宮 「おおみや」 |
同上。 江戸流では千のりの弓流しの舞に使用 |
| 品川拍子、糸引拍子等 | 小品「特定の神楽」にだけ使用。 |
| 以上のような曲を場面によって替えていきますが、 里神楽の囃子では、大拍子が非常に重要で 神楽の内容、演者の心理、状況、場面全てを理解してなければならないのです。 場面状況を囃子の音で表現するわけで大抵は、 社中の元締めかベテランの神楽師が担当致しております。 笛は、大抵一人【大曲の場合は連管もある】 で篠笛と能管を場面によって吹き分けますが、 神楽一番、大体45分位かかりますが 大拍子と同様に休む間がなく重労働であります。 また、神楽囃子は舞方に合わせる訳ですが、 舞事も勉強しなければならないのは当然のことです。 最近は神楽の場所でも午前は江戸囃子、午後は神楽というところが多く、 人手不足で、 祭囃子、神楽囃子、舞方と全てに通じていないと通用しない というのが常識のようです。 |
神楽囃子の仁羽は道化の踊りに合わせます都合、 囃子方は舞も知らなければならない。 道中囃子の仁羽は山車・屋台を曳く時に囃されます。 山車には舞が付かないことが多いです。 |
| 仁羽と岡崎について、おもしろい話がある。 東京近郊の囃子連で道化「もどき」が出ると岡崎で囃す、 ということを時々耳にする。 ということは仁羽と岡崎は同じ? ときくと違うという。 曲を聴いても違いがよく解らない。 昔はさして気にとめていませんでしたが神楽のお稽古したときに気づきました。 神楽の岡崎は敬神愛国の祈祷師役で登場しますが「道化」でも格上です。 面と衣装「千早」も専用の物を使用します。 岡崎の登場時、また岡崎が舞を舞うときは、 岡崎専用のフレーズがあり、仁羽に挟んで演奏されます。 (岡崎の出)の唱歌 『トヒュイヒャオヒャオヒャイ、トヒュイヒャオヒャオヒャイ、トヒャイオヒャーツラオ』 繰り返し 岡崎の専用曲が忘れられて、岡崎の名だけ残ったということでしょうか。 また岡崎の専用曲を笛が吹いたら、状況を見て、 踊りの交代か笛の交代を促す合図に使用している師匠もいるようです。 |
| 岡崎について いままで諸説ありましたが、「岡崎」には譜が残っており明治には「姫松小松」 という箏曲の替え歌で山田流の手ほどき曲となっております。 1664年に出版された「糸竹初心集」に、「岡崎」という曲名で譜面が掲載されています。 上記の年代は勿論江戸時代ですが、 明治時代になって成立した文部省の音楽取調掛が1888年にテキストとして「箏曲集」を 発行し、「姫松」と、もうひとつは「若竹」のタイトルとして歌詞を整理した 五線譜が収録されています。 したがって、この箏曲はたしか山田流ですが、山田耕筰は関係ないとのこと。 もう一つの代表的な箏曲の流派には生田流があります。 音楽取調掛の歌詞を付随して、ここに記します。
(「ふぁ」・「み」は低い方、「しら」は高い方の音、|は小節の区切り) (4=四分音符、8=八分音符、2=二分音符) (=:左の音とタイで歌う場合はそうなるが、箏の単音による演奏ではいずれも2回ずつ打ちます)
32 は譜の通りですと大甲(3・62) (2・52)となりますが 大甲ですと唐突ですから、甲でヨイと思います。 |
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| 衣装、装束、道具類 | 神話を中心にした黙劇ですので、 古代をイメージした衣装になります。 衣装などの呼び名が 場所、人によって違うためご了承ください。 上部の方から思いつくまま列記します。 |
| 振毛、大振、岡目毛 「ふりげ、おおふり、おかめげ」 |
毛の長いかつらのようなもの |
| 冠、烏帽子、 「かんむり、えぼし」 |
神主、神官がかぶっているようなもの |
| 着付「きつけ」 | 装束の下に着る七分くらいの着物 |
| 狩衣、法被、半切 「かりぎぬ、はっぴ、はんきれ」 |
上着のようなもので役によって違う |
| 行衣「ぎょうい」 | 着付の下に着る白の仕事着 |
| 切袴、差貫袴、大口袴 「きり、さしぬき、おおくち」 |
差貫袴は裾のつぼまったもの 大口は能を参照「畳表が芯になっていて、 クワガタというあて木を腰につける。」 |
| 太刀、中啓、舞扇、神楽鈴 「たち、ちゅうけい、まいせん、かぐらすず」 |
小道具 |
| 石帯「せきたい」 | 上記上着を附けるときに使用。 結び方は決まっている。 |
まだあるのですが思いついたら後日、追加しておきます。
| 能・狂言 | 里神楽一般 | 形態 |
| 小袖(こそで)・厚板(あついた) | 着付(きつけ) | 神楽では身丈七分のモノが多く使用される。 |
| 法被(はっぴ) | 法被(はっぴ) | 能装束特有のもので、 形態は垂領(たれくび)、広袖で衽(おくみ)は ありません。 袖は二幅になっています。 前身と後身とが離れており、 裾のところに前身と後身をつなぐ幅 6.5〜7センチ程の共裂がつけられている。 袷・単とある。 |
| 直垂(ひたたれ) 直垂02 直垂袴 |
地質が能装束のそれでは総て麻である点、 江戸時代の礼装となった通常は色無地に対して、 能の場合は文様が附けられている。 胸紐・菊綴が丸打紐でなく、 それに似せた平ぐけ紐。 |
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| 素襖(すおう) | 直垂同様地質は麻にかぎられる。 | |
| 長絹(ちょうけん) 長絹02 |
形状は垂領・広袖で衽(おくみ)はありません。 袖は二幅。身頃の脇縫はなく、袖付けも 肩の前後を15センチぼど縫いつけただけ。 左右の胸元には長い丸打ちの紐がつけられ、 袖先には露が附いています。 |
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| 狩衣(かりぎぬ) 狩衣02 |
狩衣(かりぎぬ) | 裏付きの袷仕立てと単の二種があります。 |
| 測次(そばつぎ) 測次02 |
半切(はんきれ) | 法被から両袖を取り除いた羽織下 のようなもの。 袷法被を簡略にしたもの。 |
| 大口(おおくち) | 大口(おおくち) | 大口袴の略称。 形状は前に襞(ひだ)をとり、 共裂の腰紐をつけている半袴。 後が平たく固いピントした生地で、 まるで板を付けたような感じとなっている。 白無地を白大口、紅を緋大口といい、 紫・萌黄・茶・紺・浅葱などは一括して色大口と呼ぶ。 |
| 半切(はんぎれ) | 大口(おおくち) | 形態は大口と変わらないが、 後張が畝織ではなく畳表を芯にして 前と同じ裂で覆っている点がちがう。 つまり前後ともに共裂で仕立てられている。 また腰は共裂でなく大概白絹の平ぐけとなっています。 |
| 狂言肩衣(かたぎぬ) | 半切(はんきれ) | 角と丸と三角の図形を主体に構成した 大変発想の面白いモノが多い。 測次の裾に共裂が附いていない簡略化したモノ。 |
| 鬘帯(かつらおび) | 女の鬘の上に締める細長い紐のこと。 | |
| 腰帯(こしおび) | 石帯(せきたい) | 狩衣・法被・水衣・腰巻などの上にしめる帯のこと。 腰に当たる部分と結び垂れる両端が平たく固くなっていて そこにいろいろな文様がつけられている。 |
| 江戸里神楽の演目 他にも格式の高い演目ありますが、小生の知っている一般的なものを列記します。 随時、追加していきます。 「順不同」 |
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| 演目 | 登場者 |
| 稲荷山 「いなりやま」 |
稲荷大神「いなりおおかみ」、 天狐「てんこ」 |
| 悪鬼退治 「あっきたいじ」 |
稲荷大神、千箭「ちのり」、 赤鬼、青鬼 |
| 菩比神使 「ほひのしんし」 |
大国主神「おおくにぬしのかみ」・ 建御名方神「たけみなかたのかみ」、 天之菩比命「あめのほひのみこと」、 従者「じゅうしゃ」 |
| 天之返矢 「あめのかえしや」 |
大国主神「おおくにぬしのかみ」、 下照比売「したてるひめ」、 天佐具売「あめのさぐめ」、 天若日子「あめわかひこ」、 雉名鳴女「きじのななきめ」、 高木神従者タリ「たかぎのかみじゅうしゃ」 |
| 幽顕分界 「ゆうけんぶんかい」 |
大国主神「おおくにぬしのかみ」・ 建御雷神「たけみかずちのかみ」 建御名方神「たけみなかたのかみ」・ 天鳥船神「あめのとりふねのかみ」 |
| 天孫降臨 「てんそんこうりん」 |
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| 八幡山 「やわたやま」 |
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| 日本武尊 日代の宮 「やまとたける ひしろのみや」 |
景行天皇「けいこうてんのう」、従者、 大碓命「おおうすのみこと」、 小碓命「こうすのみこと」、 倭比売「やまとひめ」 |
| 日本武尊 熊襲征伐 「くまそせいばつ」 |
熊襲建「くまそたける」、輩下、 小碓命「後の日本武尊」 |
| 日本武尊 伊吹山 「いぶきやま」 |
美夜受比売「みやずひめ」、従者、 日本武尊、伊吹山の神 |
| 神武東征 「じんむとうせい」 |
孔舎カ坂「くさかざか」・・・神武天皇「神倭伊波禮毘古命」 五 瀬 命「いつせのみこと」 登美能那賀須泥毘古「とみのながすねひこ」 軍兵*数名 高倉下「たかくらじ」・・・高倉下、家臣 神武天皇「神倭伊波禮毘古命」 神主、天津神 |
| 狭穂村雨 「さほむらさめ」 |
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| 三輪神杉 「みわかみすぎ」 |
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| 熱田神剣 宝剣盗人 「あつたしんけん ほうけんぬすっと」 |
宮司、宮守*2、沙門道鏡「しゃもんどうきょう」 |
| 紅葉狩「もみじがり」 | 更 科 姫実は戸隠山の鬼 女、侍女 お か め 平 維茂「たいらのこれもち」、従者 山 神「さんじん」 |
| 神剣幽助 小鍛冶 「しんけんゆうじょ こかじ」 |
勅使、三条小鍛冶宗近「さんじょうこかじむねちか」、 天狐、稲荷明神 [小飛出] |
| 兄弟探湯 「けいていたんとう」 |
勅使、隋身「ずいしん」、 武内宿禰「たけのうちのすくね」、従者 甘美内宿禰「うましうちのすくね」 |
| 八雲神詠 「やくもしんえい」 |
櫛名田比売「くしなだひめ」、 足名椎「あしなずち」、手名椎「てなずち」、 八俣大蛇「やまたのおろち」、 須佐之男命「すさのおのみこと」 |
| 敬神愛国 「けいしんあいこく」 |
恵比寿、従者、大黒、従者[岡崎] |
| 素尊勘当 「そうそんかんどう」 |
天照大御神、天児屋命、須佐之男命、 保食神、従者、 天衣織女随神 |
| 天之岩戸 「あまのいわと」 |
布刀玉命「ふとだまのみこと」、 諸神「もろがみ」「他多勢」、 天之宇受売「あめのうずめ」、 手力男命「たじからおのみこと」、 天照大御神 |
| 翁三番叟 「おきなさんばそう」 |
翁「おきな」、中筒男「なかつつお」、三番叟「さんばそう」 |
| 演目の解説 |
| 天之返矢「あめのかえしや」 古事記の大国主神の国譲りの物語は、 江戸里神楽では三部作になっていますが、その第二話。 |
| 「登場者」 大国主神「おおくにぬしのかみ」、下照比売「したてるひめ」、 天佐具売「あめのさぐめ」天若日子「あめわかひこ」、 雉名鳴女「きじのななきめ」、高木神従者タリ「たかぎのかみじゅうしゃ」 |
| 高天原の高木神から弓矢を賜り、 第二の使者として中国へ遣わされた天若日子は 国譲りの掛け合いはしたものの、 大国主神の娘、下照比売との恋におちいります。 そこにつけ込んだ大国主の侍女天佐具女の奸策で中国に滞った天若日子は、 八年もの間、高天原に何の報告もしないままに過ごしてしまいます。 不審に思った高天原の高木神は、 様子を探るために雉名鳴女を中国に遣わしますが、 又しても天佐具女にそそのかされた天若日子は、 拝領の弓矢でこれを殺してしまいます。 雉を射通した矢は、高天原に届き、見覚えのある矢を手にした高木神は、 「天若日子に、悪心が有ればこの矢に当たれ」と、念じて矢を投げ返します。 矢は中国にいる天若日子の胸を貫きます。 物語の結果が悲惨なのでこの後、 天佐具女役のオカメと高木神の従者として新たに登場したタリとの おかしみの立ち廻りで華やかに一段を締めくくります。 |
| 悪鬼退治「あっきたいじ」 江戸の一二座神楽の中でも最も親しみやすいものの一つです。 |
| 「登場者」 稲荷大神、千箭「ちのり」、赤鬼、青鬼 |
| 稲荷大神は千箭を呼び出して弓矢を与え鬼退治を命じます。 千箭は勇躍出発し、首尾よく鬼どもを退治します。 物語はこれだけの単純なものですが、中でも鬼どもの演じるおかしみと、 最後の千箭の弓流しの舞が見所となっています。 なお、千箭は千箭五百箭「ちのりいおのり」 (沢山のかぶら矢の意)からとったもので、転じて勇者の意味です。 |
日本武尊は日代の宮、熊襲征伐、伊吹山と前、中、後と三段に分けて演じられる。
古事記では、弟小碓命が兄の非行をいさめるように
父天皇「第14代」から申しつけられたのを、行き過ぎにも殺してしまった。
と書かれているが里神楽では脚色されている。
| 日代の宮 |
| 【登場者】 景行天皇、従者、大碓命「おおうすのみこと」、 小碓命「こうすのみこと」、倭比売「やまとひめ」 |
| 景行天皇は皇子大碓命を呼び出して熊襲を征伐するよう申しつけるが、 花鳥風月を愛で学問の道には精通しているものの、 武術の資質に乏しい大碓命は、その任を強く辞退したため、 天皇の怒りを蒙り、官位を取り上げられ農耕に服するように命ぜられる。 叔母の倭比売は小碓命にその任を申し付けるように天皇に進言する。 小碓命は快く任を拝受し、叔母との別れの拝辞の後、剣と衣裳を与えられ、 女装して敵を油断させる秘策を授けられた小碓命は、 勇んで熊襲征伐に旅立ちます。 |
| 熊襲征伐 |
| 【登場者】 熊襲建「くまそたける」、輩下、小碓命「後の日本武尊」 |
| 「解説」 小碓命は熊襲建の新築落成の祝宴に女人としてまぎれ込み、 首尾よく熊襲を討ち果たします。 その時、熊襲は小碓命に対し、 これから「日本武尊やまとたける」と名のるように献名します。 この段は、熊襲建と、その輩下が演じるおかしみが一つの眼目となっております。 |
| 「伊吹山』 |
| 【登場者】 美夜受比売「みやずひめ」、従者、日本武尊、伊吹山の神 |
| 「解説」東征を終え、日本武尊は尾張の美夜受比売のもとへ立ち寄り、 再会をよろこび酒を酌み交わし、 舞を舞う日本武尊でしたが、伊吹山の気配に異様を感じ、 比売のとめるのを振り切り剣も持たずに様子を見に行くという日本武尊。 武尊の身を案じ剣を抱きかかえ、後を追う美夜受比売。 日本武尊は剣のない悲しさ、伊吹山の神におそわれ、重傷を負わされてしまう。 比売がかけつけた時は、既に虫の息となっており、 そして 白鳥となって比売のもとから翔びたつ武尊の美しい姿は、 こころを比売に残しながら・・・ |
| 菩比神使 [菩比] | |
| 面 | 登場者名 |
| [小武悪・面] | 建御名方神「たけみなかたのかみ」・小武悪の面 |
| [中将・面] | 天之菩比命「あめのほひのみこと」・中将の面 |
| [小だるま・面] | 従者・道化の小だるまの面 |
[能面の塗り過程] 「小面・般若」 [田楽面](夷隅町資料館蔵)
| 面打師 小島 正治氏 略歴 | |
| 1947年生 | |
| 1974年 | ・中村延寿,土岐廣長 両先生に師事。 |
| 1980年 | ・長沢浄春先生に師事。 |
| 1993年 | ・北区美術展にて奨励賞。 |
| 1994年 | ・北区美術会賞を受賞し、現在に至る。 |
順不同
能面からの写しも有りますが桐製ですので神楽面ということになります。
順次掲載してゆく予定です。
男面 1 神格系 目次へ↑
| 大国主命 | 猿田彦 | 小武悪 | 恵比寿 | 千箭 |
| (おおくにぬしのみこと) (神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(さるたひこ) (神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(こぶあく) (神楽面) 「こぶあく」 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(えびす) (神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(ちのり) (神楽面) 「ちのり」 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
| 中将 | 翁 | 武内宿禰 | [小飛出] | |
| (ちゅうじょう) (神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(おきな) (神楽面) (白式尉) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(たけのうちのすくね) (神楽面) 「たけのうち」 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(ことびで)能面 「小鍛治」で 神の使い 霊狐に使用 松利作 きさらぎ会蔵 |
大黒天 (神楽面) [小槌] 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
| 赤鬼 | 青鬼 | だるま・1 | だるま・2 | かわず | 小だるま | 岡崎 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
| 天狐 (神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
| 福・1 | 福・2 | 福・3 | 小面 | 増女 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
(神楽面) 小島氏作 きさらぎ会蔵 |
| 最近発注した小島氏作の神楽面 | |
| [だるま]・・・道化面 ひろぼー氏蔵 | [かわず]・・・道化面 千鳥谷氏蔵 |
| [小だるま] [横から]・・・Y氏蔵 | |
江戸里神楽は「朱鷺」、絶滅寸前!? ![]() |
といわれているのは、上記のように多種多様の芸事を習得しなければならず、 したとしても職業としては成り立たたない、 では後継者が育たないのは当然のように思えてきます。 現在も神楽師は、年輩者のかたが多く、 確実に減少の一途をたどっているのです。 目次へ↑ |