横笛「篠笛」  横笛横笛工房「尚楽堂」へ

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横笛「篠笛」のページです。テキストが多いのでオフラインでプリントアウトがお薦めです。(^_^)/~~

【目次】     改訂及び追加 平成16年4月13日    下へ
[締太鼓の伝統文化]
04.06.10

[篠笛と囃子の関連]
[数字譜について] [数字譜と
洋譜の関係]
[メリ音と
装飾音]

04.04.13追加
[囃子用篠笛、
唄用篠笛]
[小篠会] [篠笛の運指]
09.02.23追加
[篠笛の奏法]
04.04.13追加

[笛の音質]
[笛の掃除]
04.04.13追加
[江戸囃子の笛]
[横笛の材料]

[03.01.23追記]
[三味線と篠笛] [お囃子は口伝] [朗童] [篠笛の
調子と音階]

02.10.30

江戸祭囃子「四丁目」唱歌

\拍
唱歌 チー ヒャイ ヒャイ ト ロ トー ヒュー ヒャー
唱歌 トー ヒュー ヒャー ヒ エ ヒャイ トー ロー

 横笛、祭囃子の歴史はさておき、
現代の祭囃子「江戸囃子」における笛と囃子の関連について調べてみました。

 
最近、東京近郊の江戸囃子系囃子連はボルト締めの太鼓
使用しているところが多いようです。

ボルトは簡単に音が上がり便利なのですが、
ボルトという利器に頼りすぎて異常に上げすぎており
音がツマッているのをよく耳にします。

〆太鼓は元々、調べ「しらべ」という綱で音を上げていました。

調べ「しらべ」という綱は【本麻、マニラ麻】を使用していたのですが、
本麻は手に入りにくく高価なため最近は、クレモナロープを朱に染めて使用しています。
「しらべ」で太鼓の音を上げるには「しらべ」であげる技術と労力が必要です。

近年、「しらべ」用素材がマニラ麻ロープからクレモナロープに替わりつつあります。
[クレモナロープ]  [朱赤に染色]  [締太鼓]

マニラ麻ロープは毛端が立って手に痛く、引っ張りには以外と脆くいきなり「ブツリ」と切れます。
マニラ麻は繊維が硬く太く短いと想われる。(本麻なら良いのだが非常に高価です)
クレモナロープは表面は滑らか、摩擦引っ張りにも強く「しらべ」用素材に最適です。
クレモナロープの出現で締太鼓の音質大幅アップ。

音質は「しらべ」で締めた太鼓のほうがまるく、やわらかな音がします。

ボルト締めの太鼓は「粋」を追求している江戸囃子にはどうも馴染まないような気がします。

江戸囃子


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戦後にボルト締め太鼓が出現するまでは皆、「しらべ」による締太鼓でした。
戦後の地域伝統芸能復活で各地に祭り囃子連が沢山出来ましたが
〆太鼓の締め方の伝統は伝承されなかったようです。

締太鼓の伝統文化が衰退しているのが現状ですが、
ボルト締め太鼓の出現で、
戦前と比べて太鼓の音「調子」が上がってきたのは事実のようです。

 それにつれて、笛も太鼓の調子に比例して高調子になってきたと思われ、
最近の江戸囃子は六か六半笨調子(獅子田製では約五号に相当)あたりの笛が江戸囃子では主流のようです。
昔は一笨調子でゾッとするような鎌倉を演奏する名人も居たようです。


我々の使用している囃子用六笨半調子と獅子田五号
調子はほぼ同じくらいですが、数字番号が違うので注意する必要があります。


ここで獅子田銘の調子を「号」と言っているには理由がございます。

獅子田4店のうち、一店に番号は何を基準に付けていますかと問い合わせたところ
「邦楽とも洋楽とも違う独自のモノ」ということでしたので、紛らわしいので「号」と呼んでいます。

* 獅子田製の囃子用○号調子は獅子田独自の調律番号です。
地方に大勢いる笛師も殆どが獅子田を基準にしております。

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口伝

私が地囃子の笛を習い初めの頃、
お囃子は口伝「くでん」だから見て覚える、盗むものだなどといわれました。
しかし、「見て盗む」のですからそれは口伝ではありませんね。(-_-;)

くでん [口伝] という意味を調べてみました。

「(奥義を)口で伝え授けること.また,それを書き記した書物.」

 邦楽の世界でよく聞く言葉です。

現在、我々の稽古も(口伝=口唱歌)、(書き記した書物=附・譜)で稽古していますが、
上記のように、これが口伝と言われるものです。

戦後、復活した地囃子(祭囃子)では、譜は普及されていませんでした。

しかし、伝承法の基本である「祭囃子の口唱歌」を師匠が唱っているのを聞いたことがないのです。

 今思えば、師匠の笛の指を見て真似をしていただけです。

 これは口伝とはいいません。ナント言うのでしょうか ?

一般的に相対稽古鏡稽古(かがみげいこ)と称しています。
邦楽の世界では相対稽古が常識です。

[弊害]は、邦楽囃子及び楽器の心得のない師匠に附いた場合、
笛の構え方に左右逆転が生じる可能性があります。
この左構えの行為は邦楽囃子(能楽・長唄・歌舞伎下座音楽など)では許されておりません。
洋の東西を問わず、楽器は全て右構え用に製作されております。

左利きの人も右構えでお稽古します。

師匠自身が手ゴトを逆に行う鏡稽古は太鼓・舞のお稽古に有効です。

要するに教授法が何もない鏡稽古のことを口伝と称していたのでしょうか。

難解なことはその時々に簡単な行為にアレンジしてしまうのが人情ですから、
本当の良いところは手組が難しく、なかなか伝承されにくいものです。

もちろん、正しい唱歌を知っていて、それを唱える後継者がいれば、
地域の伝統芸能も正しく伝承されると思いますがいかがでしょう。

雅楽の竜笛等と能楽の能管そして尺八、
口唱歌と譜が昔からありますから正しく伝承されてきたのは周知の事実です。

篠笛の祭囃子はどうでしょう。

口唱歌も譜もないのにどうして正しい伝承と言えるのでしょう。
邦楽の心得も無く器用だけで覚えた祭囃子の笛を後継者に教えることには、
教授方法が解らない(知らない)のは当たり前のことだと思います。

だからといって、
その知らない教授方法を「口伝だから」等言っているのは明らかに逃げ口上です。

また、地方の江戸囃子系地囃子保存会の長老がよく言う言葉に
「江戸囃子は神楽師が替えてしまった」等と言っているのをよく耳にします。

神楽師は地囃子師匠と違って以前から口唱歌と附(譜)で伝承しておりますから

神楽師が替えたのではなく、神楽師の方が正しい伝承だと思います。

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大正時代に先代の福原百之助先生が考案されたという
数字譜が改訂され近年普及してきており、
各芸大邦楽科及び音大、長唄家元等で採用されております。

地方の演奏家、指導者には独自の譜を作成使用している方も居ますが、
福原流の数字譜にはシンプルな点で及びません。
独自の譜はその場所でしか通用しないのです。

後継の方達のためにも中央で通用する数字譜を習得することをお薦めします。

数字譜はいろいろな曲を覚えるのに便利なツールです。
しかし、本人次第なのですが祭囃子等の暗譜モノは、なかなか譜を離せなくなるのが欠点です。

 若山社中の「江戸祭囃子」等の附「つけ」

福原流と多少違いはあるものの同類の数字譜を導入しております。[下記に一例]

邦声堂では(楽譜とテープ)を販売しています。

[尚楽会の運指表]・・・14年5月30日改訂版
古典調・唄用では大甲音部で運指が少し異なりますが、両方記譜し対応しています。

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数字譜について 

四丁目の数字譜と唱歌
屋台の数字譜・ 全ての曲の譜が有りますが著作権がありますので掲載できません。

数字譜 7メ 32
唱歌 チー ヒャイ ヒャイ トロ トー ヒュ ヒャ
数字譜 87
唱歌 トー ヒュ ヒャ ヒエ ヒャイ トー ロー

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 数字譜大正時代に先代の福原先生が考案されたと申しましたが、
先代、及び現福原先生は長唄笛方の家元ですが先生の考案した数字譜が当時、
全国に普及していた訳ではありませんでした。

 本流と言われる江戸祭囃子は、口唱歌と附「つけ」で伝承されてきましたが

地囃子には唱歌と附けは殆ど存在しませんので、師匠の笛の運指を見ながら稽古します。

地囃子が本流とかけ離れているのはこの辺に原因があると思われます。
前にも述べておりますが、器用で覚えた祭囃子の笛は自分が習ったようにしか、
教えることは出来ません。

習っても無いことを他人に教えることは出来ないものです。
それでも教えてしまうから、イイ加減の囃子になってしまいます。

篠笛・「祭囃子」の唱歌は能管の唱歌などと違って、

祭り囃子唱歌の「オヒャーは2 5、と5 6、両方ある」といった様に

唱歌と指の位置がいつも一致する訳ではないのです。

ですから数字譜と唱歌を併せて附を作り指の位置を一致させれば

笛のメロディーは正確に伝承されるでしょう。

地囃子の方々には是非、習得してほしいものです。

数字譜について、邦声堂か横笛研究会はリンク集のHPを参考にしてください。

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唄用八笨調子数字譜と洋譜の関係
呂「ろ」 甲「かん」 大甲「だいかん」
数字譜 2・(52) 3・(62) 4・(中) 5・(キ)
洋 譜 ファ ラ# ファ ファ

効能書
大甲の( )は祭囃子「古典調」の表記です。洋譜の音高には対応しません。
古典調の篠笛は元々洋譜の音高に合わせる調律ではないのです。

「一、三、1,3」は古典調の篠笛では・「一、1」大メリ 「三、3」大カリで吹きます。
「古典調音階・日本音階」は洋音階に対応していません。

唄用に製作された篠笛でも、大甲部の音程は不安定です。
しかも、長唄の篠笛は大甲「4・5」は殆ど使用しません。

篠笛は厳格に音律を求め得る楽器ではありません。

不足の部分は演奏者に頼りますが、それが篠笛の「よさ」でもあるわけで、
他の邦楽器もその点において準じております。

篠笛は竹の響き、音色が重要ですが、自然の竹管での調律には限界があります。

厳格な平均律の調律は洋楽器「フルート・リコーダー」に
任せればよいと思いますがいかがでしょう。

注意:上記で述べていることについての行為を強制するものではありません。
最終的には自分自身で判断することですから誤解の無きように。



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メリ音と装飾音
 メリ音の奏法は尺八にとっては普通の奏法ですが篠笛、特に祭囃子では、

全国的には殆ど普及されていないと思われる奏法です。

 尺八は指孔が表に4つ,裏に1つが一般的で、「指孔の多い流派もある」

指孔を少し塞いだり、開けたりして音階を自分自身で作って演奏している訳です。

 江戸祭囃子の篠笛は七孔ですが、尺八と同様に
七つの孔の開け閉めだけでは出せない音程があります

それがメリ音といわれる音で、1から7まで全てにメリ音が存在しますが
 よく使用されるのは(三メリ・3メリ)と(七メリ・7メリ)です。

調律のヨイ篠笛では七メリ=呂音0は同じ音程です。
0は筒音(つつね)・宮音(みやおと)ともいう、ではない方

甲の[7メリ]を高い音[0の甲音]で代用している方も多いのですが、
高い音[0の甲音]の運指は江戸囃子には存在しません。

理由・高い音[0の甲音]はそれぞれの篠笛の調律、管尻の長さによって音程が違ってくる。
それと音が篭もるという欠点もあります。
獅子田や先代朗童は管尻が長いので筒音は音程が合っておりません。

また一般的に祭囃子ではメリ音の普及はされておりませんでした。

それは陽旋法(田舎節)といって

ミ ソ ラ シ レ ミ

が(田舎節)の音階で既存の祭囃子は殆どこの旋律です。

また半音を含んだ奏法を陰旋法(都節)と呼んでいます。

ラ ♭シ レ ミ ソ ラ

(都節)は歌の旋律を篠笛で吹くことが出来ます。
長唄・極一部の江戸囃子はこの音階をよく使用します。

 メリ音はどのように指穴を塞ぐのか、どのくらい開けるのか、
一口には言い難く、図面にも表せないのですが。

メリ音の音程が正しいか、否かは、メリ音は自分自身で作る音ですので、
最初は自分で判断するのは危険です。
 
いちばんよいのは信頼できる先生について判断してもらうことが上達の早道です。

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注意:上記で述べていることについての行為を強制するものではありません。
最終的には自分自身で判断することですから誤解の無きように。


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装飾音とは、本来あるメロディーに指を細かく打ったり、
小節*以下「こぶし」をつけたりする奏法の一つですが、
祭囃子の小節付きメロディーをややもするとその

小節付きメロディーが真のメロディー「旋律」と頑なに信じている方が多い
のにおどかされてしまいます。

 「指を細かく打ったり、「こぶし」をつけたりする」ことでメロディーに
メリハリをつけたり、祭囃子らしくきかせるには昔からある必要な奏法です。

ですが、祭囃子の曲には本来のメロディー「旋律」があって、
「こぶし」はその旋律に「そのときの演奏者が自分流の装飾を後から附けた」ものです。


指を細かく打ったり、「こぶし」」をつけたりすること、すなわち
本来のメロディー「旋律」に「指を細かく打ったり、「こぶし」を付ける」行為は
充分意識をして行わなければなりません。

無意識に指を打ってはいけません ! !
(篠笛を祭囃子以外使用しない方は、この限りではございません。)


特に祭囃子では、ヒョロヒョロヒャラヒャラが、らしく聴かせるために多用されます。

このヒョロヒョロ、ヒャラヒャラは祭囃子らしく聴かせるもので、
曲本来のメロディー「旋律」ではありません。


 小生が思うに、祭囃子をやっている方が
一般曲
「歌謡曲、童謡、わらべ唄等」を演奏、笛を吹いたりする事もあろうと思いますが、

指を打ったり、「こぶし」をつけたりすることを無意識に行っていると、

一般曲を演奏するときにも自然「無意識」にナマリが付いてしまいます


 要するに、「こぶし」・打ち指「ヒョロヒョロのたぐい」は本来のメロディーではなく、

曲「旋律」とは別の行為である
ということです。

近年上記について誤解している人がいますので注意願います。
直す直さないは個人の自由です。

注意:上記で述べていることについての行為を強制するものではありません。
最終的には自分自身で判断することですから誤解の無きように。

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篠笛の奏法03.03.17改訂

篠笛の奏法について書かれている本・冊子はあまり目にしませんが、
篠笛には相応しくない奏法で演奏しているのを時折耳にします。

篠笛の奏法を文章で説明するのは難しいのですが、
地囃子演奏者に相応しくない奏法の例が多いのは、独学でも簡単に音が出し易い方法で、
その誤った奏法についてだれも指摘してくれる人が居ないので、それが総てと思っている人です。

洋楽の横笛に代表されるのはフルートですが、
このフルートの奏法は篠笛の奏法とは異なります。

【音の区切り方】

まず、フルート・リコーダーなどで行われる「タンギング」といわれる奏法ですが、
「トゥクトゥク・・・・」と音を舌で区切ります。

篠笛ではこのタンギングは使用しません。(意図的に現代の奏者が奏でる場合はこの限りに有らず)
音を区切るときは指の上げ下げで区切りますから、篠笛の音は区切るときもズッと鳴っています。

たとえば、「さくら」の場合
「2 2 3ー、2 2 3ー」
「さ く らー、さ く らー」

2拍目の2は右手中指を一瞬開けてスグ閉じることによって音を区切ります。
数字譜で同じ数字が連続して書かれている場合は、この様にその指自体を動かして区切ります。
この開け閉めは瞬時に行いますが、ゆっくりやると他の音が鳴ってしまうので気を付けること。

もう一つの区切り方に運指の下の孔を打つ区切り方もありますが、
打つと言っても一瞬孔に触る程度で、素早く離します。
「四 四 四 四」  「8 8 8 8」=「8リ リ リ リ」 などがそうなります。

また運指によって例外的な場所もあります。
「0 0 六 五 六 ー」
2拍目0は右手人差し指を一瞬開けてスグ閉じる区切り方です。

音を区切る方法は「指を一瞬開けてスグ閉じる」方法と「運指の下の孔を打つ」方法の
二通りがあります。

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【音の出し方】

次に音(息)の出し方になりますが、篠笛の吹き出しは「静かに厳しく」が原則です。
この「静か」はテーブルに落ちたタバコの灰をそっと下の灰皿に入れる様なやさしい息づかいです。

大甲音の音を出すときに、
いきなり息を出すと唇の内側に圧力が掛かり、吹き出しの「破裂音」が出ていまいます。
「プヒー、プヒャー」等という「プ」の破裂音のことです。
この音は「耳に痛く、堅い音」で聴きづらく、篠笛本来の奏法ではありません。

呂音ではこの「静か」の息で音は鳴るのですが、大甲音は「静か」な音だしでは鳴りません。
そこでこの「静か」にプラス息のスピード「厳しく」を加えて大甲音を出します。

この大甲音を出すには「破裂音奏法」ですと簡単に鳴るので楽なのですが、
この「プ」の音は篠笛の鳴る音ではなく、唇に掛かる圧力が鳴らす破裂音ですからとても聴き苦しい音です。
そして普通の甲音でも普段からクセになっていますから、演ってしまいますネ。

大甲音を出す「静かに厳しく」とは「吹き出しは静か」にその瞬間「息のスピードを厳しく上げる」
という奏法で篠笛奏法の基本であります。

「破裂音奏法」を治すには下記の演奏方法をお試しください。

二ー2ー二ー」 「三ー3ー三ー」 「」を一息で連続して、息を繋げて音をだします。

二ー2ー(大甲)ー」 「三ー3ー(大甲)ー」 「」を一息で連続して、息を繋げてだします。

要するに同じ運指で息のスピードを変えることによって、オクターブ音を変えるのです。
「破裂音奏法」の人はミッチリ染まっていますから、治すには相当の覚悟と努力が必要です。

「二ー」の「ー」は一拍のばす、出来るようになったら3拍にもチャレンジ。
この奏法がクセになるまで練習して全ての運指で出来るように、そうすれば明るい未来が開けます。

この練習は「静かに厳しく」をゆっくりと展開する練習です。
一息の吹き出しスピードを変えていくことによって「破裂音」を出さない奏法になります。
この奏法を極短い瞬間に行えば、大甲も「破裂音」ナシで鳴らすことができます。

大甲音は吹き出しの速度で鳴らします、口内の圧力で鳴らしてはいけません。

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注意:上記で述べていることについての行為を強制するものではありません。
最終的には自分自身で判断することですから誤解の無きように。


笛の音質「音色・音締め」
江戸囃子・里神楽は横笛一管で演奏されます都合上、音質・音色が重要になってまいります。

篠笛の音色「ねいろ」といわれるものはどのようなものでしょう、また音質・音締「ねじめ」とは。

音色「ねいろ」は演奏者固有のもので、他の笛を使用しても固有の音色がある。
篠笛の音色というものは、人の歌声のようなものです。

ですから歌マネと同じで、誰もが認める名人の音色をマネることは理論上出来ると思います。
それには音締めという鍛錬とその名人の音色を体に染みこませねばなりません。

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音質は楽器自体の音の響きで、篠笛の場合は篠竹「女竹」の響きである。
これは道具「楽器」の善し悪しで決まり、煤篠笛の響きもそれなりによいと思います。

ただし煤篠笛の場合は現在の音がすでに完成しているため、先の楽しみがありませんが、
(白竹の笛は吹き込み量によって出世する)

音締め(ねじめ)とは
楽器「篠笛」を鋭く、クリヤーに響かせる技、鍛錬によって身に付ける。

これは多分に経験年数「篠笛を鳴らしている時間」に比例します。
要するに口の周りに笛をクリアーに鳴らす筋肉が発達するということと
腹式呼吸が出来るようになったということでしょうか。

最近販売されている篠笛演奏家によるCDは、リバーブが強く掛かっているので
音色・音艶について100%は信用しない方がヨロシイと思います。

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余談、横笛の掃除について
通常の横笛は篠竹「女竹」で製作され管の中は
漆「最近のメーカー品は化学合成品(エナメル・カシュー漆)」が塗ってある。
乾燥が大敵(割れる)ですが毎日使っている笛は掃除等、何もする必要はありません。

何本か持っていると普段使ってないものもあります、
定期的に純度の良い「椿油」で表面を拭きましょう。

表面の固い部分を剥いて、拭き漆で仕上げてある笛がありますが
特に割れやすいのでメンテナンスに気を付けねばなりません。

割れ止めにカシューのクリアーで塗り固めてある笛は割れ防止になりますが
アタリ(指からの脂質・汗などが指孔から)は着かないので音質向上は望めません。

また、管の中をガーゼ等に鉛と紐を結んで掃除するという初心者が多くおります。
もっともしていけないのは、演奏後笛を振り回して露きりをすること。
見苦しいことと何かの拍子で物にブツけたり飛ばしたりして笛を壊します。

内径水滴掃除の必要はありません。

これは洋楽器やフルート等をやっていた人、尺八経験者に多いのですが、
質問の大半が「管の中に水滴が溜まって気持ちが悪い」というもの。

掃除の必要がないという理由。
その水滴は自分の息で溜まったもの、笛を乾燥させないために必要です。
気になるのでしたら、笛を縦にして水滴を切ってから終っておきましょう。

掃除による弊害の実例

古管というほどではナイのですが、能管修理の依頼を請けたことがありました。
串「ひしぎ」が鳴らないので、鳴るようにという依頼です。
私を含めて3.4人がその能管を試験的に吹いてみましたが、
誰も串音を出すことが出来ませんし、筒音も出すことが出来ないのです。

その能管を診て鳴らない原因、2つはスグ解りました。

1つは歌口の止めに使用している蜜蝋の材質とその位置(ロウソクの蝋で止めに隙間があった)。
もう1つが長年の内径掃除による歌口付近漆の剥落です。

そして修理中に解ったのが、歌口全体の構造。
笛が鳴る鳴らない原因の1つに歌口の構造があり、大部分はこの構造に影響されます。

その能管は現在の持ち主が師匠から戴いたモノで表面上は使い込んだ痕跡が見られます。
藤葦巻に表面黒漆仕上げで丸管ですが漆は剥げて藤葦の色が少し見えています。
内径の塗りは新品を思わせる様なきれいな弁殻朱漆塗りで
前持ち主が演奏使用後、いつも内径の掃除していたことを伺わせます。
歌口から布を通すためか歌口各角の漆が剥落しており、これが原因と確信しました。

家に持ち帰り、その蜜蝋を取り替え、剥落の漆は全て埋め直し、仕上げも弁殻朱漆で塗りました。
結果は予想通り上々の串の鳴りでした。
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  もう一つ「掃除は必要なし」の理由は、笛を吹き込むという行為があります。
「吹き込む」とはその笛に慣れる、扱いやすくするということです。

では「吹き込む」と笛はどのようになるのでしょう。

@管の表皮にシミのようなものが出たり、指孔、歌口の周りが脂で変色してくる。

A管の中は細かいチリのようなものが満遍なく付いてうす汚れている。

以上のようになります。@ Aが「吹き込み」でできつつある「アタリ」です。
しかし、管の中を掃除してしまうとAの「アタリ」は何年経っても付きません。

@の効果は脂のしみ込みで乾燥を防ぎ、竹の密度が上がり少し重くなる。(音質向上)

Aの効果は息の水滴が管の中で水玉状にならず、汚れに細かく付着するため、
長時間の演奏中「水滴の付着で音が出にくくなる」ことを防止できる。

であるからして、プロの演奏家はあえて笛の内径は掃除しないのです。

「私は未だかつてプロの演奏家が内径にモノを入れて掃除をしているところを観たことがありません。」

それでも掃除をしたい方は自分の笛ですから内径掃除をしても一考に差し支えございません。


ゲストブックに一噌流能楽師さんから投稿がありました。

「一噌流能楽師は全員、管の内部を露通しで綺麗に拭いています。
人間国宝藤田大五郎も自分も社中のお弟子さん達もみんなです。」

※残念ながら能管の内部をご存じないとみられるが・・・↓

注意:上記で述べていることについての行為を強制するものではありません。
最終的には自分自身で判断することですから誤解の無きように。


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囃子用篠笛、唄用篠笛
最近では、篠笛も大きく分けて古来からある囃子用
西洋音階に近い調律のしてある唄用
とがあります。

長唄用の篠笛も元々は古典調を使用していたそうですが、最近は唄用を使用しています。
長唄三味線の場合、西洋音階のキー(基準音)と違います。
長唄用に限らず篠笛は温度等で音程が変化するため、
キーの間を細かく(4分割)分けて調律する笛師もおります。

 祭囃子用の篠笛は「古典調」
1から7まで指孔が殆ど同じ、孔の位置も殆ど等間隔です。
最近は使用する祭囃子によって調律を替えている古典調もあります。

○山流江戸祭囃子では明るい調律の篠笛を使用しておりますので、
「獅子田」をはじめ一般的祭囃子用篠笛は使用しておりません。

囃子用の篠笛製作者
関西地方のことはよく分かりませんが、小生の知る限り、
関東以北では「獅子田」という銘の笛が大部分です。

ほかの焼き印「紫水・紫山・竹渓・竹峰・喜月・幸幹等」が押してある笛もありますが、
これらは笛師の別名で獅子田「ししだ」グループ製です。
ようするに、「獅子田」銘を名のる笛屋さんは4店ほどあるようで、
よく見ると、「獅子田」焼き印の字体や大きさがそれぞれ違います

「獅子田」銘を名のっているしの笛製作所
大塚竹管楽器製作所(3代竹渓・4代竹峰) 足立区西新井 電話03-3856-9011
(有)大岡 楽器(兄紫山・弟紫水) 足立区梅田 電話03-3880-3797
北原竹管研究所(幸幹) 千葉県千葉市 電話043-224-3404
小倉楽器(喜月その他何種かあり) 台東区花川戸1-7-7 電話03-3844-0185

私が観る限りでは、千葉の獅子田が一番上手ですが親父さんは最近体調を崩しております。

獅子田の囃子用は、独自の古典調音律安価です。
初心者にはおすすめの篠笛だと思います。

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朗童  関東の手作り篠笛で有名なのは、横浜の先代「朗童」です。
天賦流「てんぷ」という調律だそうで、
先代は吟笛(ぎんてき)なる横笛を製作していたことから推察するに
天賦流は吟詠に関係しているのではと私は思っています。
また、「みさと笛」なるドレミ調の篠笛を最初に製作した笛師でもあります。
調律に手間採るためか、現朗童氏は製作していないようである。

[先代朗童の篠笛]は自分で極細の藤葦を曳いて、
尺八には以前から有りましたが彫り込み巻きを初めて篠笛に取り入れた人です。
仕上げが素晴らしく、観るからに芸術品の風格があり、焼き印と手彫りの銘が入ります。
調律番号の基準は「獅子田」とも「長唄」とも違っており、
管頭と管尻が長いという特徴があります。

[五笨・六笨×2・七笨] [管頭の数字] [焼き印と刻銘]

(長唄三味線の調律)とそれぞれ[調子の番号が違う]ので注意してください。


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江戸囃子や他の祭囃子の笛

江戸祭囃子に合った、明るい調子に調律。

 江戸祭囃子の笛は、長さはキリッと、あっさりとした天地巻が粋です

笛の表面に色を塗ったり、歌口から管頭までがやたら長かったり、

籐を何カ所も巻いてあるのは野暮無粋なばかりでなく、

構造の不都合で篠笛の音律、音質に重大な悪影響を与えます。
(篠笛は女竹の内径形状から、その調子それぞれに相応しい長さというものがあります。)
長ければイイというモノではありません。

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余談になりますが、笛師は常に"よく鳴る"笛、能管を目指しております。

しかし、息の強い若手の能管奏者は「鳴りすぎる」と言って採用しない、と言う話をよく聞きます。

「鳴りすぎる=音がひっくり返る・予想より高い音が出てしまう」と小生は理解します。

確かに能管は勢いで吹きますが、
鳴らない笛は何時まで経っても鳴らないのです。

また、吹き込むと鳴るようになるというのは、確かにそのとおりです。
しかしそれは、その笛にアタリが付いてきたのとその笛に慣らされてきたからで、
もし他人がその笛を吹いても鳴らないのは物理的に正しいと思います。

最初から鳴る笛は貴方がお歳を召してからでもず〜っとよく鳴ります。

 鳴りすぎる=ということで能管をお稽古中の若手の方達には、
息を強くするために鳴りづらい能管で訓練をするという目的があるらしい。

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唄用の篠笛は歌謡曲、民謡、長唄等に使用されております。

西洋音階にちかく調律されており、
唄に使する場合は扱いやすいのですが、
囃子用の笛のように、目分量で指穴を開ける訳には参りません。

調律に手間がかかりますので、笛の価格が高くなるのは致し方のないところでしょう。

 唄用八笨調子は西洋音階のハ長調に相当しますが、篠笛は主に女竹で作られており、

管の温度等により音程が変化[合奏のとき、他の楽器と合わせるとき不都合]します。

各笨調子間を3/4,1/2,1/4というように4分割に分けて調律、
製作しているプロを対象とした笛師(ごく僅か)もおります。

そういった篠笛は江戸囃子の笛と同様にあまり装飾はいたしません。

 囃子用と唄用を外見で判断する時、唄用は3と1の指穴に大きな差があり、
指穴同士の間隔も1と2が少し広い。

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篠笛の運指 篠笛の運指 09.02.23改訂

6孔古典調篠笛と7孔古典調篠笛では運指に相違があります。

最近6孔古典調の篠笛を製作する機会を得ました。

@6孔篠笛は右手人差し指は指孔に置きっぱなしで演奏するモノと聞きましたので試してみました。
確かに人差し指置きっぱなしで古典調の音階を演奏出来ます。[篠笛の調子と音階]
  @     ○
歌口


Aいろいろ鳴らしているウチに7孔篠笛の0に相当する運指を試すと、ヘンな音になってしまいます。
6孔篠笛では全て塞いだ運指(筒音)が0に相当するようです。
  A     ○
歌口


以上の2例で気づく人もいると想いますが、
ウチの方の地囃子師匠及び近くの祭囃子が7孔の篠笛でも同じ6孔の運指なのです。

7孔篠笛でも「右手人差し指は指孔を塞ぎっぱなし」「全て塞いだ運指の0(筒音)を多用」で演奏しています、
これは昔の先輩が使用していた、6孔篠笛運指のなごりと想いますがいかがでせう。

※このことから6孔篠笛の方が7孔篠笛より歴史が古いと考察します。

7孔篠笛(五・5)の音で右手人差し指を指孔に置きっぱなしで演奏すると
(五・5)の音は約半音近く音程が下がってしまうという弊害があります。

「五、5」の運指の違い

 「A」     ○
歌口
(「五、5」 間違いの運指)
※「A」の運指は「3」を塞ぐことによって、「五、5」の音程が半音近く下がります。

 「B」     ○
歌口
(「B」の運指が正解)

「六、6」「七、7 全開」も上記同様に右手人差し指は「3」に置かない。
右手小指で「0」を塞いで(支える)も「五、5」の音程に殆ど影響しない。

*

「0」の運指

 「a」     ○
歌口
(市販の古典調篠笛の「0」はこの運指が正解です)

また「0」の音を全て塞いだ運指(筒音)で行う場合、笛の出来上がり(管尻の長さ)に影響されます。
「獅子田・朗童」等の市販篠笛は管尻を長く製作してありますから、
全て塞いだ運指(筒音)の「0」で行うと「0」の音程は「0」でないという弊害があります。

「筒音0」の運指 7孔古典調篠笛では管尻が長い設定のため使用することができない
↓は間違いです
 「b」     ○
歌口


これは笛師が悪いワケではありません。
7孔古典調篠笛では「0」=「筒音」=「全塞」の運指は想定していません。
演奏者にモンダイがあるのでして、演奏者の無知がそうしているのです。

ではなぜ管尻を長く作るのか、理由は「大甲の音が出しやすい」からです。

ひしぎ音(大甲音)が出にくい笛の管尻にテープを巻いて管尻を少し伸ばしてみると、
ひしぎ音は簡単に出ると想いますヨ。

市販の古典調篠笛は上記の理由で管尻を長く製作しているのが殆どです。
6孔篠笛と同じ筒音運指(全塞)で正しい「0」の音程は期待できません。
※江戸囃子では上記「b」の筒音運指(全塞)は全く使用しません。

古くから在り江戸囃子と称している閉鎖的な団体はこの限りではありません。

※佐原囃子では上記の6孔篠笛の運指で7孔篠笛を演奏していますが、
佐原囃子の下座では専任の笛師が居りまして(0の筒音・全塞)が正しく出るよう管尻を短く調整しています。
しかし、右手人差し指塞ぎっぱなしはイタダケマセンね。

「結論」

7孔篠笛では右手人差し指を指孔に塞ぎっぱなしで演奏しないことと、
0の運指は全て塞いで左手中指を開ける運指が正解です。


6孔篠笛と7孔篠笛では運指に違いがあるのに、
古くからある祭囃子や独学で覚えた人が6孔篠笛の運指で7孔篠笛の指導をしているのをよく観ます。
これは無知な指導者が後継者に対して引き起こしている悲劇なのです。


*

「四、4」の運指

 「c」     ○
歌口

 「d」     ○
歌口
※「四、4」の運指についても考えてみよう。

この運指は曲のテンポ次第で臨機応変に両方使用しますが、
7孔古典調篠笛本来の正しい音程が出る運指は「d」です。

「c」の運指は屋台や四丁目のようにテンポの速いときに使用します、「d」の運指では遅れてしまいます。
祭囃子は「間」を重視しますから、「早間」のときは「c」の運指を多用します。
昇殿や鎌倉のような「間物」は「d」の運指を使用します。

唄用篠笛は「c」の運指で正しい「四、4」の音程になるよう調律してあるのが普通です。

*

唄用と古典調の大甲音

次に大甲音における、唄用と古典調の篠笛では運指が異なるということをご存じでしょうか。
一般的に篠笛大甲音は(呂音・甲音)の倍音より音程が高くなるモノです。
呂音<甲音<大甲というように、オクターブ上がるにつれて律が高くなります。

龍笛ではそのオクターブ音律が高くならないようにアル工夫をします。
その理論は篠竹(女竹)の形状と同じモノなのです。

「音律のよい篠笛はその調子によって、相応しい節間の長さ(自然の形状)がある」
節間の長い篠竹は貴重品ですが、それをそのまま篠笛に使ったら
正しいオクターブ音律を奏でることは出来ません。

祭囃子の篠笛は古典調ともいいますが、大甲音の高い方が華やかで都合がヨイと想われます。
唄用篠笛はゆっくりした曲調を多く演奏するのと、
他の旋律楽器と合奏することがありますから大甲音の音律が高いのは困りものです。
江戸祭囃子の間物(ゆっくりした曲)でも気にする方は独自の替え手で対処しています。

「替え手」については幾つかの考え方があるようです。

祭囃子のように早間の場合、一般の運指では間に追いつかないことが度々あります。
その様な場合は早く対処できるように少し省略したり、次の運指に近い形の運指を使ったりします。

もう一つは、替え手の方が運指が難しくても、安定した音を要求される場合にも替え手を使用します。
「52 - 7メ -」「7メ 8 7メ 8」の様な場合です。(慣れればそれほど苦痛ではない)

また篠笛の調律がオカシイがこの笛の音色は気に入っているという場合はその笛専用の替え手を使用。

いずれにしても、流儀によって決まっている替え手と自分専用の替え手とがあり、
篠笛自体に微妙な音律の違いがありますから、どれが正しいとは言えるものではありません。

[尚楽会の篠笛運指表]・・・平成14年5月30日改訂版

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注意:上記で述べていることについての行為を強制するものではありません。
最終的には自分自身で判断することですから誤解の無きように。


篠笛の調子と音階 02.10.30
篠笛の調子

篠笛には一笨調子から十二笨調子まで、半音刻みに十二の調子があります。
この調子は、笛の基準になる「六」及び「筒音」の高さを表すもので、
壱越から上無まで和声十二律と呼ばれる十二の音に合わせて作られております。[譜例1]
篠笛の音階

和声十二律における黄鐘は、通常イ音(ハ長調のラ)と同じ高さとされています。
この黄鐘音を篠笛の「六」にすれば八笨調子に、「七」にすれば六笨調子となり、
それぞれに長音階を組み立てますと八笨調子はハ長調に、
六笨調子は変ロ長調になります。[譜例02]

また、[譜例03]のようによく使われる三や七の半音(三メ、七メ)を含めて考えますと、
「一」をドとするハ長調、「四」をドとするヘ長調、「七メまたは0」をドとする変ロ長調
というように、楽譜の上では一管の笛で三つの長音階を吹き分ける事が出来ます。

ところが実際には三つの調子に共通する「一」や1オクターブ上の「1」の音は、
本来律が高く、篠笛の中では最も不安定で精彩を欠いている音のため、
他の音とのバランスがくずれてやすく、響きに違和感を生じさせてしまいます。

「一」や「1」の音をさけて音階を構成した、[譜例04.05].[譜例06]では、
先ほどの違和感はなくなり、ずっと安定して聞こえます。
これは篠笛に無理をさせない音階、篠笛にあった音階であることを示しています。

[譜例04]は都節(陰旋法)と呼ばれる半音を含んだ音階(上行型と下行型で一カ所
音が変わる)、[譜例05]は田舎節(陽旋法)と呼ばれる、半音を含まない音階です。
偶然にもこれは尺八の基本音列と一致します。

これらの音階は五音音階と呼ばれ、五つの音で構成されてるのが特徴で、
長音階とは異質の、日本的な節の基となる、篠笛音楽には欠かせない
重要な音階です。

                        目次へ         邦声堂「季刊・横笛」より

 三味線と篠笛の関係。

本調子・三下がり間の転調

 普通、
三味線の三ノ糸(一番下の細い糸)を二律上げるかまたは下げて転調します。
 二ノ糸と笛の六の音の関係は変わりませんから、
笛はかまわず同じ笨数の笛で吹き続けます。
三味線\笛 本調子 三下がり
三ノ糸
二ノ糸
一ノ糸

三下がり・二上がり間の転調

 普通、三味線の一ノ糸を二律上げるかまたは下げて転調します。
 二ノ糸と笛の六の音の関係は変わりませんから、
笛はかまわず同じ笨数の笛で吹き続けます。
三味線\笛 三下がり 二上がり
三ノ糸
二ノ糸
一ノ糸

本調子・二上がり間の転調

 普通、三味線の二ノ糸を二律上げるかまたは下げて転調します。
 本調子から二上がり調子に変わる場合は、笛の音でいうと六から七
に二ノ糸の音高が上がります。

 笛は、三味線の二ノ糸の開放音と同じ音高でないと、指の運びが
不自然になり演奏できません。そこで、笛を二笨高い調子の笛に持ち
替えて、二ノ糸と六の音が同じ音高になるようにします。
 二上がり調子から本調子に変わる場合は逆に二笨低い笛に持ち替え
X笨調子の笛  本調子から二上がりに転調 (X笨+二笨)
三味線\笛 本調子 二上がり
三ノ糸
二ノ糸
一ノ糸

(X+2)笨調子の笛  二上がりから本調子に転調 (X笨−二笨)
三味線\笛 本調子 二上がり
三ノ糸
二ノ糸
一ノ糸

 長唄曲の調子の高さは、本調子の二ノ糸の開放音の笨数を基本に
して呼ぶ習慣があります。ですから、「六笨の本調子で」とか
「六笨の三下がりで」と言われたときは六笨の笛で合いますが、
「六笨の二上がりで」と言われたときは八笨の笛で吹かないと
合わないので、注意してください。

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小篠会小篠会 小篠会おさらい


 小篠会は平成2年、
佐倉市の市民音楽ホールでの自主自業として発足いたしました。
当初は、篠笛の製作から始め、その篠笛を使って演奏ということでしたが、
笛の完成度が悪いのも手伝って惨憺たる状況でした。

 平成2年から始めて、過去3回ほど募集し、
1,2,3期生を含めて7,8人で活動しておりますが、
現在は、音もよく鳴るようになり童謡、唱歌、民謡は言うに及ばず、
最近は江戸祭囃子「基本1」まで進展しております。

 今思えば、笛の「ふ」も知らずに始めた篠笛ですが、
月1回のお稽古、それも個人指導ではなく多勢の合同稽古でここまでこられたのは、
会員の辛抱強さと、数字譜の附「つけ」が解り易かったのだと自負しております。

 佐倉市在住在勤の方で篠笛に興味のある人(高校生以上)はメールしてねヽ(^o^)ノするか、
     申し込みは直接市民音楽ホールへしてください。会員募集中です
佐倉市民音楽ホールрO43−461−6221

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横笛の材料
篠笛に使用されるのは、タケ科>メダケ属>メダケ(カワタケ)・アズマネザサ
とものの本に書いてあるらしい。

学会では花で判断する学者は、イネ科の植物と主張しているようですが、
近年はタケ科としているようです。

 メダケ属のなかにメダケ(カワタケ)、アズマネザサ等があります。

メダケは九州、四国、関西、関東とあり、基準地は不明です。
北限は新潟県・福島県となっておりますが、
節間が笛に使える長さかは分かりません。
私は「笛に使えるメダケは茨城県が北限である」と信じております。

 アズマネザサは、北海道、北日本、関東、中部までで
基準地は神奈川県の横須賀だそうです。
アズマネザサは、その地形によって変化するそうですが、
桿の直径は最大で20ミリ。
私は節間が長く篠笛に使えるようなアズマネザサを見たことがございません。

メダケの最大産地は千葉県の南総ですが、
南総物は気候温暖につき素直過ぎて、獅子田の笛師は
「加工時に亀裂が入りやすく、篠笛に不向き」と言っております。
私はまだ試したことがありませんのでいずれチャレンジしてみたいものです。

[03.01.23追記] 南総にはよく波の伊八社寺彫刻拝見に行くのですが、
道中に女竹の群生しているのを遠くから観ているだけでした。
道路脇にも垣根のように群生していますが、どれも節間が短く笛に使えそうもありません。
南総の祭り囃子では破竹の節を抜いて祭り笛を製作使用していますが、
なぜ女竹産地なのに破竹を使用するのか疑問が解けたような気がします。

メダケを女竹と書いておりますがササの類に入ります。
竹と笹の分類法は鞘がすぐ落ちてしまうものを竹、
鞘がいつまでも付いているものを笹としています。

一般に男竹「オダケ」と呼んでいる竹はマダケのことを指します。

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