DREAM CB750の秘密

サイドカバーのエンブレムは何種類?

 CB750FourのサイドカバーについているエンブレムはK0のタイプとK1以降のタイプで大きく異なります.前者ではサイドカバーの真ん中に大きなウイングマークが1つ付いているのに対して,後者では750Fourという文字と小さなウイングマークの2つが付いています.ここではK0のエンブレムについて考えてみましょう.
 まず第一に,サイドカバーの左右でウイングマークの形状が異なります.すなわち,羽根が風をきるように前端の尖ったくの字タイプ(左側用)と逆くの字タイプ(右側用)の2タイプがあります.
 第二に製造時期によってデザインに微妙な違いが見られます.K0の製造期間はわずか1年ほどしかありませんが,使われているパーツは製造時期にによってさまざまなバリエーションがあり,サイドカバーエンブレムも例外ではありません.初期タイプのエンブレムはウイングマークの上端が枠内におさまっているのに対して,後期タイプではその上端が枠からちょっとだけはみ出しています.さらに初期タイプはエンブレムの厚さの違いによって2つに分けることができるそうです(僕は実物を見較べたことがないのでよくわかりません).
 第三に車体色によってエンブレムの色が異なります.キャンディブルーグリーンやキャンディルビーレッドの車両ではウイングマークを囲むベースの色がゴールドであるのに対して,キャンディゴールドの車両ではベースの色がブラックになっています.
 以上のように一般車には2×3×2=12種類のエンブレムが存在しているというわけです.いま一般車と書きましたが,実はそれ以外の車両用にさらに別タイプのエンブレムが存在します.何だと思いますか?そう,白バイ用です.CB750Fourは登場して間もなく,その優れた性能がかわれて白バイ用車両としても採用されました.その白バイ用のエンブレムは大きさやデザインは一般車用のものと同じですが,メッキ部分がすこし違います.一般車ではメッキ部分がシルバーであるのに対して,白バイではゴールドになっているのです.

CB750K0エンブレム.ベースの色がゴールドで,ウイングマークの先端が枠からはみ出していないタイプ. CB750K0白バイ用エンブレム.市販車のエンブレムとの大きな違いは,メッキ部分がシルバーではなくゴールドであること.これはウイングマークの先端が枠からはみ出しているタイプ.


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