2007  WVBヤマメ発眼卵放流 




これがWVB・・。ウィットロック バイバートボックス。
プラスチック製のカゴです。バイバート氏発明の孵化器を
さらにウィットロック氏が改良を加えてさらにマスの生存
率を向上させたものです。


購入はFFF(フェデレーション オブ フライフィッシャ
ーメン)に。国内ではJFF(ジャパンフライフィッシャー
ズ)にお問い合わせを。







組み立てると14×6×8.5cmのカゴは計算された
サイズと形状のスリットが開けられ2段に仕切られ
て)います。

上の小さなスペースはINCUBATER ROOM、孵化
室でここに受精した卵を入れます。下のスペースは
NURSERY ROOM、育成室で卵から孵ったサックフ
ライが栄養を使い果たしスイムアップするまでの期
間安全に生活する場となっています。自由に泳げる
ようになると中央部の大きい縦長のスリットから外
界へ出て行ける構造をしています。



一つのボックスにはやまめでしたら200〜300個(卵のサイズ
により)ほど卵が入ります。
それを川底の砂利の中に埋めて孵化成長させます。この孵化成長
補助箱の設置には直接川床に埋設する他に画像のようにあらかじ
め砂利の中にボックスをセットした籠(クレードルと表現してい
ます)を埋設する方法とがあります。


発眼卵放流の利点は、なんといってもそのコストが低く、また野生
に近い状態の魚を得ることができる・・・などなど、多くの利点が
あります。
しかし、実行には場所選定が大きな問題となってきます。
 魚が自然の中で産卵する・・・そんな場所を選ぶことが大事に
なりますが適地を見出すことはとても難しく、経験も必要になって
きます。


産卵適地を見つけたら川底を掘り下げWVBを2〜3個セット
したカゴを埋め込みます。(クレイドル プランター方式と言
っています)
砂利や小石でカゴを埋め戻し終了です。砂や泥で埋まったり、
思いがけない出水で根こそぎ流失などのないようにすることが
大切ですので、もしも?の場合を考え、一箇所に集中させず広
く分散させて埋設することも大事ことです。


埋め戻しには大量の砂利(25ミリ〜)が必要になります。
以外にこの砂利を手にするのは難しいものです。川底をシャ
ベルで掘りご覧のメッシュカゴで選別・洗いを行います。
あると便利な道具類もいろいろあります。一箇所の埋設には3
〜4人が1チームを作り作業を進めると良いと思います。





2007ヤマメ卵埋設放流

貴重な「命」を扱うことでもあり、また本物の川に生き物を移植
するわけですので慎重に、そして間違っても伝染性の病気なども
一緒に放流させないように気を配らなくてはなりません。出荷時
、イソジン2000倍液に10分ほど漬け卵や器具を消毒します。



ただ今、現場で卵の計量中。指先が凍えます・・・。

昨日までの超寒お天気でなくてよかった良かった。
水温も8℃と暖かめ、このまま推移すれば孵化開始まであと
10日ほど。
それまで大水やら渇水に見舞われなければ良いのですが・・・。

ここは雪国。
天候不順な時期ですので・・・時々は見回りに来なければいけ
ません。


成長観察、今年もヤリマス。
来月にはイワナの卵も来る予定。従いまして今年のヤマメ、
僅か80粒。我が家にお越し願いまして一日目。積算水温
+3℃。・・・・303℃(24日現在)となりました。








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