特定健診
 平成28年6月22日作成
目的:
 平成20年度よりこれまでの基本健診が特定健診と名称が変更され、健診目的も、内臓脂肪の蓄積が生活習慣病の根源であると主張される、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とその予備群の人を特定し、その後、必要に応じた保健指導を受けていただくようになりました。
 保健指導は健診を受けた人が各人の状況に即して自分の生活習慣を考え、自己責任で自分で健康管理ができるようにその指導をしましょうということです。
<<厚生労働省生活習慣病予防の標語:1 に運動 、2 に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ>>
特定健診
 特定健診は、みなさんが加入している医療保険者(国保組合、健康保険組合等)が実施することに平成20年度より変更されましたしますので、受診されるに当たっては加入している医療保険者が指定する健診機関で受診することになります。
1:乙訓国民健康保険加入者のうち、40~74歳までの被保険者
   対象者であることの確認は「国保被保険者証」と2市1町国保が発行する「国保特定健康診査受診券(以下、「受診券」という)」による。 
   対象者には、2市1町国保から「受診券」と「国保特定健康診査受診票(以下、「国保受診票」という)が送付されます(6月中位に)。
2:乙訓地域在住の京都府後期高齢者医療広域連合の被保険者
   75歳以上の者。65歳以上74歳以下の一定障碍者認定者を含む。
   対象者には2市1町国保から「京都府後期高齢者受診票(以下、「後期高齢者受診票」という)が事前に送付されますが「受診券」は発行され   ません。
3:乙訓地域在住の生活保護受給者等のうち、40歳以上の者。
   本人2市1町へ検診受診をもうし出ることにより「特定健康診査票」(以下「受診票」という)を取得する。
 * 昨年よりの特定保健指導を継続している者は、特定保健指導継続中であっても、今年度の特定健診を受診しても良い。(6か月評価が終了した後でなくても、特定健診は受信できます。
  ご注意:病院等に入院中の方、国民保険や医療保険の資格を喪失した方などは、対象になりません。
実施されている期間平成28年7月4日(月曜日)~平成28年10月31日(月曜日)
実施医療機関:乙訓地区の特定健診実施委託登録医療機関  当院は特定健診実施医療機関です。
集団方式平成28年7月27日(水)~29日(金)  大山崎町のみ
手続き:対象者には6月下旬までに受診券・受診票などが2市1町より送られてきます。未着の場合は別記のところにご請求ください。
受診方法:1:国民健康保険被保険者証、受診券、受診票、実施委託医療機関確認票、一部負担金 を 持参して受診してください。
      2:「京都府後期高齢者医療広域連合被保険者証」「後期高齢者受診票」、を持参して受信してください
 ホッチキスでまとめた状態で自治体より事前に送付されていますので、そのまま持参してください。 
負担金:1000円(なお医療保険被扶養者については各保険組合によって異なります)
   1:40~69歳までの国保対象者
   2:生活保護受診票で自己負担気有とされた者
負担金が免除される者
   1:70歳以上の国保対象者 
   2:生活保護受診票を呈出した者。
   3:75歳以上の者(2市1町在住の京都府後期高齢者医療広域連合被保険者)
   4:その他、行政施策による者           
健診の内容:
  1:問診  受診票 の 上から3分の2くらいまでの問診事項 を もれることなく 記載してください。
     ご注意:記載漏れがありますと、今回からのデ-タ処理は京都府医師会の健診サ-ブスセンタ-でのコンピュ-タへの入力が行なわれ、          コンピュ-タ-のロジックにしたがって処理されますので、当該医療機関も注意してみますが、記載事項の漏れがありますと、処          理が進行せず、返却されることになりますのでよろしくお願いいたします。
     食後経過時間もお忘れなく(10時間以上で空腹とされます)
  2:身体計測:身長、体重
  3:腹囲:立位、軽呼気時、臍の位置で 原則脱衣で測定する。後期高齢者及び75歳以上の生活保護受給者には腹囲測定を実施しない。 

  4:血圧・脈拍測定:気持ちを落ち着けて測定しましょう。
  5:尿検査:蛋白、糖、(その他)
  6:貧血の検査: 赤血球数、白血球数、血小板数、血色素量、ヘマトクリット値
  7:糖尿病:血糖、ヘモグロビンA1c(NGSP値) 
  8:脂質異常:中性脂肪、HDLコレステロ-ル、LDLコレステロ-ル
  9:肝機能:GOT、GPT、γ-GTP
 10:腎臓等:クレアチニン、尿酸


心電図:65歳以上の方は全員行ないます。
  
65歳以下の方は選択条件にしたがって実施されます。下記の選択条件のいづれかに該当する場合
     心電図の選択条件:
 
    1:血圧測定時に高血圧(収縮期血圧≧130mmHg または 拡張期血圧≧85mmHg)に相当する方
    2:高血圧の治療中 または 既往
    3:心疾患の既往 または 疑いのあるもの
    4:腹囲が男性≧85cm、女性≧90cm以上 または BMIが25以上の方
    5:前年度の血糖・血圧・脂質・肥満の項目がすべて基準を越え。実施が必要と認めた場合。

被用者保険被扶養者の特定健診の事項
:厚生労働省の基準によります。乙訓二市一町とは少し異なります。
1:貧血検査:貧血の既往歴を有する者または視診などで貧血が疑われる者のうち、医師が必要と認める者にのみ実施
2:心電図検査:っ前年の健診結果がすべての項目において以下の基準に該当した者のうち医師が必要と見とめた者に実施する。
  ①血糖:空腹時血糖100mb/dl以上 、またはHbA1c5.2以上
  ②脂質:中性脂肪150以上 または HDLコレステロ-ル40以下
  ③血圧:収縮期血圧 130以上 また拡張期血圧85以上
  ④肥満:腹囲 男性85以上 女性90以上 または BMI25以上
ただ、平成20年度は前年のデ-タが無いので、前年の基本健診デ-タを参照する

健診を受けた後
  健康診査受診結果通知表が京都府医師会特定健診サ-ビス部 から送付されてまいります。
  積極的支援、動機付け支援 と 判定された方には、 それに伴う指導箋 も送られてきます。

保健指導

対象:特定健診を受けた方で、「動機付け支援」「積極的支援」が必要となった方(肥満のタイプと年齢及びメタボリック シンドロームのリスクの個数により、支援方法が変わります)
場所:自治体の広報や自治体からのお知らせで確認してください。
内容:保健師、管理栄養士が、健診結果からご自身の健康状態にあった生活習慣の改善を支援します。
期間:動機付け支援は、1回面接による相談を行います。
積極的支援は、初回面接後、3回から4回(方法は相談に応じます。)
費用:無料
 
保健指導対象の選定と階層化の方法
ステップ1
 腹囲: 男性 85cm以上  女性 90cm以上         *************(A)
 腹囲: 男性 85cm以下  女性 90cm以下 かつ BMI 25.0以上
 ******(B)                  
ステップ2
 ①血糖 空腹時血糖 100mh/dl 以上 または HbA1c(NGSP) が 5.6%以上 または 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
 ②中性脂肪 150mg/dl 以上 または HDLコレステロ-ル 40mg/dl 未満 または 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
 ③収縮期血圧 130mmHg 以上 または 拡張期血圧 85mmHg 以上 または 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
 ④喫煙暦あり (①②③ のリスクが1つ以上の場合のみカウントする)
                        http://www.nih.go.jp/eiken/
ステップ3  ステップ1、ステップ2 から 保健指導対象者をグル-プ分けをする
    ステップ1 で (A) の場合
         ステップ2 の ①~④のリスクのうち                          
                  追加リスク 2以上  積極的支援レベル
                  追加リスク 1以上 動機付け支援レベル
                  追加リスク 0 情報提供レベル
    ステップ1 で (B) の 場合
         ステップ2 の ①~④のリスクのうち
                  追加リスク 3以上 積極的支援レベル
                  追加リスク 1 または 2 動機付け支援レベル
                  追加リスク  0 情報提供レベル   とする
服薬中の者については、医療保険者による特定保健指導の対象者としない。
前期高齢者(65歳以上75歳未満)については積極的支援の対象者となった場合でも動機付け支援とする
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