インフルエンザとその予防接種について

副反応・接種後の注意・接種できない人


平成28年10月31日更新

インフルエンザとは:
 インフルエンザウイルスによる感染症です。せきやくしゃみにより、ウイルスが空気中に広がり、それを吸い込むことによって感染します。その典型的な症状は突然の高熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの全身症状が強く、咳や鼻汁を伴ってきます。咳や鼻汁を中心にした普通のかぜ に比べ全身症状が強いのが特徴で、肺炎などを合併し、重症化することも多いのも風邪と違う特徴です(特に高齢者で)。
 通常わが国のインフルエンザの流行は1月上旬から3月上旬が中心です。接種後抗体の上昇までに2週間程度を要することから、より効率的に有効性を高めるためには10月から12月中旬までにワクチン接種を済ますことが望ましいです。ワクチンが十分な効果を維持する期間は接種後約2週間後から約5ヶ月とされています。
インフルエンザワクチン:
 インフルエンザHAワクチンは不活性化ワクチンの一種で、インフルエンザを起こすウイルスを殺し、免疫(抗体)を作るのに必要な成分を取り出し毒性を無くして作ったものです。インフルエンザウイルスは毎年変化しながら流行するため、予測される流行株に対応する株が選定されています。
 平成28年度のインフルエンザHAワクチンの製造株:
   A新型:A/カリフォルニア/7/2009/H1N1pdm09株 A香港型:A/香港/4801/(H3N2)株 
   B型:B/ブ−ケット/3073/2013/山形系統  B/テキサス/2/2013/ビクトリア系統
インフルエンザワクチンの注射量平成27年度より4価のワクチンに変更になりました。仕入れ価格が昨年の1.5倍になりました。
       申し訳ありませんが500円ばかり接種価格を上げさせていただきます。
  1:13歳以上  0.5ml 皮下に   
  2:3歳以上 13歳未満 0.50ml 皮下に およそ2〜4週間の 間隔 をおいて 2回
  3:6ヶ月以上3歳未満  0.25ml 皮下に およそ2〜4週間の 間隔 をおいて 2回
予防接種による副反応::特に症状の激しい時は医師の診察を受け、その後、市町の担当課にご連絡ください
 重大な副反応
 1:まれにショック、アナフィラキシ−様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあり、そのほとんどは接種後30分以内に生じます。
 2:その他、ギランバレ−症候群、痙攀、急性散在性脊髄炎(ADEM)があらわれる等の報告がある。
 その他の副反応
 1:局所症状:発赤、腫張、疼痛等を認めることがありますが、通常これらの症状は2〜3日で消失します。
 2:全身症状:発熱、悪寒、頭痛、倦怠感等を認めることがあるが、通常。2〜3日中に消失する。
 3:過敏症:まれに接種直後から数日中に、発疹、蕁麻疹、紅斑、掻痒等が現れることがある。
予防接種を受けた後の注意:
 1:予防接種を受けた後30分以内に急な副反応が起こることがありますので、医師とすぐに連絡が取れるようにしておいて下さい。
 2:副反応の多くは24時間以内に出現しますので、特にこの間は体調に注意しましょう。
 3:接種した局所が痛みや熱をもってひどくはれる、全身の蕁麻疹,嘔吐、低血圧、高熱などが起これば、速やかに医師(接種医師)の診察を受けてください。
 4:入浴は差し支えありませんが,注射した部位をこすらないでください。接種後1時間後の入浴にしてください。
 5:接種後24時間はいつも通りの生活でかまいませんが、激しい運動や大量の飲酒は避けてください。  
接種を受けられない人:
 1:発熱している人。一般的に、体温が37.5度を超える場合を指します。
 2:重い急性の病気に罹っている人。急性の病気で薬を飲む必要のある人はその後の病気の変化がわからなくなる可能性もありますので、その日は見合わせるのが原則です。
 3:インフルエンザワクチンに含まれる成分でアナフラキシー(重度のショック症状)を起こしたことのある人。
    アナフラキシ−:通常接種後30分以内に起こるひどいアレルギ−反応のことで、発汗、顔がはれる、蕁麻疹、吐き気、嘔吐、声が出にくい息が苦しいなどの症状に続き、血圧が下がっていく激しい全身症状。
 4:インフルエンザの予防接種で、接種後2日以内に発熱の見られた者および全身性発疹等のアレルギ−を疑う病状を呈したことがある者。
 5:その他、医師が不適当な状態と判断した場合。
医師とよく相談しなければならない人
 1:心臓・腎臓・呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活が極度に制限される程度の障害を有する者。
 2:ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者。 
他の予防接種を受けている場合の接種間隔
最近受けた予防接種が生ワクチンの場合は:接種した日から27日以上
不活性ワクチンまたはトキソイドの場合:接種した日から6日以上

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