概要
 1秒間に一連の動作を描いた絵を24枚、もしくは30枚連続して表示することで、絵があたかも動いている様に見せるのがアニメーションです。しかし、すべての絵を毎回描いていては、作業量が膨大になってしまいます。単純計算で30分テレビアニメでは、実に3万枚(CM等の時間は省く)もの絵が必要になります。しかし、実際には様々な工夫をすることで2千枚程度の枚数でこれを実現しています。

セルアニメ(2Dアニメ)とは
 おなじみのセルアニメと呼ばれる手法では、透明なシートにキャラクタを描くことで、背景が透けて見えるようにしています。これによって背景を描く手間をかなり省くことが出来ます。また、1秒間に表示する枚数を8枚程度に落とすことで全体的な枚数を減らしています。
 今は、CGが主流ですので、セル画に描くタイプのアニメはあまりありませんが、いわゆる手書きの2Dアニメは従来通 りセルアニメと呼んで差しつかえないと(勝手に)思います。

 

3Dアニメとは
 今ではあって当たり前の技術になりましたが、コンピュタ上でモデル(人や背景の立体データ)を作成、アニメーションや光源やカメラを設定し、コンピュータ上でそれを撮影(計算:レンダリング)する手法です。手書きがベースとなる2Dと違ってデッサンの狂いが無く、アニメーションの中割り作業を自動的に計算してくれたり、写真品質(フォトリアリスティック)の絵作りが可能となります。


参考資料
 このホームページはパソコンでアニメーションを作成する手順を紹介するのが目的ですので、アニメーションの基本的な作り方については、これ以上深くは説明しません。そういった情報は、私の説明よりも書籍や他の方のホームページを見ることでより詳しく知ることが出来ます。私も始めは本を読んで勉強しました。そういうわけで、アニメーションの製作を詳しく説明した参考資料を一覧にまとめました。


 サンライズのロボットアニメ、ザブングルやダンバイン の作画監督、湖川友謙著。絵柄は当時の物ですので、そのままではご希望の絵柄にならないとは思いますが、実践的なアニメデッサンのキモ見たいなものは、吸収出来るのではないかなと思います。人体の立体としての捉え方とか、圧力のかかった筋肉、骨格に対する意識の持ち方等々参考になるかと。


 タイトル通り、基本的な事を押さえたアニメーション作画の参考書です。なんだか知らないけど今、手元に無いです。貸したかな?


 後述の「僕らの実践アニメ塾」の復刻?もしくはリメイク的な本のようです。NHKの週刊子供ニュースみたいに誰にでも解りやすく、且つ事象の核心を突くとでもいいますか、個人的に好きなタイプの本です。


 読んだ事は無いのですが、筆者はかなり昔からのベテランアニメーターですので、基本的なところから説明してくれていると思います。

 元東映動画(といっても相当昔の黎明期です)の月岡貞夫著、アニメーションの描き方の基本だけでなく、アニメーション誕生以来の歴史などについても語られています。アニメーションとはそもそもなんぞや、言う事を知るにも良い本です。(絶版?)

 平塚の古本屋で偶然発見。藤子不二雄漫画で有名なラーメンの小池氏(アニメータ)とおかだえみこ氏(アニメ評論家)の著。徳間書店といえばアニメージュですが、今はアニメーションの作り方なんて乗ってないですよね(最近見てないけど)。1981年初版のこの本では8mmフィルムカメラでアニメを作ろう!という趣旨のムック本です。小中学生にも解りやすい文章で書かれており、アニメを作るのは面白いよと伝えている感じの本です。インターネットで情報が手に入りやすい時代にはなりましたが、こういった子供から触れられるアニメ制作の入門書のような情報は手に入りずらかったりするのではないかと思います。別の形で復活させてもらいたい内容の本です。(絶版?)
 と思ったら別の形で出ているんですね。

 リミテッドアニメの作画サンプルをタイムシート付きで紹介。動物、鳥、火、水、人の動作など。漫画アニメというかそんな感じの絵柄ですが、タイミングの参考にはなると思います。萌え絵の描き方は載ってません・・・(絶版?)

昔はアニメージュなどにも結構詳しく作り方が載っていた時代もあったようで(知らんけど)、今は市場のニーズがないのでしょうが、 中国を始めとしたアジア諸国の台頭で日本の製造業が衰退した今、魅力的なコンテンツを生み出し発信していく原動力なるような試みをこういった雑誌が行っていく事も有意義なのではとも思います。投稿イラストならぬカット単位 の投稿アニメーションとか。でも、その場合、見るのはPC上になっちゃいますかねえ。

それはそれとして、他にもいい本があったらぜひ紹介してください 。