地方自治体の基本構想とは何か?佐倉市の過去の基本構想概要!
現在の実施計画概要(1998年度から3年分)!
佐倉市では、2001年2月までに第三次基本構想を策定しようとしています。市民が作る基本構想の参考にして頂けましたら幸いです。
1、基本構想とは何か?
2、佐倉市過去の基本構想!
3、現在の実施計画概要(1998年度から3年分)!
1、基本構想とは何か
1)基本構想の法的背景
基本構想の策定に関しては、地方自治法第2条D項に「市町村は、その事務を処理するに当たっては、議会の議決を経てその地域における総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想を定め、これに即して行なうようにしなければならない。」とある。ここに示されるように、市町村は、基本的な構想をまとめてその行政の運営をしなければならない事が義務化されている。
2) 佐倉市の第三次基本構想策定概要
@ 1998年11月に、佐倉市企画課を担当として、佐倉市の市民意識調査が5000名に対して行われ、2377名から回答を得て、佐倉市市民意識調査報告書として1999年3月にまとめられた。この調査は(株)三菱総合研究所(生活・地域事業研究室)によって行われた。
A 更に、基本構想策定のために、企画課を担当として、佐倉市総合計画策定基礎調査を行い、その佐倉市総合計画基礎調査報告書が1999年3月に作成された。このコンサルタントは同様に(株)三菱総合研究所(同室)である。
B 基本構想に関するコンサルタントの選定は、「企画提案書」などを審査するコンペ方式(選定者は佐倉市職員)により、(株)三菱総合研究所(コンサルタント)に決定した。
C 1999年10月から12月までに基本構想の骨子が佐倉市職員の間で作成される。その間に各公民館などで出前講座」が開かれ、市民に内容の説明をすると共に意見を聞く事になった。この出前講座への市民の参加者は、12回の開催で合計50名だった。
D 1999年10月から12月までに係長クラスの部会は7回開催され、課長クラスの委員会は2回、部長クラスの本部会は1回、これで基本構想の骨子が決定される。この骨子が素案として2000年2月に議会に報告される。
E その後、更に基本計画(5年計画)、実施計画(3年計画)をも含めた総合計画が職員間で2000年7月から9月位の間に策定される。
F このように基本構想、基本計画、実施計画が職員間でほぼ作成された後に、総合計画審議会(有識者、議員、市民で構成)を組織し、約2ヵ月(2回程度の会合)にて諮問(2000年11月)から答申(翌年1月)を出し、2001年2月に基本構想の議案として議会に提出される。
G 基本計画、実施計画は議会の議決は必要となっていない。そして、この基本計画実施計画を基礎に、毎年度の予算書が提出されてくる。このため、予算書の事業は、基本計画実施計画に基づいて作成されているとの理由で、非常に反対しにくい事業となっており、そのまま実行される事が多い。
H 現在、市民の参加は極めて低調である。具体的な市民からの意見は極めて少ない模様である。今回の基本構想の策定は市民参加がポイントである。しかし、現状は以上のような状態である。職員が策定を始めるより更に早い時機に市民が策定検討を開始するようにすべきであったのであろうが、そのような場は残念ながら出来ていない。そして、職員の部会の傍聴は出来ない状態である。他市では、100名規模の市民の会議体を組織して基本構想を策定している所もある。
3) 過去の基本構想
@ 佐倉市の第一次基本構想(合計26頁:1974年から1983年)及び第二次基本構想(合計21頁:1984年から2000年)の概要を参考のために別紙にまとめた。
A 過去の基本構想は、抽象的な表現が多く、自治法の求めている計画的な基本構想と異なる印象を受ける。それは、定量的な目標が少ないことでも感じる。
4)課題
@ 基本構想をより具体的にした基本計画、実施計画は議会の議決を必要とせず、市民の声を入れる場も無い。職員間で決定されたこれらの計画を基礎に毎年度の予算書が提案されてくる。このため、予算書には意見をつけにくい状態となっており、そのまま実行されやすい。要するに、基本構想(議会の議決義務有り)は抽象的で、具体的な基本計画、実施計画には議会の議決不要で、単年度の予算書は議会の議決義務有りとなっている。
A 基本構想の各項目の責任者が不明確のため、実行の際の責任者が不明確となり易い。
B 市民を含めての、議論が必要である。多くの市民からの意見をまとめてゆくことが大切であり、市民参加がポイントとなっていながら、今回の策定ではそれが実行されていない。
C 基本構想となると、施設整備などの建造物中心となり易いが、行政機構、行政の心構え、歴史の整理、などの事務事業も大切である。
2、過去の基本構想について
その1、第一次基本構想 昭和49年から昭和58年(1974年から1983年)
1) 基本構想策定の背景
@ 基本指針として、幸せと健康、豊かな生活の礎、みんなで話し合う、市民憲章の推進
A 佐倉市の課題として、計画的な市街地の整備、工業地帯整備、観光・レクリエーションのための地域の保存・整備・開発
B 都市化動向は、都市化前線の渦中にあり、人口急増が財政を圧迫、社会資本投資のアンバランス、新市民の一部地域への集中、農村地区の都市社会化、などである。
2) 基本構想の計画目標
印幡地区の核となる豊かな文化教育都市であり、基本的には住宅都市を指向する
@ 市民憲章
A 歴史博物館の建設
B 首都圏からの広域スポーツ・レクリエーション需要を満たす印幡地区の開発・整備を行なう。
C 印幡沼の保全と開発・整備、及び市民のスポーツレクリエーションとの関連付け。
D 大学の誘致
E 緑地の再生、現存緑地の保存
3) 文化教育都市にふさわしい都市環境
@ 都市基盤整備、市民の交流と体力、歴史自然的文化環境、福祉環境、自発的地域社会の建設。
A 歴史博物館と周辺整備によって、自然公園、緑地オープンスペース、交通網の整備による市内各地域からのアクセス、日常的市民の有効利用、社会学校教育の場などとする。
B 印幡沼は商業資本観光開発を押さえ、自然そのものの価値を認識する。
C 住宅団地を誘致せず、大学・研究所・総合病院、地域に開放した民間企業のスポーツ施設・保養施設・会議場などを誘致し市民生活との有機的関連をはかる。
D 緑地保全の基本方針、プログラムを確立してゆく。
E 総合文化会館、教育センター、総合図書館、史跡・文化財の保護、地域社会への市民の積極的参加システムの施策を推進する。
4) 社会環境整備構想
@ 都市基盤整備、核家族・小世帯対策、地域のコミュニティづくりに取組む。
A 全ての市民が生活をする喜びと誇りを持てる都市の実現。コミュニティの形成、行政サービスの充実、市民の交流と連帯、自然と人口環境の調和した住宅都市の創造。
B 自然環境の保全、道路整備と交通の体系化、都市清掃体制の強化、上下水道の整備、小学校区を基準としたコミュニティの形成を進め全市民的課題として取組む。
C 交通事故、火災、犯罪等、自然災害、などの安全保障体制を強化し、環境衛生、公害防止、健康医療サービスの充実。
D 児童・母子福祉(保育所、児童館、児童公園、母子福祉)、青壮年福祉(所得及び医療保障、教育、職業施策)、老人福祉(万全なる経済、医療、健康管理体制、健康老人への総合施策)、就学前教育環境(幼稚園、遊び場、集会所の充実整備)、学校教育(コミュニティの中核機能、通学路の安全、学校開放、教育センター)、社会教育(生涯教育、総合文化会館)
5) 地域経済構想
@ 佐倉市将来の基本的性格が住宅都市であり、新しい産業の役割が期待され、市民生活及び都市構造と調和する産業振興となる。
A 農業については、交通機関の発達により首都圏農業のメリットは減少しているが、地元千葉県市場は拡大している。穀作主体から高い生産性の都市近郊型農業への発展。水稲生産については農業用水の汚濁防止が課題。都市生活者の自然への回帰、貸し農園、印幡沼などによる農業第3次産業化としての意義。土地利用の計画的転換は、市街化区域、農業振興地域などの指定を行なう。土地所有者としての農民の組織化に取組む。
B 工業については、文教都市の中の工業化ととらえ環境保全に留意し、財政効果より就業効果・所得効果を軸とする。企業の組織化、中小企業対策を進める。
C 商業については、地元消費者の日常的需要への対応、多様なサービスを含む商事異質的体質転換、商店の組織化・集団化・経営管理の近代化、歴史博物館建設及び印幡沼周辺開発への積極対応。
6) 都市空間整備構想
@ 課題は、都市基盤整備、住宅都市としての安全性・快適性の確保、都市環境の整備、印旛地区中核都市機能、自然の保全。
課題に応える基本的考え方は、日常生活拠点ネットワークの整備、土地利用計画の確立、都市基盤の整備、実現促進のための拠点開発。これらを整備し「歴史と水の都市」を実現することは、自然・風土の保全によって可能となる。歴史的遺産の保全も必要である。佐倉市の地形は、小さな台地、斜面緑地、細い谷戸(谷津田)、農地利用の広い低地、である。市街地は小さな台地に整備すべきである。
A 日常空間整備として、地域社会施設整備、公共施設整備である。さらに、小学校を核としてコミュニティー施設・近隣センター整備、運動公園・広場を核として地区センター、行政・文化・公園・スポーツ・レクリエーションの市民センター、中心市街地整備、緑地・歩行者路・サイクリング路などを結ぶネットワーク整備。
B 土地利用については、佐倉市の全面積10,300ヘクタールのうち、約2割の1913ヘクタールが市街化区域である。住宅地は主として京成駅勢圏台地上、産業地は東関道インター周辺、公共施設は佐倉城跡・飯野台に市民センター、レク緑地・生産緑地を印幡沼沿地に整備する。他の市街化調整区域は生産緑地・学園・研究所・レクリエーション施設に利用する。
C 都市基盤整備として、鉄道は、京成電鉄の増強・鉄道新線建設・国鉄の複線化。道路は、都心・成田間増強、千葉・北千葉間増強、住宅地内の通過幹線排除によるバイパス建設。バス交通網は志津−臼井−佐倉−根郷の整備。地区内交通は歩行者路網・サイクリング道路網・バス路線網の整備。雨水排水は内水氾濫、都市水と農業水の混合問題、遊水池整備・河川改修整備が必要である。
7) 計画の実現
@ 行政サービスの組織化をし、公報・公聴の推進と行政過程に市民の意思を反映させるシステムの確立、行政事務・運営の機構改革、重要事業へのプロジェクトチームの編成、地区行政機関の整備。財政については、共通事務の広域的処理、特定事務の委託、消費経費の節減、社会資本の充実が可能な弾力性のある財政運営の確保。企画計画予算方式行政計画と予算との統合化へ努力し、長期財政計画を確立する。
A 都市空間整備のために徹底した行政指導と規制策をとる。自然保護、生活環境基準規制も含め、行政指導開発基準、条例等の整備を急ぐ。基本事項、基礎事業、総合事業の3期に分けて事業を進め、昭和60年以降を充実発展期として将来都市像の具体的実現の総仕上げとする。
その2、第2次基本構想 昭和59年から平成12年(1984年から2000年)
1、策定の趣旨
1)計画策定の背景
@ 計画策定の背景として、人口の増加と都市化の進展を考えるとき、良質な資産となる都市の骨格づくりが求められる。
A 中成長時代に移行し、市民生活の質的変化により価値観の多様化が進み、豊かさの質が問われている。
B 日本は、21世紀初頭に65才以上の人口が15%を超え、2015年には20%を超えるとみられる。佐倉市は1995年以降には人口流入速度が鈍り、2000年には、65才以上の人口が11%となり、2万人を超えると予想される。本格的高齢化社会の準備期間として、住み良い地域社会の実現をはかる。まちづくりは行政だけでは実現出来ず、市民の積極的な参加と協力を得て21世紀へのまちづくりを進める。
2) まちづくりのための基本的課題
@ 拠点づくりとそれらのネットワーク化が必要で、水と緑、古い歴史、の風格のある個性的なまちづくりが必要。
A 豊かさを創造する文化の位置付けを、行政のあらゆる分野において明確にすることが必要。都市化による人と人のつながりの弱まりに対して、新しいコミュニティづくりが大きな課題となっている。
B 高齢化会への対応として、住み良い社会、コミュニティの形成、高齢者の参加しやすい条件整備、福祉需要の拡大への対処、支える青少年の健全な育成
2、 まちづくりの考え方
@ 市民がつくるまち佐倉を理念として、市民憲章と歴史や文化を受け継ぎ次の世代に誇れる佐倉を引き継いでいきたい。
市民憲章:私たちは、美しく清潔なまち、公衆道徳を守り・スポーツを愛す明るいまち、歴史や自然を大切にし奥床しいまち、老人を敬い子供を愛し温かいまち、創意と努力をもって豊かなまちをつくりましょう。
3、 将来像
@ 目標年次は2000年
A 人口は2000年で20万人
B 将来都市像は活力ある文化都市
C 5つの基本方針は、都市空間の整備と安全の確保、産業の振興と環境の保全、市民生活と福祉の向上、文化と教育の向上、計画的な行財政運営
D 土地利用について、土地は低地部分、台地部分、傾斜地部分の三つに分けられる。
町は城下町、連隊の町、宿場町があり、その他は農村だったが、現在は市街地が分散化され複眼的都市形態になっている。今後は、都市的土地利用と自然的土地利用の調和を図る必要がある。
土地利用の基本方針は、秩序ある市街地の形成は自然生態系に配慮しながら計画的に進め、都市機能の中心核と副次核を設定しネットワーク化し、水と緑の保全と活用を図り文化的な都市景観の創造もはかり、農地は集団的農地の積極的な保全につとめ農業生産の向上をはかる、とする。
4、 施策の大綱
1) 都市空間の整備と安全の確保
@ 都市交通は交通機関の輸送機能を強化し総合的な交通体系の確立をめざす。通信は地域情報システムの整備をはかる。エネルギーは安定性確保と有効利用・省エネルギーにつとめる。
A 骨格となる都市計画道路は、東西、南北のネットワーク化をはかり、生活道路は利便性及び安全性を向上させ駅前広場及び自転車駐車場を整備し、道路は市民の憩いとなるよう買物道路・歩行者道路・緑道を整備する。
B 治水対策は印幡沼の治水能力不足の解消、上流河川の改修、調整池・貯留池の整備、都市下水路、雨水幹線の整備など総合的治水対策を推進する。
C 市街地整備は町並みを重視し、災害に強く、環境保全に配慮し良好な宅地を供給しスプロール化を防ぐ。
D 公園・緑地に関しては、既存公園の整備を進め、公園の適正配置と面積の確保に努め、緑地の確保と緑化運動を展開する。
E 上下水道は、原水量の確保、印旛郡市広域水道からの受水、計画的施設整備をし水道普及率の向上につとめる。
F 下水道は、公共下水道の面的整備を進め、流域下水道の幹線建設を要請し、市街地以外も整備を進める。
G 交通安全は、総合的な安全対策を推進し、交通公園を中心とした交通安全の取組みをし、事故相談、災害共済制度の充実をはかる。
H 防犯については、市民の防犯意識の高揚と防犯施設の整備拡充をはかる。
I 防災については、被害の最小限化、緊急情報連絡網、防災施設の整備、地域ぐるみの防災体制強化、防災意識の高揚をはかり、災害に強いまちづくりをめざす。
J 消防体制の強化は都市や建築の多様化等に対応するため消防体制の近代化、消防施設の適正配置、職員の資質向上、など消防力の総合的強化をし、地域の消防体制の確立をめざす。
2) 産業の振興と環境の保全
@ 農業は稲作、園芸、畜産など各部門の高生産性農業整備進め、生産基盤整備、生産技術革新などを推進し、農業後継者を育成し、総合的な施策の展開を図り学童農園の充実、観光農業等の育成をし農村地域の発展をはかる。
A 森林については、環境保全、防災等の面からも森林の保全を推進する。
B 水資源の活用については、印旛沼への稚魚の放流や人口漁礁の設置を促進し、淡水魚水族館の誘致を推進する。
C 商業の振興は、買い物の利便性、地元商店街の活性化、商店街の近代化、商業核の形成、などによる商業の振興をめざし、商業団体の育成、経営の近代化をすすめる。
D 工業の振興は、佐倉第一、第二工業団地を中心としてきたが、新たな第三工業団地は先端技術産業の誘致をする。
E 勤労者対策としては、市内企業における雇用拡大を図り、勤労者福祉、職業訓練の充実、労働環境の整備につとめる。
F 観光の振興は、観光資源の掘り起こしと歴史博物館を中心とした拠点整備、独自の観光地域の形成、観光産業の育成、観光行事の充実、観光客の誘致促進につとめ、印幡沼周辺の整備を進める。
G ゴミ処理は収集体制の充実、一般廃棄物総合処理施設の建設を推進し、ゴミの減量化、資源の有限性、資源回収運動、リサイクル思想の普及を進める。
H し尿処理は、収集体制の確立、浄化槽の維持管理の適正化を行なう。
I 生活環境は清潔、快適をめざし市民参加と協力のもとに公衆衛生の向上をはかる。火葬場施設の整備拡充につとめ公園的墓地の整備につとめる。
J 公害の防止については、生活環境の保全を基本として公害を未然に防ぎ、公害発生の防止につとめ、印幡沼、河川の水質汚濁防止を推進します。
3) 市民生活と福祉の向上
@ 地域ぐるみ福祉として、福祉教育やボランティア活動を通じて、市民活動と行政施策が一体となった地域ぐるみ福祉活動を推進する。
A 老人福祉は、総合的老人福祉対策、老人福祉施設の整備、老人クラブの育成、生きがい対策、在宅福祉の充実を行なう。
B 障害者(児)福祉は、自立と社会参加の促進、総合的福祉対策を推進する。
C 児童福祉は、児童館などの計画的整備、保育内容の充実を行なう。
D 母子・父子福祉は、生活の安定、事業内容の充実、相談体制の強化をする。
E 低所得者福祉は、相談業務、貸付制度、更正指導などにより、生活の自立と安定をはかる。
F 保健・医療の充実は、日常の健康管理、予防、検診、母子保健対策を推進し、健康管理センターを中心に総合的な予防医療体制の充実、広域的医療ネットワークつくりをする。
G 国民健康保険・国民年金の充実は、財政の健全化、制度の抜本的改善の要請、年金制度の普及につとめ、年金相談の充実と業務の効率化をはかる。
H 消費者の保護については、情報提供、苦情相談、消費者活動の助長をする。
4) 文化と教育の向上
@ 市民文化の高揚・芸術文化活動の振興については、拠点となる文化施設設備の充実をさせる。
A 伝統文化の継承については、古くから伝わる文化遺産の保護、整備、活用をはかる。
B 社会教育の充実・学習機会の提供については、組織的、計画的学習機会の提供により充実につとめる。
C 社会教育施設の整備充実については、ゆとりある学校教育実現、学校を地域に開き地域の活動の中心的存在とする。
D 幼児教育の充実については、家庭教育や義務教育と連携し質的充実をめざす。
E 体育スポーツの振興については、市民体育館、運動公園、運動広場、学校施設の開放、など施設の整備をし、指導体制の充実、市民の健康増進、市民の連帯感の醸成をはかる。
F 高等教育の拡充については、大学・専門学校・高校の誘致をする。
G 青少年の健全育成については、個性や自主性を尊重し、家庭、学校、社会と連携協力し団体活動やボランティア活動への参加を奨励し、健全育成を推進する。
5) 計画的な行財政運営
@ 広報公聴活動の充実と市民参加の推進については、公報媒体の多角化を進め、多角的公聴活動につとめ、市民参加については多様な市民参加の推進につとめる。
A 行政組織の弾力性と機動性の向上については、総合的な調整機能を持つ部門の強化をはかる。
B 情報管理システムの確立については、情報の一元化、総合化をはかり事務の効率化と市民サービスの向上をはかる。
C コミュニティー施策の推進については、コミュニティー施設の整備を促進する。
D 都市形態にみあった行政機関の整備については、市の形態とつりあいの取れた行政機関の整備を推進する。
E 広域行政の推進については、消防、道路網、情報網、共通事務の広域的処理などを計画的に整備する。
F 健全財政の堅持と効率的な財政運営については、積極的な財源の確保をはかり、財政体質を健全化し、計画的、効率的な財政運営につとめる。
5、 構想実現のために
将来像を、活力ある文化都市と定め、2000年までの基本的方向を定めた。これを実現するには市民の積極的地域活動や、行政への参加と協力が不可欠となり、佐倉市も柔軟で効率的な行政運営や財政運営につとめる必要がある。
この基本構想では、市民参加と協力をもとに、効率的な行政サービスの提供と計画的な財政運営の確立を基本的視点として構想の実現をめざします。
その3、現在の実施計画概要(1998年度から3年分)!
佐倉市の実施計画 1998年度から2000年度(平成10年度から平成12年度)
基本構想で定めた施策の大綱に基づき、基本計画で施策の内容を示し、これを実施計画で具体化する。以下に、実施計画の内容を1998年度から3年分につき掲載します。
(この文は佐倉市資料から編集しました)
《第1章》
ゆとりある水と緑のまちづくり −都市空間の整備と安全の確保−
1−1□都市空間の整備
1.都市交通 【実施計画では】
○佐倉市総合交通体系調査研究 : 佐倉市総合交通計画の策定
○循環バスの導入検討調査
○JR線・京成線輸送力増強の要請
○バス路線の新設及び増便の要請
○東葉高速鉄道の延伸要請
2.道路 【実施計画では】
幹線道路整備
○国道296号バイパス建設促進 ・佐倉工区 寺崎〜酒々井町
・八千代工区 八千代市(国道16号)〜上座
○県道佐倉印西線バイパス建設促進 ・国道296号〜岩名地先他都市計画道路整備
○井野酒々井線道路改良 ・染井野〜寺崎
○鏑木鍋山線道路改良 ・鏑木町地先
○太田高岡線道路改良 ・城地先
○四街道井野線道路改良 ・西志津〜八千代市
○志津駅自転車駐車場増設
○JR佐倉駅北口自転車駐車場整備促進 : 用地取得
○市内各駅周辺地区整備構想策定
○京成ユーカリが丘駅北口整備
3.治水対策
【実施計画では】
○利根川印旛沼総合開発事業の促進要請 : 建設省
○鹿島川改修事業の促進要請 : 千葉県
○準用河川小竹川改修 先崎地先 H8.9
○準用河川佐倉川改修宮前地先 H8.9
○各河川流域対策協議会等による河川整備 : 千葉県、千葉市、八千代
市、四街道市、八街市、酒々井町
○高崎川関連整備 右・左岸排水ポンプ設置
4.市街地整備
【実施計画では】
○都市マスタープランの策定
○佐倉地区公共施設配置計画 → 佐倉市公共施設配置計画の策定
○中心核の形成基礎づくり: 寺崎土地区画整理事業の促進
○町並み保全整備 : 歴史的建造物、景観の保存整備
○公共サインの設置:統一的なデザインによる公共施設案内板等の計画的整備
○(仮)佐倉市営大蛇住宅建設 : 用地取得
○佐倉IC周辺地区まちづくり調査
5.公園・緑地
【実施計画では】
○佐倉市公園総合整備計画の策定
○公園トイレ整備
○ 印旛沼広域公園整備促進 : 千葉県施工都市計画決定及び事業認可作業
周辺整備及び自然環境の調査、検討
○諏訪尾余緑地整備(厚生園)
○大型公園整備の促進
○上志津原防風林遊歩道整備工事
6.上水道
【実施計画では】
○水の有効利用に関する調査研究 : 総合的な水施策の計画立案
○配水池の築造 : 志津浄水場・上座浄水場・南部浄水場
○配水管改良事業 : 高耐震性管等への布設替え
○石綿セメント管更新事業
7.下水道
【実施計画では】
○公共下水道(汚水)の整備: 市街化区域、市街化調整区域
○印旛沼流域下水道東部第2幹線建設促進要請 : 直弥〜上勝田
○高度処理合併浄化槽普及促進 : 設置補助
8.ニューメディア
【実施計画では】
○テレトピア計画の推進 : 個別システムの調査、研究
: 公共施設利用情報システム導入
○都市型CATVの市内全域普及促進
1−2□安全の確保
1.交通安全
【実施計画では】
○県道佐倉印西線・県道千葉臼井印西線、歩道整備の要請 :第二工業団地
入り口 〜 国道51号
2.防犯
【実施計画では】
○防犯指導員委嘱・防犯パトロールの実施
○違法看板撤去
○街灯設置
3.防災
【実施計画では】
○急傾斜地崩壊対策 : 鏑木町地先・角来地先・高座木地先
○(仮)地域防災拠点整備
○防災用備蓄倉庫整備
○防災施設整備 : 防災井戸、防災用備蓄倉庫整備
○(仮)市民防災啓発センター複合施設建設 : 平成12年オープン
4.消防体制の強化
【実施計画では】
○消防署所整備 : 白銀地区、南志津に消防署整備
○消防車両等の充実
○防火水槽設置
○防火水槽設置
○避難・消火訓練の実施 [Image]
○救急救命士の養成
<第2章》
あしたに躍動する調和のとれたまちづくり −産業の振興と環境の保全−
2−1□産業の振興
1.農業の振興
【実施計画では】
○国営印旛沼二期事業及び農地再編整備事業 : 国・関係機関への促進要望
○県営ほ場整備(鹿島地区) : 千葉県
○県営土地改良総合整備(上勝田上流地区) : 千葉県
○県営ほ場整備(臼井第4地区) : 千葉県
○北総中央用水土地改良 : 土地改良区
○団体営ほ場整備 :土地改良区
○草笛の丘施設充実
○こだわり食品創造事業
2.森林資源の活用
【実施計画では】
○市民の森整備事業
○森林機能強化対策 : 山林の下刈り、枝打ち
○森林害虫等防除事業
3.水産資源の活用
【実施計画では】
○印旛沼広域公園整備促進 : 淡水魚観察施設等の整備促進要請 千葉県
4.商業の振興
【実施計画では】
○商店街活性化事業 : ファッションショー等のイベントの開催(さくら
コレクション)
○産業振興計画の策定
5.工業の振興
【実施計画では】
○工業団地の環境整備 : 街路灯整備・案内看板設置
○第三工業団地脇の新工業団地整備 : 整備促進要請 (千葉県土地開発
公社)
○産業振興計画の策定
6.勤労者対策の充実
【実施計画では】
○勤労者福祉サービスセンターに関する調査、研究
○中小企業退職金共済掛金補助
7.観光の振興
【実施計画では】
○観光振興計画の見直し: 地域振興施策の研究、実施計画
○飯野台地区整備: 調査検討、基本設計策定
○佐倉城の復元 : 調査、検討
○佐倉・国際印旛沼花火大会(H10、第10回記念大会)チューリップまつり等の開催
2−2□環境の保全
【実施計画では】
○環境基本計画の推進 : 環境ボランティア育成事業、啓発冊子の作成、配布
○自然環境保全調査 : 加賀清水公園湧水調査
: 自然環境調査
○佐倉ビオトープ創出事業
○環境アセスメント制度検討
2.生活環境
【実施計画では】
○環境美化推進 : 環境美化運動(町内清掃)
○クリーン推進員制度の確立、運用
3.ゴミ処理
【実施計画では】
○じん芥回収事業 : ペットボトル回収ボックスの増設、集積所回収
○じん芥処理 : 粗大ごみ有料化制度の確立、周知、準備、運用
○減量化推進
4.し尿処理
【実施計画では】
○し尿処理施設新設事業良 : 建設準備資金積み立て(印旛衛生施設管理
組合)
○高度処理合併浄化槽普及促進 : 設置補助
5.葬祭
【実施計画では】
○霊園墓地調査研究 : 市営霊園調査、研究、基本構想策定
6.公害の防止
【実施計画では】
○大気汚染監視体制の整備 : 選定局整備
○地下水汚染対策 : 地下水汚染機構解明調査の実施
7.快適環境づくり
【実施計画では】
○利根川印旛沼総合開発事業促進 : 早期事業化の要請 (建設省)
○小型合併浄化槽普及促進 : 設置補助
○小型合併浄化槽普及促進 : 設置補助
○印旛沼浄化推進運動 [Image]
○生活排水対策推進
《第3章》
安心と思いやりのある楽しいまちづくり −市民生活と福祉の向上−
3−1□市民福祉の充実
1.地域ぐるみ福祉
【実施計画では】
○(仮)佐倉市南部保健福祉センター建設 : 保健福祉の拠点となる複合
施設を南部地区に整備 (H12年度開設)
○福祉情報ネットワーク整備 : ニューメディア活用によるネットワー
クづくりの研究
○介護保険システム開発(被保険者管理、審査、支払管理) : 導入、運用他
2.高齢社会への対応
【実施計画では】
○福祉のまちづくり計画の策定
○高齢者等住宅改造費助成金交付
○24時間・休日対応型ホームヘルプサービス : 早朝、夜間、休日24
時間巡回型ホームヘルプサービスの実施
○(仮)佐倉市南部保健福祉センター建設
○老人福祉計画の推進
○特別養護老人ホーム整備補助
○ケアハウス整備補助
○デイサービスセンター 等 整備補助
○駅に対するエレベータ・エスカレータの設置要請
○複合施設(老人憩の家うすい荘・防災館)実施設計他
3.障害者(児)福祉
【実施計画では】
○(仮)佐倉市南部保健福祉センター建設
○福祉のまちづくり計画の策定
○高齢者等住宅改造費助成金交付 (身体障害者も含む)
○心身障害者福祉施設通所交通費助成
○駅に対するエレベータ・エスカレータの設置要請
○佐倉市障害者計画の推進他
4.児童福祉
【実施計画では】
○北志津保育園建て替え : H10年度 工事予定 H11年度 開園予定
○(仮)佐倉市南部保健福祉センター建設 : センター内に児童センター設置
○エンゼルプランの推進他
5.母子・父子福祉
【実施計画では】
○母子福祉推進員活動事業他
6.生活援護福祉
【実施計画では】
○生活保護各種扶助費
○社会福祉協議会事業推進費補助 他
3−2□安心できる生活
1.保健・医療の充実
【実施計画では】
○(仮)佐倉市南部保健福祉センターの建設
○母子保健事業 : 3歳児検診、新生児、妊産婦、乳幼児等健康診査
○成人歯科保健対策
○老人保健福祉計画の推進
○老人保健施設整備補助
○成田赤十字病院増改築助成他
2.国民健康保険・国民年金の充実
【実施計画では】
○国民健康保険税の適正な課税、収納率向上
○国民年金推進員事業
3.消費者への支援
【実施計画では】
○(仮)消費生活センター整備 : H12年度開設 [Image]
○消費者生活モニター
《第4章》
豊かな人間性をはぐくむまちづくり −文化と教育の向上−
4−1□市民文化の高揚
1.芸術文化活動の振興
【実施計画では】
○音楽ホール施設整備
○音楽ホール主催事業の展開
○市立美術館作品収集保管
○市立美術館主催事業の展開
2.伝統文化の継承
【実施計画では】
○町並み保存整備 : 歴史的建造物、景観の保存整備
○旧堀田邸保存整備 :保存整備工事、管理運営
○佐倉順天堂記念館保存整備 : 保存修理工事等
○旧武居家住宅復元整備 : 整備報告書刊行
4−2□生涯学習の推進
1.生涯学習の推進
【実施計画では】
○生涯学習推進 : 推進計画の策定
○平和施策推進 : 平和啓発事業
平和使節団派遣
平和資料館の研究
○(仮)根郷図書館整備 : H11年度開館
○学校開放の促進 :地域活性化の拠点としての余裕教室等の整備、活用
(地域活性化事業)
4−3□体育スポーツの振興
1.体育スポーツの振興
【実施計画では】
○社会体育振興 : 巡回スポーツ教の充実
○市制45周年記念事業 : スポーツ大会の開催
○中学校施設改築・改造:プール上屋新設
○学校開放推進
4−4□学校教育の充実
1.教育内容の充実
【実施計画では】
○コンピュータ利用教育 : パソコン活用能力の育成と学習指導の個別化を図る
○平和教育啓発資料作成 : 市内小中学校児童生徒に平和に関する啓発資料を作成、配布
○学校教育相談員配置
2.教育施設の整備充実
【実施計画では】
○小学校新設 : 千代田小学校新設
佐倉小分離校(白銀地区)の調査研究
○中学校施設改築・改造 : 南部中学校、上志津中学校体育館改築
3.幼児教育の充実
【実施計画では】
○幼稚園施設管理 : 焼却物保管施設管理
○幼稚園奨励費 : 私立幼稚園安全対策補助金
4−5□高等教育等の充実
1.高等教育等の充実
【実施計画では】
○大学等の誘致
○学校開放講座 : 高校、大学を広く市民へ開放し公開講座を実施
4−6□青少年の健全育成
1.青少年の健全育成
【実施計画では】
○佐倉市ヤングプラザ管理運営
○青少年育成団体活動促進
4−7□国際化への対応
1.国際化への対応
【実施計画では】
○情報提供の充実 : ハローサクラ、リビングガイド、国際交流新聞などの外国語広報誌の発行
○国際化促進 : 講演会、懇談会などの開催
4−8□男女共同参画社会の形成
1.男女共同参画社会の形成
【実施計画では】
○男女共同参画社会づくり施策推進: 講演会、懇談会、シンポジウム、啓発講座などの開催
《第5章》
心のかよう計画的なまちづくり−計画的な行財政運営−
5−1□広報・広聴活動の充実
1.広報・広聴活動の充実
【実施計画では】
○CATV広報番組制作放送
○市情報発信事業 : インターネットを活用した情報発信
5−2□市民参加の推進
1.市民参加の推進
【実施計画では】
○情報公開制度推進
○個人情報保護制度推進
○市民憲章制定30周年記念 : 講演会などの開催
○さくら"夢のまちづくり"さぽーと事業 : 市民事業の推進
5−3□行政組織の弾力性と機動性の向上
1.行政組織の弾力性と機動性の向上
【実施計画では】
○政策調整会議、幹事会運営: 市の主要施策の決定
○市主催研修
5−4□情報管理システムの確立
1.情報管理システムの確立
【実施計画では】
○行政情報通信システム(LAN)整備
○財務会計システム導入
○固定資産情報管理システム導入
5−5□コミュニティ施策の推進
1.コミュニティ施策の推進
【実施計画では】
○(仮)和田ふるさと館建設 : H11年度・開館
○(仮)弥富ふるさと館建設 : H12年度・構想
5−6□行政施設(機関)の整備
1.行政施設(機関)の整備
【実施計画では】
○新庁舎の研究 : H10・H11・H12 調査・研究
○出張所の整備 : ユーカリが丘出張所整備 H10 オープン
(仮)和田出張所 H11年度 オープン (和田ふるさと館)
(仮)佐倉出張所 H12年度 オープン (市民防災啓発センター内)
○自動交付機の設置: ユーカリが丘出張所整備 H10
志津出張所 H11
(仮)佐倉出張所 H12
5−7□広域行政の推進
1.広域行政の推進
【実施計画では】
○印旛郡市広域市町村圏事務組合負担金
○広域的事業の推進 : 県民の日ふれあいいんば'99開催
5−8□健全財政の堅持と効率的な財政運営
1.健全財政の堅持と効率的な財政運営
【実施計画では】
○財務会計システム導入 H10 一部稼働
○固定資産情報管理システム導入
○佐倉市総合計画策定 : 実施3か年計画策定 H10
第3次基本構想 調査・研究・市民意識調査 H10
○ふるさと事業基金 : 市民提案の事業 → さくら"夢のまちづくり"さぽーと事業
以上。
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