一部事務組合について 地方自治法第284条に基く
一部事務組合と言うとこれは一体何だろうと感じる方もいると思います。自治法284条で、普通地方公共団体(佐倉市など)は、その事務の一部などを他自治体と共同で処理するために地方公共団体の組合(これを一部事務組合という)を作る事ができる。
要するに近隣の自治体が協力し合って効率的に事業を行なおうとする事業体です。この一部事務組合は地方公共団体であり、佐倉市などと同格であり、特別地方公共団体と称し、議会、条例などが有り普通地方公共団体と同じ形を取っている。具体的には、清掃組合、消防組合、印旛衛生組合、葬祭組合である。住民には、これら組合の情報がなかなか耳に入らない傾向にあります。そこで、それらの組合の概要を紹介致します。
佐倉市と酒々井町は各家庭などから出たゴミの収集をしています。収集されたゴミは、清掃組合に運ばれます。このゴミを処理するのが清掃組合の役目です。現在、酒々井に「酒々井リサイクル文化センター」を運営しています。
清掃組合は来年度から3ヶ年をかけて、ゴミ焼却炉の増設を計画しています。その概要は次の様なものです。
内訳 国庫補助金2、111、192千円
県補助金 103、964千円
起債 5、203、500千円(3年据置き、15年償還)
一般財源 273、539千円(清掃組合で積立ててある基金)
2、佐倉市八街市酒々井町消防組合
消防活動を行なう消防本部及び消防署を消防組合で組織しています。
平成11年度から平成13年度にかけて消防本部移転と佐倉消防署建設が行われます。
つぎに、建設の概要を紹介します。
1)建設理由;仮眠室の個室化、救急業務の高度化、訓練施設の設置(中高層用)、
現在の角来の消防本部が耐震診断により改修要、通信指令システムの更新時期
2)総工費 38億円(内、佐倉市の負担は29億円)
3)予定 平成12年3月擁壁工事完、平成14年3月建設完4月業務開始
4)負担内訳(国補助;42百万、県補助;30百万、地方債;20億円、
一般財源;7億47百万円)
5)消防用土地
当初、白銀地区に消防署用地として1255平方メートルの土地の寄贈を受けた。しかし、本部を作るには狭く、隣地には高圧線、下水道があり拡張しての本部併設は無理だった。その北側も買収不調で、現在の大蛇町5700平方メートルとなる。これは平成8年、9年10年で3億6831万円で購入した。当初用地(1225平方メートル)の使用目的は未決定である。
この組合では、し尿、浄化槽汚泥などの処理を行なっている。現在の施設が老朽化したとのことで、「汚泥再生処理センター」の建設が予定されている。その概要について紹介します。
この地域の葬祭を行なっている組合で、職員16名、年間予算は7億円程度、斎場建設債の残高は二十数億円。年間1600件(平成10年度)程度。
以上。