ムクイは彼女と唇を重ね体を引き寄せた。
(気持ちいい・・・なんだかとろけるような感じだ・・・闇に吸い込まれていくようだ・・・あれ・・・どうしたんだろう・・・・・)
ムクイは少しづつ力が抜けていく感覚に襲われた。目を開くと赤く光る瞳が映った。危険を感じたムクイは彼女の体を突き飛ばそうとした。しかし、力が入らず彼女の足下に倒れ込んでしまった。ムクイは彼女の顔を見上げた。
(バン・・・パイア・・・?)
バンパイアとはバロータ軍の潜入兵士である。スピリチア吸収装置を持っており、CITY7では何度か大勢の市民が襲われる事件があった。しかし、彼女はスピリチア吸収装置と思われる物は持っていない。ムクイの脳裏にふとある言葉がよぎった。
(まさか・・・プロトデビル・・・・ン・・・・・)
現在、女性型のプロトデビルンがCITY7に潜入していると噂になっていた。事実、女性型のプロトデビルンがなんどもCITY7で目撃されていた。
「お・・・・ま・・・え。まさか・・・・。」
「接吻美!」
男性型のプロトデビルンが彼女に乗り移っていたのだ。
ガビルとキスをしてスピリチアを消失!
再起不能
ENDING 3