コン!コン!

 ノックの音が二人の距離を離した。彼女はそっと脇にある椅子に腰をかけた。

「どうぞ・・・。」

ブゥン!

 自動扉が開いた。風がふわっと部屋に流れ込んだ。同時に再びあの香水の甘い匂いが部屋に広がった。そして自動扉の向こうには見覚えのある女性が立っていた。

(部屋に入ってきたのは・・・

 

シャイン・ブロッケングリッツだった・・・)

ファイン・ブロッケングリッツだった・・・)