バイオガソリンについてドクターMの返信 (2007-5-1)


3%のバイオエタノールを混合すると、計算上は1.2%ほど燃費が落ちるそうですが?

 火力発電所では石炭の代わりに木材を3%入れています。理由は同じですが、同じように熱効率は低下します。こうなると木材を伐採したり粉砕する電気量、バイ オエタノールを製造するための石油量が問題になります。いくら苦労してもさっぱりCO2減らないのは当たり前です。  つまり今の農業は石油がないとできないのです。農業が機械化されて石油を使う時代になっている、これを昔のように木 を切るにも鋸で、運搬も馬でとなると変わる。そういう時代に戻らないと無理なのです、つまりバイオを振興させても何ら CO2が減らないのは当然だと気がつくべきなのです。
 そういうことよりも今の日本に必要なのは産業の振興です、雇用を増やすこと。そのために例えば青森なら毛利氏を活 用して企業を全て回らせる、回らせて不足分、コア技術の強化、新技術の導入・移植によるコア技術の増加などが必要 なのです。
 自動車技術に頼れないのは県知事連中が技術を知らないから。自動車は既に一つの家電です。その家電技術に参 入するには、今までの家電技術よりも何か違うことがないと無理です。そういう意味では東北の振興は特殊な、ニッチ産業 か、何か仕掛けないと無理だと思う。バイオはCO2を減らさないけど、これで雇用が増えるならどしどしやって良い。とにか く乗り遅れないように、乗り遅れは東京資本や経営、技術と結びつくことで何とかなるかも知れないけど、何もないのに東 京資本は結ぼうなんて思わない。自分達で何か技術を持っていることが重要。
 そのために毛利氏が青森県を廻ることだけど、だれもそういう発想はないだろう。今はコンプライアンスの時代で、守りの 時代、攻める時代ではないようです。意味がなく、自分達の仕事を増やすために。  だから目に見える事業を行おうとする宮崎県知事が目立つ。そのまんま東に必要なのは工業技術で宮崎県の振興で しょう。表面上の観光ではフェニックスの二の舞、工業のようなものがないと恒久的な繁栄はないと気がつくかというと、彼 も阿呆ですので、無理でしょう。
 農業で日本が繁栄することはない、工業でしょう。工業の振興のために何が必要かを論議しないで、ただ美しい街作り という謳い文句で日本が進めるはずがない。県議会にも市議会にも、知事も市長も工学系が必要なのはその観点です ね。