更新日:2000/4/14

そう、あの太陽がいけないのよ。
でも、
でも一番いけないのはこの、わ・た・し。
あの日を、
わたしは一生忘れない。
k君と机を並べた昨年の十月。
もう、わたしはあなたの手の内。
決して手を離さないで。
熱い熱いはじめての夜。
あれは、
まるで振りむきざまナイフを立てられたような。
今聞こえてくるのは、心臓の音だけ。
こんなに好きにさせといて、
まったくあなたは罪なひと。
動きをとることもできないの。
息をするのも苦しいわ。
気がついたら、崖縁。
あー、いやっ。漆黒の闇に落ちてゆくー。
Okei 0521
いやっ、そんなに見つめちゃ、いやっ。
いつも感じるの、
ビシ君の、め・せ・ん。
まるで昆虫のような、
一見、ばか丸出しで、
それでいて、どこか機械的なぎこちなさ。
わたしは、この大空を自由に羽ばたく白い鳥。
四年ほど前に東京から、約束の地、仙台へ。
自由になったのも束の間でした。
あっ、という間に籠の鳥。
お酒とおいしい食事のことしか頭にないビシ君を、
虜にすると決めたのよ。
右を見れば花畑。
左を向いたら阿鼻の山。
道の真中、バランスを取りながらの綱渡り。
独りよがりの綱渡り。
でも結局は、どっちも気持ちよかったりして。