トップページへ | 山行記録 | キャンプ場 | 山の写真集

北アルプス

笠ヶ岳

2897m

岐阜県吉城郡上宝村

日時:’03年9月20日〜24日 参加者:大槻・西上・楠神・松岡・坂本
天候:9/20曇りのち雨・9/21雨・9/22快晴・9/23晴れのち曇り・9/24雨

 久し振りに5人での山行で楽しみにしていたが、気になるには、天候である。あいにく前日までの好天が嘘のように、どんよりとした曇り空で、しかも台風も接近中と云う悪条件の中での出発となった。

現地までのアクセス
  走行距離775km                                              
9/20 自宅(7:30)−−−JR大和小泉駅−−−大和郡山−−−山田川IC−−−瀬田東IC
−−一宮JC(180km・10:45)−−−飛騨清見IC(300km・12:03)−−−道の駅(昼食)−−−高山(買出し)−−−平湯キャンプ場(360km)(泊)
走行距離:360km 所要時間:
9/21 平湯キャンプ場(360km)−−−新穂高温泉無料駐車場(378km)
走行距離:18km
9/23 新穂高温泉無料駐車場−−−栃尾−−−平湯キャンプ場−−−栃尾−−−平湯キャンプ場
走行距離:42km
9/23 平湯キャンプ場(420km・7:50発)−−−高山(朝市で買物)−−−飛騨清見IC(474km・10:03)−−−一宮JC−−−小椋IC(722km・13:27)−−−山田川IC(743km・13:48)−−−大和郡山−−−JR大和小泉−−−自宅(775km・15:50着)
走行距離:355km 所要時間:約8時間

登山コースとコースタイム

9/21
 (日)
新穂高温泉無料駐車場(9:25発)---(75分)---笠新道登山口---(12分)---わさび平小屋(10:52−11:45・昼食)---(20分)---小池新道入口---(45分)---秩父沢---(33分)---イタドリ平---(37分)---ししうどヶ原---(50分)---鏡平山荘(15:15着・泊)
所要時間:5時間50分 歩行時間:4時間32分

 一晩中降った雨も止む気配はなく、予定の変更も考えたが、天気予報では明日の午後から回復するとの予想。それに台風も本州沖を速度を上げながら、通過していくようでもあり、通過後の急速な天気の回復を期待し、取りあえず鏡平山荘まで行くことにした。
バスターミナル手前の無料駐車場に車を停め、バスターミナルで登山届を出し、まずはわさび平小屋を目指す。(わさび平小屋から先の小池新道の入口まで林道歩きとなる。)わさび平小屋では小屋の方のご厚意で、食事をするためのスペースを提供して頂き、雨に濡れずに早めの食事を済ますことが出来た。小池新道に入ってから本格的な登りとなるが、急登はあまり無く全般的に歩き易い。それにこの日は幸い風も無く、結局鏡平山荘まで傘だけで歩くことが出来た。
小屋に着いて暫くすると、雨は降っているが槍が見えるようになる。

鏡平山荘より(’03.9.21)
槍ヶ岳





9/22
 (月)
鏡平山荘(7:25発)---(50分)---縦走路---(10分)---弓折岳---(57分)---大ノマ岳の次のピーク---(35分)---秩父平(10:43−11:41)---(16分)---稜線---(44分)---笠新道分岐---(73分)---笠ヶ岳山荘(14:14着)---(11分)---笠ヶ岳---(9分)---笠ヶ岳山荘(14:58・泊)
所要時間:7時間33分 歩行時間:5時間05分

 昨日とは一転し、風は強いが快晴の朝を迎えた。鏡平で槍や穂高の眺めを十分楽しんだ後、弓折岳に向かう。高度を上げるに従い、槍や穂高がダイナミックな姿で迫り、また焼岳や乗鞍も雲海の上に姿を現す。双六からの縦走路に合流すると弓折岳は近い。弓折岳付近まで来ると、北に双六岳と樅沢岳の間に鷲羽岳が姿を見せる。
弓折岳からは一旦大ノマ乗越まで大きく下り、大ノマ岳へと大きく上り返す。道は大ノマ岳のピークを巻くようになっており、我々は次のピークで休憩をとった。今度は先程まで見えていた鷲羽岳に代わり、双六岳と樅沢岳の間には野口五郎岳が見えるようになる。ここから秩父平へは一旦下って上り返すが、さほど大きなアップダウンではない。秩父平はカール状の地形で東に向かって開けており、上部にはまだ小さいが雪渓が残っていた。中央部は平になっており、槍・穂高の眺めが素晴らしく、昼食を摂りながらこの景色を楽しんだ。
秩父平から稜線に上がると、今まで抜戸岳に遮られ見えなかった笠ヶ岳が三角形をした大きな姿を現す。ここから笠ヶ岳山荘直下まで、大きなアップダウンはなく、抜戸岳も頂上は踏まず、西側を巻いている。笠新道の分岐まで来ると、笠ヶ岳がさらに大きく迫るが、まだ小一時間は掛かる。山荘下のキャンプ指定地を抜け、岩が積み重なった斜面を詰めると、ようやく山荘に着く。
山荘で宿泊の手続きを済まし、休憩もそこそこに山荘から10分ほどの頂上に向かう。頂上からは槍・穂高は当然ながら、北には黒部五郎・薬師・水晶・鷲羽等黒部川源流域の山々が、西穂高の右手には富士や南アルプス、さらに乗鞍・御嶽等主だった山が雲海の上に姿を見せるという、素晴らしい展望が広がっていた。この雲海は結局日没後も消えることは無かった。

日の出前の槍・鏡平より(’03.9.22) 早朝の穂高(’03.9.22) 笠ヶ岳・鏡平より(’03.9.22) 鷲羽岳遠望・弓折岳付近より(’03.9.22)
日の出前の槍 早朝の穂高(鏡平より) 抜戸岳(鏡平より) 鷲羽岳遠望
野口五郎岳遠望・大ノマ岳付近より(’03.09.22) 秩父平からの展望(’03.9.22) 黒部五郎・薬師・立山・水晶・鷲羽/笠ヶ岳頂上より(’03.9.22) 雲海に浮かぶ槍・穂高・笠ヶ岳頂上より(’03.9.22)
野口五郎岳遠望 秩父平からの展望 黒部源流の山々 雲海と槍・穂高
夕方の槍穂高/笠ヶ岳山荘付近より(’03.9.22)
夕方の槍穂高/笠ヶ岳山荘付近より


9/23
 (火)
笠ヶ岳山荘(6:43発)---(60分)---笠新道分岐---(31分)---杓子平・2500m地点---(16分)---杓子平からの下降点---(60分)---2100標識下部---(80分)---笠新道登山口(11:40−12:40)---(53分)---新穂高バスターミナル(13:33)---(10分)---新穂高温泉無料駐車場(14:00着)
所要時間:7時間17分 歩行時間:5時間10分

朝起きた頃にはガスで真っ白だったが、下り始めキャンプ指定地を過ぎる頃から次第にガスが切れ、黒部五郎や薬師方面の視界が開けるようになる。
笠新道への下降点は抜戸岳寄りに付け替えられており、標識がある分岐から少し尾根を上がると、いよいよ杓子平への下りが始まるが、道は良く整備されており危険な箇所は無い。2500mの標識まで下ると、抜戸岳から南に延びる尾根を超える地点まで道は水平となる。この地点からの笠ヶ岳と槍穂の眺めもまた素晴らしいが、ここで笠ヶ岳は暫く見納めとなる。ここからの下りは今までとは打って変わって、岩だらけの急な下りが続き、登りも大変と思うが下りもかなりのものである。ここ数年の山行でも無かった足場の悪い、それに膝に負担が掛かる下りであった。
登山口の林道脇で休憩をし昼食を摂り、山行の最終目的地、新穂高温泉へと向かう。

笠ヶ岳(’03.9.23) 杓子平から笠新道への下降点にて(’03.9.23) 杓子平から笠新道への下降点にて(’03.9.23) バスターミナル近くからの笠の稜線(’03.9.23)
笠ヶ岳 笠ヶ岳 槍ヶ岳 笠の稜線


その他・見所・宿泊施設
鏡平山荘    http://www.sugorokugoya.com/index.html
笠ヶ岳山荘  http://homepage2.nifty.com/kasagatake/

トップページへ | 山行記録 | キャンプ場 | 山の写真集