南ア・聖岳〜光岳

聖岳〜上河内岳〜茶臼岳〜易老岳〜光岳

聖平から上河内岳の間で
聖岳
←聖 岳
3013m


光 岳→
2591.1m
イザルヶ岳より
光岳

日時:’05年8月2日〜8月5日 メンバー:大槻・西上・楠神・坂本
天候:8/2曇り・8/3早朝晴れ以降ガス・8/4早朝晴れ以降ガスと雨・8/5晴れ

現地までのアクセス(全走行距離738km)
                                             
8/1(月) 自宅(7:30)−−−JR大和小泉−−−大和郡山−−−法隆寺IC(8:30)−−(西名阪・東名阪)−−楠JC−−(名古屋高速)−−小牧IC−−(名神)−−10:36小牧JC−−(中央道)−−飯田IC(11:30)−−−飯田(買出し・昼食)−−−喬木村−−−矢筈トンネル−−−上村−−−14:30しらびそ高原山岳キャンプ場(泊)
走行距離:330km 所要時間:約7時間
8/2(火) キャンプ場(6:15発)−−−便ヶ島駐車場(7:15着)
走行距離:28km
8/5(金) 便ヶ島駐車場14:00発−−−易老渡−−−南信濃村・かぐらの湯−−−上村(泊)
走行距離: 所要時間:
8/6(土) 上村6:15発−−−矢筈トンネル−−−飯田IC−−(中央道)−−小牧JC−−(名神)−−小牧IC−−(名古屋高速)−−楠JC−−(西名阪・東名阪)−−法隆寺IC−−−JR大和小泉−−−大和郡山−−−自宅(11:00着)
走行距離:

R152を離れ登山口へ向かう道は舗装されているものの幅は狭く、次第に高度を上げ山岳道路の様相を呈してくる。北又渡の発電所で遠山川を左岸に渡ると、道は一部舗装もあるが路面状態のあまり良くない地道となる。駐車場は易老渡と便ヶ島にあり、特に便ヶ島には宿泊可能な聖光小屋のほかトイレやキャンプ場もある。

登山コースとコースタイム

8/2(火) 便ヶ島登山口(7:30発)---(38分)---西沢渡---(3時間33分)---薊畑分岐(13:23)---(20分)---聖平小屋(14:00着・泊)
所要時間:6時間30分 歩行時間:約4時間30分

左から中盛丸山・兎岳・聖岳 撮影日8月5日 ゴンドラに乗ってロープを引いて対岸に渡る
しらびそ高原から 聖光小屋と駐車場 西沢渡 薊畑分岐

登山口から少し上がると短いトンネルがあり、これを抜けると西沢渡まで水平に近い歩きやすい道となる。西沢渡には旧野猿の下流に、新しく人も乗れる立派な野猿が設置され、これを利用し対岸に渡る。西沢渡からは、急な樹林帯の尾根の登りで、日差しが遮られるのは良いのだが、その分展望も無い。その上体調不良で薊畑分岐までずいぶん長く感じられた。
薊畑分岐まで来ると視界は大きく開け、ガスで聖は見えなかったが、上河内岳から茶臼岳・光岳方面の山々の展望が得られた。ここから下り20分程で聖平小屋に着く。小屋では静岡産の美味しい緑茶とクッキーで出迎えを受けた。

8/3(水) 聖平小屋(5:52発)---(23分)---薊畑分岐---(43分)---小聖岳---(60分)---前聖岳(8:15着)---(20分)---奧聖岳---(18分)---前聖岳(10:15発)---(42分)---小聖岳---(34分)---薊畑分岐0)---(20分)---聖平小屋(12:20着・泊)
所要時間:6時間28分 歩行時間:約4時間20分

正面の山は生木割山 三角点な無いが、3013mの頂上 赤石の右には悪沢岳が見える
聖平小屋から 前聖頂上 赤石岳(奧聖より) 奧聖より前聖を望む

夜中降っていた雨も上がり、快晴の朝を迎えた。
薊畑分岐から小聖岳手前まで樹林帯の登りだ。木々の間からこれから登る緑に覆われた小聖が、そしてその奧には今日の目標の聖がくっきりと姿を見せていた。
小聖の手前まで来ると、今までの青空が嘘かのようにあっという間にガスで覆われてしまった。小聖から聖の取り付きまで、しばらく痩せ尾根となる。痩せ尾根を抜けると前聖の頂上まで急なザレ場の本格的な登りとなるが、ガスのため上部は見えず、ひたすら上を目指す。
幸いなことに前聖に着くと同時にガスが切れはじめ、富士山を含め周囲の山々が姿を見せた。今日は聖平小屋でもう一泊することになっており、時間は十分あるので奧聖を往復した。奧聖からはなんといっても雄大な赤石岳の姿が印象的だ。奧聖では軽い食事を兼ね、小1時間程滞在し展望を楽しんだ。前聖に戻った頃には再びガスが発生、回復の見込みがないので、約2時間滞在した頂上を後にした。
この日はこれ以降ガスが晴れることは無かった。



8/4(木) 聖平小屋(5:35発)---(2時間06分)---上河内岳分岐---(8分)---上河内岳(8:09着)---(8分)---上河内岳分岐---(60分)---茶臼小屋分岐(9:28着)---(22分)---茶臼岳(10:12着)---(14分)---仁田池(10:30)---(18分)---希望峰(10:48)---(1時間18分)---易老岳(12:54着)---(55分)---三吉平(14:02)---(51分)---静高平(15:08)---(17分)---光小屋(15:25着・泊)
所要時間:9時間50分 歩行時間:約7時間37分

左下の小屋は聖平小屋 茶臼岳に向かう途中より振り返った上河内岳 茶臼小屋分岐手前より茶臼岳を望む
聖平小屋の朝 小聖岳と聖岳 上河内岳 茶臼岳

昨日と同様快晴の朝を迎えた。まずは上河内岳をめざす。道は特に急なところは無く、樹林を抜けると聖岳が大きな姿をみせる。上河内岳の頂上は縦走路から離れており、分岐にザックを置き展望を楽しみに頂上に向かう。頂上からは中央アルプス等西方の眺めは良いのだが、聖の頂上は既にガスに隠れて見ることは出来なかった。眺めも得られないので、休憩もそこそこに分岐まで戻り、茶臼小屋に向かう。分岐から丁度1時間で茶臼小屋分岐に着いてしまった。
当初この日は茶臼小屋までの予定だったが、あまりにも早く小屋に着くことになり、この時間なら光岳小屋まで十分行けると判断し、急遽光岳小屋まで足を伸ばすことにした。
茶臼岳を下り仁田池を過ぎ、二重山稜となった地形を抜けると道は樹林帯の中に入る。この頃には日差しも濃いガスに遮られ、雨が振り出しそうな空模様となる。
希望峰のピークも樹林のなかにあり、ここから仁田岳へ往復30〜40分程で行けそうだが、立寄ってもガスで展望も得られそうもないので、先を急ぐことにした。喜望峰から大きく200m近く下ると、その後易老岳までは大きなアップダウンは無い。易老岳の頂上も樹林の中にあり、展望は全く無い。
易老渡に下る道はこの頂上から北西に延びる尾根に付けられており、明日は再びここまで戻って来なければならない。易老岳を下ると後は小さなアップダウンをを繰り返し三吉平に至る。平と名が付いているので、少しは開けた場所を想像していたが、ここも樹林の中で、ガスも出ていたこともあり、陰気な感じがした。
三吉平から暫くで、涸れた沢沿いの急な登りとなり、静高平手前まで続く。どうにか持っていた空も、小屋まであと30分程のところで本格的な雨となった。静高平を過ぎると道は平坦となり、センジヶ原の木道を抜けると小屋は近い。
収容人員50名弱の小屋はほぼ満員の状態で、我々は3名と1名に分かれ寝床を確保した。

8/5(金) 光岳小屋(6:18発)---(14分)---光岳(6:32-6:42)---(13分)---光岳小屋(7:05発)---(13分)---イザルヶ岳分岐---(8分)---イザルヶ岳---(7分)---イザルヶ岳分岐---(5分)---静高平---(37分)---三吉平---(62分)---易老岳---(2時間8分)---面平---(68分)---易老渡登山口(13:24着)---(25分)---便ヶ島(13:55着)
所要時間:7時間37分 歩行時間:約6時間20分

左から聖・上河内・茶臼の山々(光小屋より) 日の出(光小屋から) 光岳展望台より 北東方面に視界が開けている イサルヶ岳(左)・光岳(右)易老岳中腹より
聖岳〜茶臼岳 イザルヶ岳 池口岳 光岳頂上 光岳

最終日になりようやく安定した天候になった。今日は易老渡まで下り、下界で一泊するので時間はたっぷりあることもあり、ゆっくりした出発となった。
まず朝食後空身で頂上を往復した。頂上からの展望は無いものと思っていたが、茶臼・上河内・聖の展望のほか、10M程先には開けた所があり、池口岳などの展望が得られた。
誰も居なくなった小屋に戻り、小休止の後易老岳に向かって帰路についた。途中木道脇にザックを置きイザルヶ岳を往復する。頂上は遮るものは無く、間近に緑に輝く光岳が、そして易老岳へ続く黒々した尾根、聖・上河内・茶臼の山々と360度の素晴らし眺めだ。
三吉平へ涸れ沢を下っていると、おととい聖平小屋で一緒だった大阪のご夫婦が登って来られた。昨日聖岳を往復し上河内岳を越え茶臼小屋に泊まり、今日易老岳にザックをデポし、光を往復して易老渡へ下る、とのこと。どう見ても我々より足は達者なようだ。
昨日ガスで陰気な印象だった三吉平は日の光が指し、明るい森に替わっていた。ここから易老岳まで前半の小さなアップダウンをやり過ごすと、最後の登りとなる。易老岳では何組かのパーティが休憩を取っており、我々も休憩し行動食摂った後、易老渡に向かって下った。
この道を上がるのは大変だろうと思いながらも、途中何組ものパーティとすれ違う。久し振りの長い下りで、展望も無ければ爽やかな風が吹く訳でもなく無く、下りにもかかわらずなかなかペースが上がらない。通常標準コースタイムより遅れることは無いのだが、この下りは思ったより時間が掛かってしまった。
ようやくのこと易老渡に着きザックを降ろす。二人が残りあと二人で便ヶ島まで車をとりに向かった。

その他・見所・宿泊施設
聖平小屋 
  1泊2食:¥7500(寝袋持参時は¥6500)
  トイレは水洗で清潔だが屋外の離れた所に有り少々不便
  水場も屋外にあり、自由に使える。
光岳小屋

  1泊2食:¥7500(寝袋持参時は¥6500)
  午後3時以降に到着した場合は正規の食事は無い。但しアルファー米やカップ麺の
  提供は受けられる。又は自炊をする。
  トイレ(屋外)は水洗とバイオトイレが有り、清潔。
  水は小屋で無料で分けてもらえるが、途中の静高平の水場で汲んで来るか、小屋
  から往復15分の水場へ。
遠山温泉郷「かぐらの湯」

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