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 南ア 栗沢山(2714m)・アサヨ峰(2799m)・鳳凰三山(2840.4m)
日時:2012年7月29日〜31日 天候:7/29晴れのち曇り、7/30晴れのち曇り一時雨、7/31快晴
メンバー西上・楠神・坂本 GPSデータ:Trackデータ 使用方法
鳳凰三山は12年前、このメンバーを含め5人で行く予定だったが、自身の腰痛悪化のため参加できずにいた。以来、鳳凰三山は常に頭の中にあったが、ようやく今回早川尾根と組み合わせ、北沢峠から夜叉神峠までの縦走が実現した。
第一日目は北沢峠で宿泊したかったが、何れの小屋も満員で、仕方なく仙流荘バス停近くの民宿を利用し、朝一番のバス(6時発)で北沢峠へ入ることにした。

現地まで
7/28 自宅−−−大和小泉8:30−−−天理IC−−(西名阪・東名阪)−−清洲JCT−−(名古屋高速) −−小牧IC−−小牧JCT−−(東名・中央)−−伊那IC−−羽広温泉・みはらしの湯−−食料買出−−高遠−−伊那市長谷16:00(民宿泊)
走行距離 : 359km 所要時間 : 7時間30分
7/29 伊那市長谷-−−仙流荘5:47発−− (伊那市営バス・1100円+200円)−−北沢峠6:35着
7/31 夜叉神峠登山口10:10−−(山梨交通バス・820円+100円)−−10:51広河原12:15−−(南アルプス市営バス・750円+200円)−−12:40北沢峠13:00−−(伊那市営バス・1100円+200円)−−13:55仙流荘−−→帰路
民宿から仙流荘まで10分も掛らないが、5時過ぎに宿を出る。既に10数名並んでいるバス停前を通過し、第一駐車場に入る。幸い奥の方に空きがあり駐車する。
出発時間までの間、列に並びながら、宿が用意してくれた弁当を食べる。
仙流荘バス停には広い駐車場(無料350台)が確保されている。

登山コースとコースタイム
7/29 北沢峠6:45----(10)----6:55栗沢山登山口----(120)----9:04栗沢山9:31----(53)----10:24アサヨ峰11:19----(69)----12:28約2603mピーク12:41----(39)----13:20早川尾根小屋(泊)
所要時間 :6時間35分 歩行時間 : 4時間50分

6:55
栗沢山登山口
建替え中の駒仙小屋から直ぐ
7:12
栗沢山の登り
8:43
北岳
栗沢山手前より
8:43
仙丈岳

栗沢山手前より
9:09
アサヨ峰

栗沢山頂上より
9:10
甲斐駒ケ岳

栗沢山頂上より
10:04
アサヨ峰手前の岩場
10:30
アサヨ峰頂上
10:31
早川尾根

アサヨ峰頂上より
14:28
早川尾根小屋

北沢峠は昨年9月以来、その際テントを張ったテント場は、今日は色とりどりのテントで埋め尽くされるいる。
建替中の駒仙小屋前からすぐ先で、仙水峠への道と別れ、栗沢山に向かう。道は感じの良い樹林の中で、傾斜も思っていたより緩やかだ。道は良く踏まれており、このコースも結構利用されているように感じた。当然樹林の中で展望は殆どない。頂上が近づくと傾斜も急になり、ちょっとした岩場を抜けると、頂上に続く岩稜に出る。頂上は遮るものは無く、これから行くアサヨ峰は勿論、北岳や仙丈岳、それに甲斐駒ヶ岳の迫力ある姿が素晴らしい。この頃になるとガスも出始め、北岳頂上が隠れ始める。
栗沢山とアサヨ峰間は、大小の岩が点在した岩稜で、アサヨ峰手前には岩場もある。
アサヨ峰からの展望も楽しみだったが、栗沢山で見えていた山々は全てガスに隠れていた。

思っていた以上にアサヨ峰も登山者がやって来る。どうやら北沢峠からの往復で、中には東京から日帰りで来ている方もいた。
展望が無い頂上で昼食の後、早川尾根小屋に向かうが、下りは這松の枝が道に被さり、歩きづらい。昭文社の地図ではミヨシノ頭となっているピークからは、今日のコース一番の急な下りだ。
鞍部から上がった約2603mピークで休憩した後、樹林の中を緩やかに小屋へと下る。
小屋には水場が有り、早速つめたい水で汗を拭く。その後はいつものごとく、冷えたビールで喉を潤す。
小屋は定員30人程、古く小さな小屋で、土間を囲むようにコの字型に畳が敷かれ、これが就寝スペースとなる。夕食は具がレトルトの親子丼と味噌汁、ご飯の量は希望を聞いてくれるので、夜中空腹を感じることはなかった。朝食は汁がたっぷりの”おでん”と少な目のご飯、これは予約の際、食事はレトルトなので、量的には少ないと聞いていたので納得。
トイレは小屋の外にあるが、匂いも少なく、思っていた以上に清潔。

7/30 早川尾根小屋4:58----(27)----5:25広河原峠----(48)----6:13赤薙沢ノ頭6:28----(13)----6:41白鳳峠----(63) ----7:57高嶺8:11----(45)----8:56アカヌケ沢の頭9:17----(49) ----10:06鳳凰小屋分岐10:19----(24)----10:43観音岳11:33----(25) ----11:58薬師岳12:13----(6) ----12:19薬師岳小屋12:36----(49)----13:25南御室小屋(泊)
所要時間 : 8時間27分 歩行時間 : 5時間49分

5:18
北岳
広河原峠手前の小ピークより
6:18
高嶺(右)とオベリスク
赤薙沢ノ頭より
6:20
アサヨ峰と甲斐駒ケ岳
赤薙沢ノ頭より

8:05
観音岳
高嶺より
8:17
アカヌケ沢の頭とオベリスク
高嶺東のピークより
8:59
地蔵岳オベリスク
アカヌケ沢の頭
より
9:25
タカネビランジ
アカヌケ沢の頭の下りで
11:25
観音岳
12:13
薬師岳

12:42
薬師岳
砂払岳中腹より
この時はガスも晴れ・・

朝食は4時半、今日は南御室小屋まで標準コースタイムで約7時間、休憩時間を含めると9時間を要すると思われるので、早い食事時間は有り難い。小屋を出、まずは広河原峠も目指すが、あまり起伏はない。右側の木々の間から大きな姿の北岳が見えるようになる。この角度の北岳は初めてだが、実に雄大な眺めだ。
広河原峠から赤薙沢ノ頭まで約200mの上りとなるが、峠から10分程はかなり急だ。2553mのピークでは、甲斐駒ヶ岳とアサヨ峰からここに至る尾根が一望でき、また北岳の左肩には間ノ岳も姿を現している。逆光になるが、オベリスクと今日一番の上りの高嶺も険しい姿を見せている。
白鳳峠からいよいよ高嶺への上りになる。暫くは緩やかだが、頂上手前から傾斜も増し、頂上直下では岩場も現れる。やっとの思いで着いた高嶺からは、アカヌケ沢ノ頭や観音岳、それに薬師岳も僅かに見えている。
高嶺を下り、アカヌケ沢ノ頭の登りにかかると、今までとは違って、白っぽい花崗岩が主体の景観に変る。
地蔵岳へは本来なら、アカヌケ沢ノ頭から賽の河原へ下り、ここから上り返すことになる。しかしオベリスクの”テッペン”へは私の技量では登れないと思い、地蔵岳はアカヌケ沢ノ頭から眺めるだけとし、先に進む。なおこの頃になるとガスが頻繁に上がってくるようになる。
観音岳へはアカヌケ沢ノ頭から鞍部まで下った後急坂を登り返すが、今までの疲れでこの上りはこたえる。
観音岳頂上では昨日のアサヨ峰同様、展望が無い中、昼食タイムをとする。
続く薬師岳へは大きな起伏も無く、山梨百名山の標柱が立つ頂上の一角に、あっけなく到着する。ただ此処より高いと思われる地点が東にあり、此方にも足を延ばす。
この頃になるとガスも濃くなり、また風も出だしたため、休憩は薬師岳小屋ですることとし、早々に頂上を後にする。薬師岳小屋まで来ると、きょうの宿南御室小屋まで1時間の距離、予定よりかなり早く到着できそうだ。小屋前のベンチに座り、少し長めの休憩をとる。
小屋から一旦砂払いに上がると、以降南御室小屋まで樹林の中を下る。小屋に近づいた頃何度か雷鳴が響く。直ちに雨が降るような気配はなかったが、小屋に入り5分もしないうちに激しい雨が降出す。到着がもう少し遅れていれば、いくら合羽があるとはいえ、かなり濡れただろうと思われた。雨は2時間ほど降り続いた後、うそのように青空が広がった。
この小屋にも昨日の早川尾根と同じく、豊かな水が湧く水場があるのも有り難い。トイレも屋外だが簡易水洗で清潔だ。
この日の宿泊者は30人程、昨日に続きゆったりと眠ることが出来た。

7/31 南御室小屋5:32----(29)----6:01苺平6:05----(65)----7:17杖立峠7:30----(45)----8:18夜叉神峠8:50----(38)----9:28夜叉神峠登山口
所要時間 :3時間56分 歩行時間 : 2時間57分

8:33
南御室小屋
6:03
苺平のシラビソ林
6:47
白根三山(左から濃鳥岳・間ノ岳・北岳)
P2309手前より
7:53
富士山
杖立峠〜夜叉神峠の中間付近より
9:34
夜叉神峠登山口
11:59
広河原ハバス停

雲一つ無い快晴の朝を迎える。今日は最終日、バスの乗り継ぎが上手くいけば、今日中に奈良まで帰れる筈だ。
小屋から暫く緩やかな上りが続く。周囲はしらびそが主体の林で、差し込む朝日でとても美しい。
苺平からは夜叉神峠までほぼ下る一方で、ピッチも上がる。全般に展望は良いとは言えないが、苺平から3〜40分下ると大きく開け、白根三山が一望できる箇所があった。夜叉神峠も白根三山を眺めはよいが、こちらも決して引けをとらない、なかなかの眺めだ。
予定より随分早く夜叉神峠に着く。広河原行きのバスにも十分間に合うので、ここで大休止し、展望を楽しむ。
それでも予定より1台前の、夜叉神峠登山口発、河原行きバスに乗車できた。その分広河原での待時間が長くなったが、この時間を利用し、昼食をとる。
以降2台のバスを乗り継ぎ、予定通りに仙流荘に着いた。

その他・見所
早川尾根小屋 : 電話0551−28−8173/2食付5000円/水場あり/ビール350ml・600円
南御室小屋 : 電話0551−22−6682/2食付8000円/水場あり/ビール350ml・600円
バスの時間等は南アルプスネット
仙流荘バス停には、バス利用者用の広い駐車場有り(無料)
羽広温泉みはらしの湯 : 入浴料600円/長野県伊那市西箕輪3480-1/TEL.0265-76-8760

仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳の山行記録

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