How to make "Oudan-maku"!?

はじめに

 応援には色々な方法があります。特に私たち「オーレヨコハマ」では声でのサポートを重要と考えて活動していますが、もうひとつビジュアルな応援方法として「横断幕」の作成も行っています。

 実は「横断幕」はお金さえあれば見栄えのよい、素晴らしいものを比較的短時間で作成することができます(電話帳で探すと業者がいっぱいあります)。しかし今のところオーレでは自分で幕を作ろうということで進めています。これにはちゃんと理由があります。

 フリューゲルスのゴール裏で「パルメイラス」の旗が降られていたことがあるのにお気づきの方も多いと思います。これはジーニョ・サンパイオ両選手の前所属チーム「パルメイラス」のサポーターチーム「マンチャ ベルデ」からフリューゲルスのサポーターに贈られた旗です。私も近くで見せてもらったのですが、旗はマジックインキで手書きされていたのです。あれだけのものをマジックインキで描くにはそれはすさまじい労力が必要なはずです。そこにその旗を作った人の思いを見た気がしたのです。

 伝えたいのは私たちの「気持ち」です。選手の皆さんに私たちの気持ちが伝わるように、たとえ下手でも自分たちで作っていこうと思っているのです。

 このコーナーでは、横断幕を作る際のノウハウを公開します。もし自分で横断幕を作ってみたいと思っている方。ぜひ作ってみて下さい。あなたの横断幕が勝利を導くことがあるかもしれません。


材料・道具

 木綿の布(出来るだけ巾のあるもの)長さ2m(1mあたり400円位)
 布と同色の糸(?)
 ひも(伸縮しないもの)6m×2(1m50円)
 アクリル絵の具(チューブ1本で700円位)
 商品名=「リキテックス アクリル」
 筆(なるべく腰の強いもの)(200〜600円)
 チャコ鉛筆(?)  紙皿(?)
 新聞紙
 ミシン
 アイロン
  材料費は約3、000円位。


作り方

1.布の処理
 まずは布の端をまつります。かなり大きなものになりますので、出来るだけミシンを使った方がよいでしょう。あらかじめアイロン(スチームon)で縫い目を決めておくと失敗が少ないようです。
 まわりのまつりが終わったら、同じ要領で布の上下にひもを通すための「穴」を作ります。下のひもは場合によっては省略してかまいませんが、風の強い日などは幕を張るのに苦労しますのであってもいいと思います。
 穴にひもを通し、ひもがピンと張った状態で布とひもを左右2カ所で縫いつけます。これをしないと幕が動いてしまうことがあるので必ず固定しましょう。


2.下書き
 布の処理が終わったら、チャコ鉛筆で下書きをします。コツは、あまり小さく書かないことと字と字の間隔に注意することです。全体のバランスを見るために必ず幕を吊して見てみましょう。この段階なら文字の修正も問題ありません。
 右の写真は下書きが終わった状態ですが、薄くて見えません。


3.粗塗り
 床に新聞紙を敷き、その上に布をのせます。
 アクリル絵の具を紙皿にとって、水で薄めます。このアクリル絵の具は水で溶けるのですが、いったん乾いてしまうと水に濡れても溶けださないという性質があり重宝です。薄め方は好みですが、最初は薄くしておいたほうがいいようです。最初から濃くして塗ると後で「ひび割れ」の原因となりますので注意が必要です。
 この粗塗りで各文字の大まかな場所を決めてしまいます。この段階なら文字の間隔などはまだ調整できます。


4.仕上げ塗り
 床で粗塗りした幕を吊します。仕上げ塗りは吊しながらの方がうまくできるようです。
 だいたい決まった文字を、しっかり字の隅を出しながら塗っていきます。絵の具の薄め方も粗塗りよりはちょっと濃い目の方がいいですが、濃すぎてはいけません。文字は競技場などで見ると思ったよりも細く見えますので、出来るだけ太く塗ると良いでしょう。
 仕上げ塗りは一度で濃く塗るのではなく、何回か乾かしながら重ね塗りするのがコツです。最初は地の色が透けて見えますが、3回くらい重ねていくと見えなくなってきます。最後に微調整し、よく乾かして完成です。


終わりに

 今回は、オーレ流の横断幕の作り方を紹介しましたが、ほかにも布に幅広のテープを貼る方式など色々な方法があるようです。自分に合った方法で作られればよいかと思います。

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