北海道の夏祭りあれこれ
1995年初夏から8月にかけて、私達が見てきた北海道の夏祭りをご紹介します。
明治に入って開拓の鍬が入った北海道、広大な大地をバックに、本州とはまた違った、ユニークな祭があることに驚きました。
YOSAKOIソーラン祭り 6月11日
10年ほど前、北海道大学の一学生が、高知の「よさこい祭」の情熱的な踊りをみて、北海道にもこんな踊りが出来ないものかと考えて、出来上がったのが「YOSAKOIソーラン祭り」です。
1992年10チーム1000人の参加者で始めた「YOSAKOIソーラン祭り」も10年を経過して、400チーム・38000人の参加者で盛り上がるまでになりました。 2001年の観客は200万人を超え、初夏の札幌の祭りに定着しました。
約束事が2つあります。 ・ 手には鳴子を持つこと ・ 曲のどこかにソーラン節を取り入れること です。
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北海道らしくトラクターでひく先導車、ビートの効いた音楽で、踊り手を先導していきます |
札幌夏祭り(北海道神宮例祭) 6月15日
明治2年7月に北の大地に開拓使が設置され、同年8月に蝦夷地を北海道と改称しました。同年9月北海道開拓の守護神として「札幌神宮」が建てられ、後日「北海道神宮」に改称されました。明治5年2月「例祭は6月15日に行うと決まり、現在に至っています。 大国魂神・大那牟遅神・少彦名神の三柱がまつられています。
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北海道神宮の社殿は堂々とした建物で、境内も広く神前舞台が設けられて、神楽舞から歌謡ショーまで終日熱演が繰り広げられる 神輿渡御は半日かけて市内を練り歩き、道産子やトラクターに曳かれた山車が北海道らしい趣を添える。神社のお祭りには屋台が 付き物であるが、これは、境内でなくすすきの近くの円山公園に320店が集まって賑やかさを増している。 札幌ではこの日を境に衣替えが行われる。 |
北海ソーラン祭り 7月8日
積丹半島の付け根にある余市町は、ニッカウヰスキーの故郷であり、その昔はニシン漁で栄えた町です。ここは有名な「正調ソーラン節」の発祥の地でもあります。このソーラン節の伝統を守り受け継ぐため、「北海ソーラン太鼓保存会」「正調ソーラン節保存会」などがあります。
現在はニシンは殆ど獲れませんが、お隣の仁木町と共に果物の町として売り出しています。この祭りの頃は「サクランボ狩り」が楽しめます。
私達も昼はたっぷりとサクランボを食べて、夜の祭りに備えました。
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大漁旗に飾られた町内を、舟形の山車を先頭に静かにソーラン節での流しです。舟形の中では網を引く風景を再現しています。 |
北海へそ祭り 7月28日
北緯43度20分・東経142度23分 北海道のへそとして認定された、富良野市。富良野小学校校庭に認定碑が建っている。お腹に絵をかいて、腹を出して、「へそ音頭」に合わせて踊る姿はユーモアがあってユニークで、踊りを見ながら吹き出してしまう。 ここでも正調へそ踊りもあるそうで(私には分からなかった)この踊りを「図腹踊り」と言うそうな。
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子どもパレードから大人パレードの頭・手・腹の位置を比較して下さい。誰が考案したのか素晴らしいアイデアです。 |
あんどん滝川しぶき祭 8月5日
札幌と旭川の中間あたりに滝川市があります。ここで乗り換えれば、富良野を通って帯広に路線が延びています。「松尾ジンギスカン」聞いたことありますか?関東ではスーパーに並んでいますが、関西では殆ど見かけません。この滝川に本店があり、ジンギスカンを食べて、祭り見物です。寒くて!寒くて!がたがた震えたのを覚えています。
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青森のねぶたの様な祭り。10基の山車に踊り子が2000人。上の段の右の山車は幼稚園の物です。「ソーラュチャ、ヨイヤ、ヨイヤ」 のかけ声が滝川の短い夏を駆け抜けます。 夏休みもあっという間に駆け抜けて、8月20日からは2学期が始まります。 |