20040229

第0章 基本用語

0-1 データベースモデル
■データベースとは、操作の対象となるデータの集合のこと。

■4種のデータベースモデル
階層型 ・ツリー構造をとっており、組み込んだポインタによってデータが結合される。
・1つの従属データは1つの親データを持つことができる。
ネットワーク型 ・ポインタによって網の目のような構造を構成する。
・従属データは複数の親データを持つことができる。
リレーショナル型 ・データが2次元の表形式をとり、データ間の関連を示すためにポインタではなくデータを使用する。
・表形式の縦軸を列(COLUMNS)と横軸を行(ROWS)と言い、列には列名が定義される。
オブジェクトリレーショナル型
 
■「リレーショナル型」&「オブジェクトリレーショナル型」をリレーショナルデータベースと呼ぶ。
  主なコンポーネーション)
    ・データを格納するオブジェクトおよびリレーション。
    ・リレーションを操作し、他のリレーションを作成する為の演算子。
    ・正確性および一貫性の為のデータの整合性。


0-2 RDBの用語
■用語
要素 説明
データが格納されている物(部門表、従業員表)
行/レコード 横一列の1件のデータ
列/フィールド 縦1列の同じ属性の集まり
主キー それぞれの表の行を識別する、一意な値を待つ列
外部キー 他表の一意な列を参照し、表の関係を定義する列

■主キー(PRIMARY KEY)と外部キー(FOREIGN KEY)
  ・表の各行は主キーによって一意に識別される 
  ・主キーは1列または列の組み合わせにより、表に一つだけ存在する 
  ・主キーの値は一意でなくてはならない 
  ・主キーの変更はできない 
  ・外部キーは自分の表と別の表を対応つけるもので、主キーまたは一意キー(UNIQUE KEY)の値を参照する 
  ・主キーはNULL値を入力できないが、外部キーはNULL値でもかまわない 


0-3 SQL
■データベースを操作する言語はANSI/ISO/JISで標準化されているSQL(Structured Query Language)である。

■SQLは次の4種類に分類される。
データ検索
(Query)
・データベースからデータを検索します。 ・SELECT:データの検索
データ操作文
(Data Manipulate Language)
・表に対して、新しい行を追加。既存の行を更新、削除します。 ・INSERT:行新規挿入
・UPDATE:値の更新
・DELETE:行削除
・MERGE:行のマージ
データ定義文
(Data Definition Language)
・表の作成、変更、削除をします。
・データベースに対するアクセス権限を付与、削除します。
・CREATE:オブジェクトの作成
・ALTER:オブジェクトの変更
・DROP:オブジェクトの削除
・RENAME:オブジェクト名の変更
・GRANT:権限付与
・REVOKE:権限削除
・AUDIT:監査
・TRUNCATE:表の切捨て
トランザクション処理
(Transaction Processing)
・トランザクションの操作を行います。 ・COMMIT:更新の確定
・ROLLBACK:更新の取り消し
・セーブポイントの設定


0-4 PL/SQL
■PL/SQL(Procedural Language/SQL)はSQLに手続き機能を拡張したOracle独自の言語。
  ・OracleServerおよびOracleツールで使用することができる。
  ・データ検索文、データ操作文をプロシージャ単位に組み込んで使用する→「トランザクション言語」