見上げれば真っ青な空。
　それは当たり前のことなのに、少し前まで気づかなかった。
　いつも下ばかりうつむいていたから。
　誰かと一緒にいることさえイヤだと思っていた頃があった。

　ボクヲスキニナッテクダサイ

　いつも呪文のように心の中で唱えていた言葉。
　でもそれは間違いだった。
　『好き』はお願いするものじゃない。
　自然に心に広がるもの。
　心は誰にも動かすことはできないから。

　『好き』はお願いじゃなくて伝えるもの。
　知っていて欲しい想い。　
　ホントの気持ちだから伝えたい。
　だからボクはいつだって想いを声にする。
　あふれる想いを届けるよ。

　出会えたから気づいたんだ。
　空がこんなに青かったこと。広かったこと。
　あたたかな場所はすぐそばにあったこと。

　少しずつ強くなれた自分が、今ここにいる。
　１人じゃ何も変わらなかった。変えられなかった。
　強くなれたのはたくさんの出会いがあったから。

　弱い自分が時々出て来るかもしれない。
　不安で泣きたくなる時があるかもしれない。
　でもきっと大丈夫。

　この広い空の下で出会った人。
　何にも変えることのできないかけがえのない人。
　大切な人がいつもそばにいてくれるから大丈夫。
　きっと強くなれる。

　イッショニイテクレテアリガトウ

　その想いも込めて伝えたい。
　
　

　Ｆｉｎ　　

＜ちょっとフリートーク＞

　　大和クンの想いを、いつもとちょっと趣向を変えて書いてみました。
　　『出会えたから気づいたんだ。空がこんなに青かったこと』
　　この部分は、とある歌の一部を参考にしました。
　　歌を聴いた時、すごく印象に残った部分なのです。
　　当たり前のことに気づかないくらい余裕がない、そんな感じの時に出逢った人がいて、
　ふとした時にそのことに気づかせてくれた人。自分が良い方向へと進むことができる出逢い、
　逢うことができて良かったと思えるような出逢いは素敵ではないでしょうか。
　　大和クンにとっては、吹雪ちゃん、ちーさん、けんさんをはじめとする向日葵高校のみんな
　に出会えたことが、それなのではないかなぁなんて思いました。
　　いつも思っていますが、森生さんの作品に出会えて、そして、森生さん作品を通じて
　たくさんの人に出会えてたこと、嬉しく思っています。
　
　　それはそれとして、笑顔で『だぁい好き』って大和クンに言われてみたいですね♪