ある日、一通の封筒が私の元に届いた。
その中身が何なのかはもうわかっている。アレの結果が記されている筈だ。
私はドキドキしながら封筒を開けた。中には一枚の薄い紙だけが入っていた。
上から順番に目を通してみる。
A、A、A、B、A、B、A、A。
各項目AからFまでの判定だったから、ここまでは順調だ。もっとも、ここまでは自信があったから当然の結果なのだが。
さらに読み進んでいく。
B、C、F、D、E、D………。
ああ、やっぱり……。
どんどん悪くなっていく。
たぶんこうなるだろうと思ってはいたのだ。でも実際目にすると、かなりショックだった。
もう少し普段の生活を規則正しくして、もっと努力していれば、こんな結果にはならなかったのだろうか。
いまさら後悔してももう遅い。
私は思い切って最後の総合判定を見た。
そこに書いてあったのは……。
『今回の健康診断では特に異常は認められませんでした。しかし体力測定の結果、体力年齢が平均を大幅に下回っています。定期的な運動習慣を身につけ、年齢相応の体力を維持するよう努力して下さい』
健康すぎるくらい健康だったものの、運動不足だった私の体力年齢は、悲しいことに、実際の年齢よりも二十歳以上も上の域に達していたのだった。
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