☆読まれる前にちょっとご説明☆

この創作は龍神の神子が二人いるという設定に基づいて書かれております。

封印を担当する20代の女性○○が主人公です(でも今回の物語は八葉が主役・・・・・・?)。

年上神子様はよろしかったら○○の部分にご自分のお名前をあてはめてお読み下さい。

かなり壊れた内容になっておりますので、お読みくださる方はご注意くださいませ・・・・・・・・・・。

拝 メンソール      

「二次元恋愛戦隊 隊員様限定フリー創作」
八葉戦隊 悲鳴編






それは八葉と藤姫とあかね、そして○○が内揃い、夕餉の膳を仲良く囲んでいた月の美しい晩の事。

龍神の神子に捧げられた神酒を、茶目っ気たっぷりのあかねが飲んでしまった。ぐびぐびっ。

あかねは意外にいける口だったらしく、このままだと際限なく飲み尽くしてしまいそうだったので

唯一神酒を飲む事が許されている人物、○○は死ぬ気で飲みつづけた。

これ以上、未成年に飲ましちゃヤバイっ!(滝汗)ごっきゅんごっきゅんごっきゅんきゅん・・・。

けれども彼女は弱かった。あかねも当然弱かった。

神酒が減っていくのに比例して、二人の女はトラと化していった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



あ 「だいたい○○さんはねぇっ。いっつも自分を犠牲にしすぎですっ。」

   「なぁに言ってんのよ。あんたこそ、いっつも前に出て戦闘くりひろげてんじゃない〜。」

あ 「あれはしょうがないもーん。だって○○さん、戦えないじゃないっ。」

   「ぐっ・・・・・・・・・・・・ひ、人が気にしてる事を・・・・・・・っ」

あ 「私、結構強いんだから。○○さんは出番がくるまで、私に大人しく守られてて下さい♪」



ぬわにぃっ?メラメラメラ・・・・・・・・・

どうやら今日一つ目の地雷が踏まれたらしかった。

○○の瞳が怒りに燃えるのを、周りにいた八葉&藤姫はハラハラしながら見守っていた。

他の者達は当然シラフである。酒はある。だが、神子達が恐ろしくてとうてい酔えないのであった。



あ 「だって、○○さんは封印の神子〜っ。わらしは戦闘の神子なんだも〜〜んっ。」(超ゴキゲン)

   「た、戦いには役に立たないって、そう言いたいのぅぅぅぅぅ・・・・・・・(怒)」

あ 「そんなヒドイこと、言ってませんよぅ〜〜、ただ、役割分担としては〜〜〜☆

   わらしが、○○さんを守るんですっ!うふふーーーこの、わらしがね〜♪」



けらけらと笑うあかね。それを歯軋りして見つめる○○。はさまれた藤姫は倒れそうである。

普段はとっても仲の良い二人の龍神の神子。それが今や、仁義無き女の戦いを繰り広げようとしている・・・・・・。

ふと気がつくと、二人によって消費された酒が致死量を超えるほどであったので。

これ以上は、もたない・・・・・・・・・・・・・・・!?

ちりちりと音を立てて、勢いを増してゆく○○の炎。それに対してのほほんと、火に油を注ぎ続けるあかねの言動。

天真・頼久・友雅の3人は、いざという時○○を取り押さえようと気づかれないように腰を上げた。

京を守る龍神の神子同士が、取っ組み合いを展開するなど。あってはならない事なのだから・・・・・・・・。

対するあかねの背後には、鷹通・詩紋・イノリ・永泉の4人が気配を殺して回り込む。

どうやらあかねは勝気ちゃんタイプらしい(byあんじぇ2)。

泰明は一人無表情で、それぞれに動く仲間の様子を静かな瞳で見守っていた。

もう少しで・・・・・・・・・・・・・その時。

○○がものすごい勢いで立ち上がった!!ひっと息を呑む一同。



   「よぉぉぉぉっしっ!!そんっなに言うんだったら、いいわ、あかね。勝負よっ!」

あ 「ええ〜?しょうぶぅ〜っ?」

   「そうよっ!あたしだって役に立つってことを、あんたの体に教えてあげるわぁああ・・・・・・・(シャーっ!)。」

あ 「いい、けどぅー。でも。どうせ、わらしが勝っちゃいますよぅ・・・・・・?」(にこっ)

   「(メラメラメラ…)ぜっっったいに、勝ってやるっ。年上の意地に賭けて、勝ってみせるわーっ!」

あ 「ええー、でもぅ・・・・・・勝つってわかってて、勝負なんてつまんないぃー。」

   「(イライラ・・・)じゃあ賭けましょう。明日の二人揃っての物忌み、勝った方が藤姫ゲットよ!

   
藤姫とラブラブおしゃべりデート権を、この勝負に賭けましょうっ。」



藤姫はいきなり自分の名前が出たので、失いかけた意識を取り戻した。

『あの、○○様。らぶらぶ、でーと・・・・・・とは、一体どのような意味合いなのですか?(汗)』



あ 「それをだされちゃー、断れませんねぇー。」

   「じゃ、いいのねっ真剣勝負よっ!」

鷹 「お、お待ちくださいっ。」

あ 「なぁにぃー?たかみちさんっvvv」

鷹 「おやめ下さい、神子殿、○○殿。龍神の神子同士が争うなど・・・・・・。

   私たちは互いの理解を深め結束をより強固なものにする為に、こうして集ったのではありませんか。」

あ 「あー、そういえば、そうだったねっv」

   「なぁにをあまっちょろいことを・・・・・・・どさくさにまぎれて、いちゃつくんじゃないっ(怒)。」

鷹 「い、いちゃつくなどと・・・・・・・・・・・・・・そのような・・・・・・・・・・(///)。」

あ 「やぁだぁっ、○○さんったらー♪ヤキモチぃー!?」(べたべたべた・・・・・・・)

   「誰がヤキモチかっ・・・・・・・・・・・・・いいわ。鷹通さんはあかねとニコイチ・・・・・・・・・。

   だったら運命を共にしてもらいましょう。たった今から、鷹通さんは
あかねんジャーグリーンと決定っ!」

鷹 「あかねんじゃーの、ぐりーん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」

あ 「あー、じゃあ○○さんとこの
グリーンは友雅さんだぁっvvvvvそうでしょっ?」

   「ふ、さすがね、あかね。あたしが妹と見込んだだけあるわ。素晴らしい協調性と判断力・・・・・・・・・・・」



フ、フフフフフ・・・・・・・・・・・・・・・不気味に笑いあう神子達。

唖然とする八葉と藤姫を尻目に、あっという間に配役してしまった。

あかねんジャー  一蓮托生チーム。

ぷんぷんレッド=イノリ
 微笑みイエロー=詩紋 笛吹きブルー=永泉 生真面目グリーン=鷹通 
○○ジャー  一発逆転チーム。

ヤンキーレッド=天真 鉄仮面イエロー=泰明 一直線ブルー=頼久 フェロモングリーン=友雅 
囚われの姫君(懸賞品)=藤姫



天 「おいっ!お前らが勝負すんのは勝手だけどな、

   なんで俺たちまで巻き込まれなきゃなんねーんだ?

   それになんだその余計な付けたしはーっ!」

   「うる、さぁいっ。文句たれるなっ(怒)。これも友情イベントよーっ!(by あんじぇデュエット)」

あ 「天真くん、
ヤンキーレッドはいやなのー?じゃあ極道レッドっていうのはどうー?」



無邪気に可愛らしく首をかしげて、更にヒドイ呼び名を提案するあかね。天真はがっくりと膝をつきたくなった。

『確かに俺はやさぐれてたかもしんねぇけど、極道までは堕ちてねえーーーっ!(心の叫び)』



鷹 「神子殿・・・・・・神子殿。どうか馬鹿な真似はお止めください。」

あ 「たかみちさ、ん・・・vvvそうね、鷹通さんがそう言うならーvvvv」

   「くおらぁっ!またいちゃつくんじゃなーいぃっ。」

鷹 「ですが、○○殿。なんとそしられようと、八葉同士で争うなど断じて許すわけには参りません。」

   「あ、そー。所詮あんたにはあたしの胸の内、なんて関係ないのよね。あかね激ラブよね。そうよね。

   なんにも賭けてないしー。燃えろって言っても無理よねー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ピン♪)」



にやぁぁぁぁ。○○は悪魔の笑みを浮かべた。ぞっとする一同。



   「ふふふふふふ・・・・・・・・・じゃあ、あかねんジャーの
グリーン(鷹通さん)

   あんたには、もしあかねが負けたら明日
宴会メガネで出仕してもらうわっ。」

あ 「○○さんっ!何言うのっ?

   宴会メガネって、あのつけっぱな&つけチャップリンヒゲの、

   どんなハンサムも破壊する威力を持ったあのパーティーの必須アイテム!?

   ヒドイっ!そんなのしてったら、鷹通さん宮廷中の笑い者になって、出仕拒否になっちゃうよー!」



酒の酔いも手伝って、うわぁぁぁん、と泣き出すあかね。

鷹通はそれを愛しく感じ、想う心ちゃりーんちゃりーんちゃりーん☆×無限大。しかし。

『宮廷中の笑い者・・・・・・出仕拒否っ!?○○殿、宴会めがねとは・・・ちゃっぷりん、とはどのような・・・・・・。』(蒼白)



   「ふ、ふふふふふ・・・・・・・・・・・・罰が重ければ重いほど、勝負に熱が入るってもんよ・・・。」(にやり)

あ 「・・・・・・・・!!(キッ)だ、だったらっ!

   もしもそっちが勝負に負けたら、
ブルー(頼久さん)にそのケモノ柄の上着をキティ柄にしてもらうわっ!

   
キティ柄の、ピンクのどてらに替えてもらうっ。」

   「ぬ、ぬ、ぬわんですってぇっ?

   そんなどてら着るくらいなら、頼久さんは舌噛んで自害する方を選ぶわよー!」

あ 「罰は重ければ、重いほどいいんですよね・・・・・・・・・・・・・ふ、ふふふふふ・・・・・・。」(ギラリ)



いきなりびしぃっとあかねに指を突きつけられた頼久は、

ひーひーと腹を抱えて笑う天真にどびしっと空手チョップをお見舞いし、

キティ柄のピンクのどてらとはどのような衣服かを聞き出して・・・・・・・・・・・・絶句。

『神子殿・・・・・・・・・・・・・・・・・・この未熟な頼久は、耐えられそうにありません・・・・・・・・っ!』(ぷるぷる刀を握り締る)



   「じゃ、じゃあ・・・・・・・っそっちの
ブルー(永泉さん)には、

   
シリンの衣装みたいな腹だしルックを着てもらうっ。

   そんで、
笛を吹きながらリンボーダンスで宴会を盛り上げてもらうわっ。」

あ 「な、なに言ってんですかっ!?お坊さんの永泉さんに、そんなエロスなダンスを踊らせるなんてっ。

   速攻で仏門の会から除名されちゃう・・・・・・!仏様から、天罰くだっちゃうよーっ!」

   「上等よ・・・・・・そしたら、お小姓さんに転職すればいいのよ。

    ・・・・・・彼だったら永遠の少年になれるわ・・・・・・・・ふ、ふふふ・・・・」(目がいっちゃってる)



リンボーダンスの意味はわからなった永泉だが、シリンの衣装と聞いただけでくらっと貧血をおこしそうになった。

『しかも笛を吹きながら、どうやらなまめかしい舞を・・・・・・・・そ、そのような事、私にはっ。』(泣きべそ)



あ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ。じゃあこっちはっ。そっちの
グリーン(友雅さん)

   
セフルのような半ズボン膝小僧全開ではいてもらうわっ。

   その格好で過去お付き合いがあった女性達に
新衣装のお披露目をしてもらいますーっ!」

   「!!そ、そんなことしたら、光源氏ばりにモテる友雅さんの、一番の取り得が無くなるじゃないっ(ヒドイ)。

   さんざん陰口叩かれて、お嫁の来てもなくなるわっ。そしたら老後が寂しいわーっ!!(意外と堅実)」

あ 「今まで遊んできた報いですよ・・・・・・・・友雅さんなら、一晩中周っても周りきれないでしょうね・・・・」(にまぁ)



形の良い口元を押さえて、こみあげてくる笑いを必死に堪えていた友雅は、あかねの言葉に凍りついた。

自分の脳裏に浮かんだ映像が、どうか覚え違いであって欲しいと・・・・・・・・・・・心から懇願。

『私があのような格好を?そして彼女達に挨拶を・・・ふ、神子殿。それはこれ以上にない屈辱だよ・・・・。」(頭ガンガン)



  「なんて事を・・・・・・・・じゃあそっちの
イエロー(詩紋くん)には、あかねのような水干をっ。

  そのままじゃつまんないから、ボトムは
コギャルも真っ青な半ケツパンツよっ!!

  更にその格好のまま、
羅生門跡でナンパ待ちしてもらうわー!」

あ 「だめぇぇぇっ!可愛い詩紋くんがピンクの水干で半ケツなんて、オオカミの群れに羊を放すようなものっ。

   あっという間に連れ去られちゃうわっ!女の子と間違われちゃうに決まってんじゃないですかーーっ!!

   そのまま勢いでお興入り・・・・・・・・きゃああああああっ(///)。」

   「大丈夫よ・・・・・・・・いくらなんでも初夜には気づくって・・・・・・・・・・」(ケラケラケラ)



コギャルも真っ青な半ケツパンツ、さらわれてそのままお輿入り。更には初夜などと恐ろしい単語の応酬に

詩紋はひぃぃぃっとムンクの叫びのように両頬を押さえて心で絶叫した。

『○○さん・・・・・っ。僕、僕いやだぁーっ!気づいてもらえなかったらどうするんですか?男の人と・・・・・・・う゛。』(吐き気)



あ 「なんて酷い事を考え付くんですかっ(怒)。怯えないで詩紋くん・・・・・も、もう怒りましたよー!

   勝負に負けたら
イエロー(泰明さん)に、セーラームーンのコスプレして頂きますっ。髪は地毛で!

   もちろん
『月に代わっておしおきよっ♪』をポーズ付きで決めてもらうわーーっ!」

   「げげっ!つ、ついに、コスプレにまで触手を伸ばしたわねー!

   確かに泰明さんはお団子仲間よ。地毛であの髪型も余裕だわっ。

   だけどそんなことをさせたりしたら、錯乱して術を乱射するわよーーーっ!(蒼白)」

あ 「危険はもとより承知の上・・・・・・・・その時は○○さんを盾にして、思いっきりぶっぱなして頂きます・・・」(にやっ)



セーラームーン、月に代わって・・・・・・泰明はわけがわからなかった。

『?仕置き・・・・・・ということは。悪人を成敗するのだな。・・・・・・では、札が必要だ。』(すっと手にセットする)



   「あかねがそのつもりなら、こっちだって遠慮しないわっ。

   そっちの
レッド(イノリくん)に一番毛嫌いしてる鬼のコスプレをしてもらう!

   しかも
ドリフの雷様コントの高木ブーバージョンよ!!

   そのまま来年の節分まで、
ウクレレかき鳴らしてもらっちゃうわっ。」

あ 「イ、イノリくんに鬼のコスプレを持ってくるとは卑怯なっ。

   しかも高木ブーバージョンですって!?お姉さんがひきつけおこすわよーっ!」

   「だったら
うる星やつらのラムちゃんバージョンでも構わなくてよ・・・・・けけけけけっ」



それまで内臓がひっくりかえるくらい笑い死にしていたイノリは、突然ふられた内容を心の中で反芻した。

『鬼、の、なんだって?しかも○○・・・来年って、何で俺だけそんな長期間なんだぁっっ!?』(メラメラ)



あ 「ふ・・・・・・・・・・・・・・・最後のようですね。」

   「そうね・・・・・・・・・・・・期待してるわ。」(不敵ににっこり)

天 「ちょ、おい・・・・・・・・・っ」



やはりこれまでの罰の数々を、床を叩きまくって爆笑していた天真。

だが事が自分に及ぶとなると話は別だ。二人の神子を止めようと・・・・・・・その彼を他の八葉が総出でぐわしっと取り押さえる。

ここまできたら、後戻りは出来ない。お前も八葉の一員だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



あ 「そちらの
レッド(天真くん)には・・・・・・・・・タトゥーの無い右腕に。

   
『俺命』と刺青していただきます!周りには青い薔薇をちりばめて!!」

   「な、な、なんですって・・・・・・・・・・・・・っ!?

   そんなことしたら、村八分されちゃう!そのかわり得体の知れない人達が、たくさんたくさん寄ってきちゃうわっ。

   さらにサウナはおろか、海水浴場にだって行けないっ。

   一生温泉にも行けない!うわ、かわいそ過ぎーっ!!(プっ)」(←吹きだしたらしい)

あ 「(ププっ)・・・・・・・・・・だ、だからこその、最終バッターなんですよ・・・・・・・・・(プププのプー!)」



あまりと言えばあまりの事に、天真は一瞬呆然とした。

『俺命って・・・・・・なに、ソレ。何で俺だけ一生傷ーっ!?ノースリどころかTシャツも、一生着れやしねぇぇぇっ!!』(絶叫)

笑い死ぬ天真以外の八葉。いや、天真と泰明以外の八葉達。藤姫は一足お先に、遠いところへ旅立ったらしい。



   「ふ。各馬出揃ったわね・・・・・・・・・・・・・・・・。」

あ 「はい。じゃあいよいよ・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



いつのまに勝負の方法を決めたのか、二人の神子はさっと腕まくりをした。

慌てて口々に叫ぶ八葉。

『お止めくださいっ』『俺は関係ねぇっ』『僕嫌だぁーっ!』『待ちなさいっ』・・・・・・・・・・・・・・・

するとくりっと彼らに向きなおった神子らはステレオ放送で言い放った。



「「五月蝿い。」」(にっこり・・・)



その妖怪のような笑顔の恐ろしかった事っ!

だがビビりながらも、必死で抗議する八葉。せめて先ほどの罰だけでも、取り消してから勝負してくれ・・・・・・・・・・っ。




  「だぁいじょうぶよっ!!あたし、絶対負けたりしないからっ!」

あ 「わらしだって!鷹通さんに、生き恥かかせるわけにはいきませんっ(他の3人はどうでもいいのか?)。」

  
「「いざ神妙に、勝負っ!!」」

がきっと組み合う二人の神子。ああああ・・・・・・・・・・もう、おしまいだ・・・・・・・・・・・。

どちらにしろ八葉の半分が、生き地獄を体験しなければならないとは!あんたらホントに神子様か?

座敷に凍りついた緊張が走る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?

組み合ったあかねと○○は、一旦体を離すと。固く握り合った右手と右手を一心にくねりだしたではないか。

これは・・・・・・・・・・・・・・もしや・・・・・・・・・・・・・・(汗)。



詩 「あかねちゃん、○○さん・・・・・。一体何、してるの・・・・・・・・・?」

あ 「何って、
ゆび相撲よっ。詩紋くん話し掛けないでーっ!!(えいえいえいーっ)」

天 「さっき組み合ったのは何なんだっ!(ハッ)・・・・・・・・・ただの、オプションかーっ!?

   そ、そそそ、そんなたわいも無い勝負に、俺の一生を賭けないでくれーーーっ!!(大絶叫)」

   「天真くん、安心してっ!あたしの方が指が長いから、どう考えたって
有利よっ(とりゃとりゃとりゃーっ)。」



そういう問題ではない。

八葉たちの抗議にちっとも耳を貸さない龍神の神子ら。体全体を使っての、まったなしの大勝負である。

彼女達の親指が押さえられそうになるたびに、悲鳴をあげる7人の男・・・・・・・・・・・・(泰明は術のイメトレ中)。



   「あかね・・・・・・・・・・・・・・なかなか、やるわね。・・・・・・・・・・・・・
う゛。」

あ 「○○さんこそ・・・・・・ふ、ふふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・
う、ぷ。」



急に神子らの動きが鈍くなってしまった。見る見るうちに顔が青ざめてゆく。額からは玉の汗。



あ 「○○さん、この勝負・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(ぐらぐら)

   「ええ。どうやら、引き分けね・・・・・・・・・・・・・・・・・」(めろめろ)



え、と驚く男達を尻目に、彼女達は脱兎のごとく駆け出して座敷から瞬く間に消えてしまった。

いったい何が起こったというのだっ!?引き分け・・・・・・・・・では恐ろしい罰の行方はっ!?

生きた心地のしない嫌な感触を引きずりながら、しんとした静寂の中で待つ事しばし。

するとどこからか藤姫付の女房がしめやかに現れ、幼い少女を抱き上げて床へ連れて行こうとした。



頼 「・・・・・・・・・・・・女房殿、お尋ねしたい。龍神の神子殿方は、今いずれにおわすのか。」

女 「はい。神子様方は、既に自室でお休みです。」

友 「自室で・・・・・・・・・・・・・?それは、本当かい。」



青ざめながらも色男ぶりを発揮する友雅の色香に惑わされ、女房は聞いていない事までぺらぺらと。

『はい、なんでもたくさんのお神酒を召し上がられ、動かれたせいでご気分がすぐれないとのこと。

 あかね様も○○様も、これ以上にないほどのお苦しみようでございますわ・・・・・・・・・・・・・』

緊張の糸が、ぷちっと切れた。脱力・・・・・・・・・・疲労。ツワモノどもが夢の後・・・・・・・・・・・。

一同、ふしゅうううう〜、と気の抜けた風船のようにとうとう床に座り込んでしまった。

神子達は危険だ・・・・・・・・・・・・・・・あの身の毛もよだつ、拷問に等しき責め苦の数々をいとも簡単に思いつくとは!

今回は辛くもまぬがれた。だが、次こそは見事勝負をやりのけるかもしれない。

もしそうなったら、僕 俺 私 は・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!ぞぉぉぉぉぉっ(蒼白)。

お互いの理解を深められたのかどうかはわからないが、八葉たちの結束力は過去にないほど固まった。

二度と。もう二度と。

金輪際あの神子達には、一滴の酒も飲まさない、と満場一致で可決されたのだった。

そんなことを決定しつつも、彼女達が酒を飲んでいる場に遭遇するたび

更なる責め苦を思いつかれるのでは、と恐ろしくて注意できない八葉達であった・・・・・・・・・。



ちゃんちゃん♪




あとがき(言い訳)

ごめんなさい。ごめんなさい・・・っ。

調子に乗りすぎました。すみませんっ(滝汗)。


ちょっとふりーとーく

二次元恋愛戦隊の頼久組入隊記念として、フリー創作をいただいてきました。
いやもうこれには大爆笑でした。
天真くんのヤンキーレッド(そのまんまなんですけどね)や、
頼久さんのキティ柄のどてら、おしおきポーズの泰明さんとか、
見事に私のツボにヒットでした。
鷹通さんの宴会メガネも見てみたい(笑)
これを書かれた管理人のメンソールさん、すばらしいものをありがとうございました。