「どうしたんだい? 誰か探しているのかい? 姫君」 「譲君を探しているんだけど、見つからないの」 「オレ以外の男を探しているのには不満はあるけれど、姫君の願いならオレが叶えるよ」 「え、でも屋敷中どこにもいなかったのよ?」 「まぁ、オレにまかしておきなって」 ヒノエは望美とともに台盤所に向かい、今まさに白いご飯が炊きあがろうとしている 釜の前へやってきた。 すぅっと大きく息を吸う。 「飯がこげてるぞ!」 そう一言叫んだ後、譲は急いで飛んできたのだった。 「さすがヒノエ君!」 終 でも、火を使っている時に離れちゃいけませんね〜。 |
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