その日、私は朝までヒノエ君と二人っきりで過ごしてしまった。
「ここから見る夕日はどうだった?」
「すごく綺麗だった!」
「気に入ってもらえて何よりだ。でもね、ここから見る星空も綺麗なんだよ? 一緒に見ていかない?」
「え、でも……」
「そしてあの水平線の向こうから昇る朝日も見事なんだ。見てみたくないかい?」
「見たいけど……」
「心配しなくても大丈夫さ。ほら、夕飯は用意して来てる。 朝は炊き立ての飯を持ってくるよう手配もしているし」
「そうなの? それなら問題ないね!」
終