ちょっとふりーとーく

小説の制作裏話をほんの少しですが書いてみました。
どんな風に作られたのか、どんな苦労があったのか(^^;)
まあ、気軽に読んでください。

   

 

 

   

 

 

 

●「雪色想い」編

 タイトルを見た瞬間にある曲名を思い出す人がいるかもしれません。はい、そう思った方はそれで正解です(笑)
 それはさておき、これはかなり以前に書いたものです。でも話の流れは好きなんですよね。本館強化ということもあって載せてみることにしました。
 現代ものを書く時、私の場合はどうしてもファンタジーっぽくなってしまいます。不思議な話とかが好きなんでしょうね(^^;)
 この話は雪をモチーフにしていますが、私は雪を見るのは好きです。
 はい、見るのは(笑)
 毎年飽きるほど見てますが、好きなのは風もなく静かに降る夜の雪。
 そういう日ってあまりないんですけれど、なんとなく神秘的で何かが起こるような気がしませんか?

  


   

 

 

 

 

●「素敵になりたい」編

 かなり以前に書いたものです(^^;)
 フロッピーの整理をしていたら出てきました。時期的には小説を書き始めた頃ですね。
 短い、短い(笑)
 他にも何編か出てきたのですが、これ以外は自主規制。
 萌子と静香。今なら使わないであろう名前です。でもとりあえず当時のまま載せました。
 これを書いた頃は、他にも短いものを書いて人物を共通で登場させようとしていました。
 萌子の失恋相手とその新しい彼女が主役で、萌子や静香が話題に出てくる話とか、直接出て来ないけれど、裏でつながっているような感じで。
 気がむいたらシリーズ化する……かも(たぶんしないでしょう、って今さらできないかな/^^;)

  

   

 

 

   

 

     

 

 

 

 

●「優しい時間」編

 大好きな紅茶を使い、ちょっとホッとするような話を、と思って書きました。
 運ばれてきてすぐに飲むのもいいけれど、3分ほど待ちながら、どんな味がするのかを考えながら待つ時間も楽しいと思いません?
 
 これは、私には珍しくカタカナの名前が出てきません(というか、名前がひとつしか出てきてないし/^^;)
 『夢のしずく』は松たか子さんの曲からいただきました。
 夢という言葉を使いたくて、そのままじゃなんだし、でも英語にするのも……、と思っていた時に思い浮かんだのがこれ。おお、ぴったり!と思って使いました。
 マスターとるなは、以前別の話で登場しています。その時も夢使いとアシスタントという関係。5年以上前に書いたものなので、UPは見合わせています(^^;)
 
 知らなかったことで生まれる誤解、ちゃんと知っていたらそうならないかな。
 知りたい過去、知りたかった過去はありますか?

注)これは某雑誌に応募したところ、『あと1歩の作品』ということでタイトルとペンネームが載りました。ということで、改訂版をUPしました。(2000.10.22)

   

   

    

 

   

 

     

 

 

 

 

●「冬幻(とうげん)の都」編

 風炎の守護者シリーズの外伝です。
 コーリンと出逢う前の、さらにはルクレオンに会う前のサーラスの過去の話です。
 「眠り姫〜」よりも以前の話なので外伝としています。
 冬の話だから、もっと早くUPしたかったんですけど、まぁ、まだこっちは冬なので
間にあったかな(^^;)
 これは私には珍しくタイトルから先に出来た話です。「冬幻」は「桃源郷」をもじって思い付きました。
 これで一番苦労したといえば、少女(魔物)と小さい少女の名前がずっと出てこなかったこと。「小さい」とか付けていますが、わかりづらかったのではないかと思います(^^;)
 雪と氷の精霊の女王はとっても気に入っています。美人で、ぽんぽん物を言うところとか。いずれ本編の方にも登場します。そしてサーラスの恋人となったコーリンをいじめる……かどうかはまだわかりませんけど(笑)
 これを書いたのはかなり前なのですが、なんとなく載せるのがのびのびになってしまいました。

    

●「海のなみだ」編

 ちょうど、好きな漫画家さんが描いた人魚姫(これはオーソドックスなものでした)を読んだ時に、私だったらこんな人魚姫にするのになぁ、と思ったのがきっかけで書いてみたものです。
 人間との恋を成就できずに海の泡となった人魚もいれば、きっとティアのように自分だけを愛してくれる人を探して何度も人間になったりした人魚もいたのではないかと思います
(人魚に惚れられたばかりに、命を亡くした人達には申し訳ないのですが(^^;))。

 ラストのシャラと魔法使いのやりとりは、今回付け足したものです。
 以前書いた時は枚数制限のために削った部分なのですが、妹のために苦労した姉をちょっと救おうかな、と思って(笑)。
 ティアがあんな性格だから、シャラはかなり苦労したんでしょうねぇ。ティアが恋に破れたといっては、自分の髪と交換に魔法の剣を手に入れて、渡していたのですから。
 でも、まあ、そのシャラも魔法使いと一緒になったので、よしということで。

 一番気に入っているセリフは、前半の「片手では数えられないけれど、両手ならおさまる数」という部分です。はっきりと数を表していなくて曖昧だけれど、なんとなくわかる表現で気に入っています。

 今回これは、本当に好きになった人とハッピーエンドになって終わっていますが、ティアはこれからの方が大変です。なにせリーフはいいとこの御子息で、しかも婚約者までいるのですから、まわりに反対されるのは必至です。でも前向きな性格のティアですから、この先もどうにかなるでしょう。
 ハッピーエンドの人魚を書きたかったので、この続きは書くことはありませんが、ティアがどんな苦労をしてそして幸福になっていくかは、ご想像におまかせします。
 
 ということで、しーの版人魚姫『海のなみだ』でした。

   

●「眠り姫にキスを」編

 この「眠り姫にキスを」の下地はかの「眠り姫」であります。
 これを書く前に人魚姫を下地にしたものを書いたので、ちょっとおとぎ話シリーズ第2弾的な感じで書き始めたのがきっかけでした。
 眠り姫が寝ている間にどんなことがおきているのかと、強い女のコが書きたくて、結果、
こうなってしまいました。
 ちょっと前に書いたものがおとなしい感じの主人公だったので、コーリンは気の強い、
さらには腕の立つ女のコに、そして、サーラスの方はといえば、自信過剰で、でもそれに負けない程の力も持っている強い男という設定。
 コーリンもサーラスも前へ前へと進む性格で、どんどん動いてくれたので、
書きやすかったです。
 ラストのルクレリアがコーリンに囁くシーンは、友人からは私らしくないね、と言われましたが、私としては一番気に入っているセリフ&シーンであります。
 はじめ、この小説はこれだけで終わる予定でしたが、書き終わった時点で、続きがぱぁっと浮かび、これは続けられるぞ!と思い、シリーズものにしてしまいました。
 なので、これは登場人物の出会い編でもあります。

「眠り姫にキスを」という題名、最後まで決まりませんでした。
 いろいろ考えて、でもしっくりこなくて。
 これも本当はHPに載せる段階で変えたいと思ったのですが、これ以上いいものが浮かばなくて……。
 結局シリーズ名だけ、新たに考えることにしました。
 それが、また、さんざん悩みました(^^;)。
 こんなに題名に苦労するなんて、いつもならないのですが。
 これは内容よりも題名に苦労させられた作品でありました。

 さて、実はこの小説のコンセプトは「お姫さまと王子様」です。
 今はそれぞれ1人ずつしか出ておりませんが、この先「お姫様と王子様」は増えます(増えるっていうのかなぁ、と謎を残す……)。
 シリーズ2の出だしはエルクオンとルクレリアの婚儀からとなっております。
 その前にサーラスの外伝が1本先にUPする予定(かな?)。
 どうしても、魔法だ、精霊だと使いたくなる私。
 シリーズ2も外伝も、魔法、精霊がたくさんでてきます。
 しかし、この続きがいつ皆様の目にふれるかは……。
 気長に待っていてくれると助かります(^^;)。


 ということで、風炎の守護者シリーズ1「眠り姫にキスを」の裏話(?)でした。