吉川英治文学賞・贈呈式
帝国ホテル・孔雀の間
Apr. 11. 2000



火怨〜北の耀星アテルイ』で吉川英治文学賞を受賞された高橋克彦さん、 その贈呈式の模様をお伝えします。

吉川英治賞の贈呈受賞式は平成12年4月11日(火)帝国ホテル・孔雀の間にて行なわれました。 平成12年度の吉川英治賞受賞は、第34回文学賞が高橋克彦さん(『火怨〜北の耀星アテルイ』講談社)、 第21回文学新人賞が宇江佐真理さん(『深川恋物語』集英社)、第34回文化賞が親盛長明さん(医療活動)、 黒森歌舞伎妻堂連中と黒森地区の皆さん、田中肇さん(植物学)、牟田悌三さんと世田谷ボランティア協会 でした。
式の始まる直前まで閑散としていた大きな会場にこんなに人が集まるのかと思っていましたが、 にわかにほとんどの座席が埋まってしまいました。出遅れ慌てながら前の方の席を目指したほど。 厳粛な贈呈式、右往左往するのも少々気がひけ、やや遠望よりの撮影となってしまいました。 贈呈式、そして選考委員の挨拶、受賞者の挨拶、花束贈呈という1時間ほどの式典と、 そのあと立食パーティー形式の祝賀会という内容でありました。

会場となった帝国ホテル・孔雀の間。 贈呈式次第。
贈呈式が始まる直前の高橋克彦さんはちょっと緊張のご様子。 左端のこちらを向いている方がTVでお馴染み牟田悌三さん。 それでも新人賞宇江佐真理さんと歓談する一場面も。 後列は選考委員の面々(おそらく^^;;;)
さて、いよいよ贈呈式が始まりました。 講談社そして振興会理事長の野間佐和子さんから克彦さんへ文学賞が手渡されました。 受賞直後の神妙な面持ちの克彦さんなのでありました。 贈呈式のあと「思いの外今回は緊張した」とお話されていました。
文学賞選考委員を代表して井上ひさしさんがご挨拶。 同じ東北人としてのお言葉も。 文学新人賞選考委員を代表して阿刀田高さんがご挨拶。 宇江佐真理さんの感涙する横で克彦さんの緊張もピークに?
選考委員挨拶のあと、受賞者の挨拶。 克彦さんは栄えある吉川文学賞受賞をたいへん喜ぶとともに、 その受賞が思い入れ深い『火怨』であったことがなおさら嬉しいとのお言葉。 幼い記憶の中の吉川英治賞贈呈式についても触れ、 今回の受賞と縁の深いことを感慨深く語っていらっしゃいました。
受賞者への花束の贈呈。 この頃になって克彦さんの顔もやっと綻んできたようです。 花束を贈る方の中には吉川英治氏のお孫さんもいらっしゃったようです。 最後に受賞者全員整列して報道関係者からフラッシュ砲火。 テレビに見る光景が目前にありました。


吉川英治文学賞について》
財団法人吉川英治国民文化振興会は、日本の典型的な国民文学作家として、 広く読者に親しまれ尊敬されてきた、吉川英治の偉業を記念して設立されたもので、 故人が生前ひそかに希い続けていた遺志をうけて、 昭和42年以来「吉川英治文学賞」と「吉川英治文化賞」を設定してきましたが、 このニ賞に加えて、昭和55年より新たに「吉川英治文学新人賞」を設けました。 (冊子『吉川英治賞』より)

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