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一夜明けて10日は、私が骨董好きなので息子が気を使ってくれ、骨董市が開かれるというトングレンに向かった。 トングレンは町自体も相当なアンティークな町であった。 オランダとの国境近くにあり、オランダ語ではトンヘレンと発音し、検索してもトングレンだったりトンゲレンだったりする。 紀元前54年に、攻め込んできたローマ軍に楯突いて、ジュリアス・シーザーが率いるローマ軍をさんざん手こずらせたという。結局ローマ軍の手に落ち、ローマ軍によって町は築かれていった。 町の外周には紀元2世紀にローマが築いた「ローマの壁」という石積みの壁が今も残っている。 そのトングレンは、ブリュッセルから車で1時間ほどで着く。 途中スーパーに寄ったりしたので時間がかかった。 到着して駐車場を探して回っていると、トングレンの駅があった。 ちょうど道が一台分空いていたので、駐めた。 |
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車を置き、街中を歩いていくと、あちこちに様々な商品を並べた出店がある。 本職の古物ディーラーさんたちが100以上が集まっているそうである。 街中にも40軒近いショップが軒を連ねている。 物を大事に使うヨーロッパでの「ブロカント(蚤の市)」は、日本では「アンチーク」とくくられてしまうが、この辺りでは「アンティーク」とは100年以上前の物であり、ブロカントはアンティークマーケットではないということである。 ここトンゲレンのブロカントでは350もの出店に加え、純粋な骨董を売るアンティークショップもある。 ベルギー各地でブロカントは開催されているが、ここトングレンは品揃えが豊富で、ベネルクス周辺では最大の市らしく、ドイツやオランダ、フランス、イギリス辺りからも人が訪れるそうだ。 食器類から、本、ボタン、ドアノブ、家具など、これだけ店や様々な商品が並ぶと圧巻である。 なかには誰か買うのだろうか?と思うようなコレクションもある。 錆び錆のナットやボルトそして馬車まである。 もちろんカメラもたくさんあった。 しかしどれも結構高かった。 カメラの値段は把握できるが、その他の商品はバチものがあったり判断に苦しむものがある。 それをいろいろ売り手とのやりとりで取引して買うのが面白いだろう。 欲しい家具類もあったが大物は持ち帰れないグラスなどの小物も判断しかねるので結局は、何も買わなかった。 記念の品を何か買おうと思っていたが、目の保養になったし何よりも本場の骨董市の雰囲気が楽しめてよかった。 達人によれば、良い商品を適正な価格で手に入れるには、とにかく通うこと意外にないらしい。 ヨーロッパでのいろんな品物をたくさん見て、大体の相場を体で覚えないといけない感じである。 良い品物を見つけたらフランス語・フラマン語などの現地の言葉で話しかけることだというが、英語もままならない人間にとって至難の業である。 |
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<トングレンの城壁> | |||||||||||||
ちょうどお昼だったので市の中にあるレストランで食事をした。ベルギーの食事は味がいい。 トイレに入るには小銭がいる。皿の上に置けばいいのだが、あまり積極的に徴収する感じでもない。 インドなどは入り口に人が立っていたが、この辺はラフな感じである。パット見た感じでも入った人よりコインの数は少ないように思う。 |
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市を楽しんでから、ローマの壁に沿って散策した。![]() 中世の城門を利用した博物館があったので入った。 城壁に食い込むようにして塔はたっていた。 「モーレンポールト」といい、中世の門の内唯一残っている門だそうで、古く1379年に遡るという。古代からの戦いの歴史や、ベルギーの中では、「トゥルネー」と並ぶ、旧い町なのだとかを表現していた。投石機などの武器もいろいろ展示していた。 トングレンはジュリアス・シーザーの「ガリア戦記」にも登場する、ベルガエ人の一派「エブロネス族」の住んでいた土地という。 塔の屋上から見下ろす街は歴史が綿々と引き継がれている感じがした。童話や騎士物語に出てくる景色で、町全体がアンチークなたたずまいである。 じっくり散策するのも面白いだろう。特に観光地でなくてもいいところがベルギーにはたくさんある。 |
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