作品
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懐かしの姫駅

写真 1~3:オリンパスOM-1 ズイコー28mmf3.5
写真 4:ニコンF ズームニッコール43-86mm
 共通:フィルム  トライX    フィルター O2

和歌山県東牟婁郡姫は、私が2歳から5歳まで住んだところである。当時の記憶は、断片的であるが、樫野灯台の明かりと、松林、そして鉄道があった。
この写真を撮ったのは、1975年(昭和50年)であるが、何とも言えない風情のある駅舎であった。
現在は、コンクリ作りの綺麗なものに変わっている。駅舎は新しくなっても、ここに来ると母に手を引かれて新宮に行った、幼い頃の記憶が甦る。
懐かしの姫駅
(1)
懐かしの姫駅
(2)
懐かしの姫駅
(3)
懐かしの姫駅
(4)

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 津市唐人祭りにて

カメラ:オリンパスOM-1
レンズ:ズイコー28mmf3.5、ズイコー100mmf2.8
フィルム:トライX ASA800増感

1975年、津まで足を延ばして写真を撮っている。
この時分は道もかなり悪かったように思うがよく行ったものだと思う。津で祭りがあるのを何かで読みそこではチンドン屋さんや見世物小屋があるらしい、、という単純な理由からであった。
しかし行って良かった。
見世物小屋あり唐人の行列があり、盛りだくさんな祭りであった。
今見るとなんと人が多いのかと思ってしまう。
本格的なチンドン屋さんの踊りと音楽が良かった。


この写真は少し古いが、三重県津市での見せ物小屋寸景である。そのおじさんは声を限りに、「狼女」のことをまくし立て、入れ入れと誘っていた。
「見なければ一代の損だよ」とは常套句であるが、それを繰り返していた。よく落語にもでてくるが、こうした嘘か真かをわからなくし、それ自体を聞くことが一つのイベントとして成り立つ、こうした「話芸」は一つの才能ではなかろうか。お客は外からおっかなびっくり覗く。見えそうで見えない。この辺がこういう見せ物小屋のうまいところ。小屋の中の口上は聞こえている。この女性は、場内にあふれんばかりの大音響の能書きに応えて、この生きている蛇を、そのまま本当に食ってしまった。醤油もつけないで食っている様を見て、その味を想像してしまい、胃袋からこみ上げるものを感じた。また蝋燭の蝋を口で受けていたが、これが悪食の実演なのである。悪食というかSMショーまがいというか、しかしやる方も真剣見る方も真剣である。これでいいのだ。
中ではニシキヘビがガラスの檻に入れられていたが、これが大蛇である。ま、大蛇には違いないが・・・・・
観客は、もっと面白いものがあるのではないかと、期待を込めた眼差しでショー?を見つめるが、この蛇を食ったきれいな女性が「狼女」であったわけである。とても能書きのように狼と暮らしていたとは思えない。というようなことを考えてはいけないのである。
分かっていながらだまされにきたのだから・・・。
この見せ物を撮ってかなりの年数が経つが、まだこの出し物をやっているのであろうか。是非また見てみたい。

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大阪いろいろ

カ メ ラ:オリンパス OM-1
レ ン ズ:28mm、F3.5
フィルム:コダック T-MAX ASA800増感
フィルター:スカイライト

私は大阪の、何ともいえない庶民的な雰囲気が好きである。飾りのない、本音の世界がすごく好きである。
私が東京へ行くと、同じ日本でありながら言葉が通じない。
似たような景色でありながらどことなく違う。
大阪では田舎ものを誇りに思えるが、東京では何となく違和感がある。ということで、大阪を写すのが好きである。
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下のモノクローム写真は、1972年天王寺公園での写真である。当時は、公園内に様々な露天商が出て賑やかであった。
またものの売り方も口上にそれぞれ個性があって楽しかった。当時の天王寺公園界隈は、カラオケの小屋が並び、大音響で思い思いの歌を歌っている。1972年当時の、観客と売り手のやりとりのおもしろさを懐かしむのは、私だけだろうか?
大阪に行った折りは必ず天王寺界隈をほっつき歩くのだが、かなり変化してきている。
あと10年後、2030年代はどうなっているだろうか。
   
   

(一人歌に酔う) 
 
(外人夫婦が見物)

(体が自然と動く) 

(似顔絵描き。絵もカラーになっている)

白黒:アサヒペンタックスSP タクマー35mmf3.5
フジフィルム ネオパンASA100
125分の1秒 F8
カラー:オリンパス C-900
デジタルカメラ
 
(2008年2月)
そして、2008年2月。上の写真と同じ場所とは思えない。
果たしてどちらが文化的なのだろうか。

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田原海岸にて 

カメラ:オリンパス OM-1
レンズ:28mm、F3.5
フィルム:
トライX O2フィルター

海岸を撮りに行くのが好きである。特に仕事を終わった漁師さんを撮るのがおもしろい。今、全国的に漁師の後継者が少なくなったといっている。海女の本場伊勢でも、若い海女さんがいるいうだけでニュースになる。古座の海女さんにしても例外ではなく、潜っているのはお年寄りが多い。撮影した日は、サザエとアワビの最盛期であった。紀南の海はかなりの深さまで石が見える。この美しさが、いつまでも続いてほしいと、いつも思う。
この写真を撮ったのは1976年である。今この景色はどんなに変わっているだろうか。  
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tahara3.JPG tahara4.JPG 

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