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熊野古道 和歌山

熊野古道陸路はいよいよ中辺路のメインルートです 

峠をいくつも越え熊野三山への参詣道を歩きます。
熊野古道の奥深さを感じながら歩きます。

ギャラリー

伏拝王子跡
水呑王子跡を過ぎると、杉の落ち葉を踏みしめながら心地よい自然道となる。やがて舗装道路となり、のどかな田園風景の向こうに果無山脈が美しい山並みを見せている。
私が歩いたときは、お茶畑のあちこちできれいな鯉のぼりが泳いでいた。

なだらかな丘が見えてくるが、そこが藤原定家が「名月記」で「感涙禁じがたし」と記している伏拝王子である。
王子からは、本宮旧社地の杜が遠望でき、参詣者はここから大社の社殿を伏し拝んだとされる。
私がもっと若い頃人に聞いた話によると、参詣の和泉式部が月のものになり、不浄の身で参詣はかなわぬ思いここから大社を拝んだということであった。

しかし当地の伝承では、この式部の嘆きをきいた熊野権現が、夢に現れて和光同塵の神であるから月のものになっても遠慮は要らないどうぞ参詣してくれとお告げがあり、式部は喜んでお参りしたとある。

しかし、京都などからの長い道のりを歩いて、目的地を間近に見れば、誰でも拝みたくなるであろう。
そんな気持ちが、この名を付けた気がする。いい名前である。
王子跡は、石造りの小祠が祀られていて、それと並んで和泉式部の供養塔といわれる卒塔婆がある。

2010年4月に訪れたが、真新しい茶店が出来ていた。
賽銭箱も木製から金属製に変わっていた。王子跡を小祠もよく磨かれていた。
そして案内板も読みやすいものに変わっていた。
王子跡前にある茶店で、おいしいコーヒーと温泉卵を食べた。
昔も各所に、形こそ違えこうした茶店が並び「蟻の熊野詣で」の人々を接待したのだろう。
簡単な土産物も売っている。トイレも新しく快適であった。
トイレ入り口には、設備維持協力金の箱が置いてあったので、100円入れて用を足した。
ここから本宮大社はそれほど遠くない。
熊野古道 伏拝王子 熊野古道 伏拝王子

熊野古道 伏拝王子
熊野古道 伏拝王子
(2010年4月。新しい案内板が出来ている)
熊野古道 伏拝王子
(2010年4月。世界遺産になってから案内板がよくなった)
熊野古道 伏拝王子 熊野古道 伏拝王子
熊野古道 伏拝王子 熊野古道 伏拝王子 熊野古道 伏拝王子
  本宮大社まで遠くはないと言いつつも、長い下り坂が結構続く。途中に三軒茶屋がある。

三軒茶屋跡には東屋とトイレがあり休憩が出来る。
その前で年配の方が山菜を売っていた。
なんでもここで売るものは、地元で採れたものしかだめらしい。こだわっているのである。
棚の上には、蜂蜜、イタドリ、ゼンマイ、ワラビ、そしてコンニャクなどが並べられていた。
以前は何もなかったが、こうしてお年寄りの楽しみが増えると言うことはいいことである。
何か買ってもよかったのだが、荷物が重かった。

道は、九鬼の関所を抜けて少し坂を上り、それからは次の祓戸王子までは夕暮れなど薄暗い林の中を下っていく。
熊野古道 伏拝王子 熊野古道 伏拝王子
熊野古道 伏拝王子