漢方薬では、治療のむずかしい患者

・漢方薬では、この病気は治らないと思っている方の病気

(漢方薬を飲もうとしない。西洋医学以外の知識が頭に無い。疑り深い方。

「体質を丈夫にしなければ薬はやめられない!」ということに思いが及ばない方の病気)

 

・自分の思い通りの治療を求める方の病気

 治療方針に自分の考えを主張し、まっさらな心で 人の話が聞けない方の病気。

 

・末期の癌

(苦痛症状、錯乱や不安感などの精神状態の緩和や延命には 漢方は効果がある。

まれに 何もしなくても治る方がいるが、それは症状や癌という病名をものともしない、

延命を望まず、今できる、好きなことに 喜んで熱中できる方。

つまり、病にとらわれない、病を悲しまないという 特異な気質の持ち主が、

楽しいことを夢中になって実行することによって手にする、幸運で 希有な治癒力です)

 

・苦痛の強い方、病気の苦しみを 悩み抜いている人の病気

(病気を持っているという強いストレスや強い痛みが 回復力を損なっているから。

まず どんな方法でも 痛みを緩和することが 漢方を効かすために必要です。

苦しみを訴えたいがために治りたくないのでは?と疑いたくなるほど、

激しく悩み、痛みに苦しんでいる人は、肝がたかぶっていて 治せません)

 

・症状の記録を毎日ノートに克明に記録している方の病気

(ノートに病状を記載する方は、病状を毎日反芻し、病気の悩みや不安を

日々考え抜くことにより、ストレスを増幅させるため、無意識のうちに回復力を

そいでいる状態です。

このような方は、几帳面で一生懸命で とても同情に値しますが、治すためには

症状があることや よくなってきたら薬を飲み忘れる というゆるみも大切なのです。

考え抜いて、へとへとに疲れたために 枯渇した神経伝達物質を補給する作用のある

抗うつ薬で症状が改善される傾向があります。)

 

・配偶者の思いやりが、感じられない方の病気

・・配偶者が苦しんでいるのに、いつものことだ、検査では異常はない。

病は気のせいだとおもっている。

あちこちの医者が大学病院が、原因不明だ、あるいは治らないと言っているのだから

何をやっても難しいだろうと、頭で考えて、行動してくれない配偶者をお持ちの方。

配偶者の痛いという言葉に、ことさら無視したような態度を示している。

命には支障はなさそうだ。心配だが、また、言っている・・というような雰囲気が

配偶者に感じられる方の病気。

病気だけでなく、配偶者の態度に傷ついているため なおりにくい。

 

・自身の症状の変化が気になり、毎日漢方専門薬局に電話で症状の変化について

問い合わせる方の病気

(ご自身で不安感というストレスを作っているので治りが遅い。

少しの変化や 短期間の変化に対しても不安感が強い。

1日に2回も3回も電話をしてくるようで、腹がすわっていないため治らない。)

 

・漢方薬が飲めない方の病気

(粉薬・錠剤がにがて、煎じ薬のにおいが生理的にいやで 吐いてしまう。

意固地な方、思いこみがあり、肝のたかぶりがあるため、飲めない。

また、乳児や高齢者で 口を開かないため)

 

・養生法や飲み方の理解が むずかしい方の病気

怠惰にながれる方、睡眠や食事が不規則だったり、食べ過ぎ・飲み過ぎがあり、

軽い運動を奨めても、実行に移そうとしない方は、難治性の場合は なおりにくい。

 

・自分で見聞した漢方療法や自然食品の治療法で、自分の病気を治そうとする人の病気

(自分のもっている漢方知識や、これで治るはずだという思いこみにとらわれるため

視野が狭くて 治療法が限定されて、治せないことが多い。

物事や自分の健康状態に、とてもこだわる 若い男性や

健康に対して異常に不安感の強い60歳以上で、生活や仕事の習慣が治せない方に 

その傾向がある。

 

治療者は 感情やよけいな情報や知識があると判断を誤る。

医師が自分の家族を診ないのは同じ理由による。

自分自身を治すのは難しい部類に入る。

 

・電話で漢方薬局に、テレビや雑誌で見た漢方知識の確認や生薬の有無を問い合わせる方

自分の見聞した狭い知識で治そうとする方は、残念ながら治すのはむずかしい。

漢方の専門家と同じ知識や判断力を持つのは無理。

 

漢方家同士でもレベルの違いがあると 処方意図の理解はむずかしい。

細かい理由や判断基準を説明しても、自身の狭い知識からみれば、

理解不可能で、不審に思うだけとなる。

 

治りにくいタイプの方で、治癒まで長くかかった病気でも、治ったという方は、

専門家を通じて、患者自身が 専門家の能力を引き出して治したのではないか?・・

という不思議な構図が感じられて、私自身 感嘆させられることが多々ある)

 

・漢方薬の名前や書かれている効能効果にとらわれる人

(漢方処方の千変万化・縦横無尽の使い方は 厚生労働省の認可した薬の説明書には

書いてない)

 

・逆に、効能書きに 自分の症状の記載がないと不審に思う人の病気

疑り深い、漢方を信じることができない、肝のたかぶりを感じる。

狭い知識や自分の考え方にこだわり、こだわるから、発症したのだが、

それを治してくれる、漢方の本当の力を 理解できない人は無理です。

 

・漢方の処方名を 毎回 聞きたがる人

漢方薬名が治すのではなく、生じた原因を漢方的に読み解き、それを改善しようと努力

しなければ 難病はなおらならないのに、漢方薬だけに頼る姿勢は、

発症原因を無視しているため 治りにくい。

 

現代医学は、薬の選択や運用方法だけに 頼る傾向があり 発症原因を読み解いていない。

笑いの研究は 当を得ているが・・。

難病は、薬だけで治すのではなく 自分で実行して治すのだ ということが理解できない。

 

・読解力、判断力、決断力、実行力のない方は、なおりません。

私の経験から言えば、「漢方治療で、自分の症状が なんとかなるのではないか?」と

自ら 漢方専門薬局に、思い切って入ってくる人は 治りやすい傾向がある。

 

このホームページを すなおな気持ちで読むことができて、

洞察力、判断力、決断力、実行力のある方は 治りやすいが、

他者や親族、リウマチが治った方から紹介されて来局した方は 治りにくい傾向がある。

 

無闇に信じて来局するのだが、洞察力、理解力、改革力、腹のすわりが少なく、

不安感が強く、薬や風評・権威に頼りたいという 負の要因が多すぎるため 治りにくい。

 

自分で 当薬局を探し当て、自分で決断して来局する洞察力や判断力、腹のすわり、

決断力、実行力がある方が、難病をなおす 柔軟な力を備えているのです。

 

臆病な方、疑り深い方、症状の変化に不安感が強い方は、判断力・快復力がみだされます。

 

・サラリーマンの男性

(社会で、もまれている中年男性は話す言葉は丁寧で巧みだが、

常に だまされるのではないか?という疑念を持つ傾向があり、

漢方治療が長続きせず、また 効きにくい。

競争社会にいるためなのか?治らないままでは一番高くつくというのに、

なんとか安く治してもらいたい!ゆだんすると足をひっぱられるというのか?

身をゆだねるという余裕がない。

 

普通の主婦は、毎日の買い物慣れしていて、柔軟に新しい物や考えを受け入れやすく、

よく 小さくだまされるが、すなおに聞く耳・真贋を見抜く自分の目をもっているためか

治りやすい。

 

漢方治療では、男性は劣性にたっていて、

悪くなってから 高価な物に 盲目的に飛びつく傾向がある。

月に15万円かかる癌の治療薬など 癌患者を喰いものにする治療法にだまされやすい。

 

西洋医学の高価な抗ガン剤は信じ、一時的には効果はでるので、

さらに信じて続けるのだが、癌が生じた原因を無視しています。

 

再発予防には、五臓を丈夫にして、肝のたかぶりを鎮めて 予防効果をあげるという

視点が欠けているので、五臓の力が落ちたときに、あちこちに転移して 

抗ガン剤の効果は 落ちるのです。 

 

それが、抗ガン剤は 一時的には効いたようだが、亡くなったということです。

漢方の真髄は、「隠れた原因を洞察する」・悪化する前に「未病を治す」につきる

 

・女性でも、家庭での支配権を握ってきた方・・

自分が頑張ってきたのだという気負いや 肝のたかぶりが強く

思慮過度のため不安感が強く、こわがりで、薬や自然食品を信じやすく だまされやすく 

ご自身の考えや従来からの方法にこだわり、改革力が乏しいために 治りにくい。

 

・現代医学がすべて?だという、知識偏重・学歴重視の教育経験者・特に校長経験者

漢方を信用せず、みのもん○に利用される医学博士の言葉を信用する。

 

教育経験者は、西洋医学の知識が豊富で それにとらわれているため、

漢方の不思議や 漢方の真の運用方法など、

自分の伺い知ることができない領域を理解しようとしない。

 

だまされてもいいからまかせる という気持ちの方は、気持ちがとがっていないため

病気を悪化させるストレスが少なく 治しやすい。

いつも買い物をしている 普通の主婦は、よく だまされて買うが、

本物を見抜く判断力が、備わっている。

 

・うらないや霊媒師、迷信や妄想に縛られる方の病気

(養生法や病因を説明しても決して納得しない。

統合失調症的な要素がある方も 自分の考えから逃れられない)

 

・健康雑誌を読むのが好きな方、自然食品を信仰している方の病気

(健康雑誌の記事には、不確実なことと 部分的な真実を おりまぜて記載されており、

大学教授や医学博士の肩書きで、信憑性のある記事に 仕上げている。

 

患者に希望や 効果を信じることで 心の安定を与えている?という点は認めるが・・。

自然食品は高価すぎます(信仰させるためは高価である必要があり不条理を感じます)

 

すべての病気を治す自然食品は、理性的には存在しないが、

信じたくなる気持ちは否定しません。

 

それは 信仰によって 心の安定させる力 になっていることは認めますが、

それは 信仰心がなければ効かない 宗教・うらない と同じです。

お金の無い人には、勧めて 金銭的に苦しませないことです。

 

奨めることによって、ご自身の自然食品の選択の正当性を再確認しようとします。

幸せをひろめよう それによって心の安定を得よう、とするのは 宗教活動と同じです。

 

これは、漢方理論や自然科学ではなく 信仰です。

 

知識の少ない方には、どの部分の記述が正しく、どこがまやかしなのか分からず

混乱をおこし、それが全体として不正確な記事だと知らずに信用して思いこむ。

 

・病気は、そんなに簡単に治せない・・ということが理解できない人の病気

健康雑誌の記事がすべて真実なら この世に病気は存在しない。

紅茶キノコや酢大豆のブームを見ればわかる。

部分的で限定された真実 が記載されているので、そこの部分をとらえて

読者は信じたくなるのは、よく理解できるが、・・

酢大豆を一回たべれば脳卒中を予防できるなどという記載があったが、

そんなことは、あるわけがないという常識が大切。

酢は肝の働きをのびやかにするが、摂りすぎれば骨を痛めるというのが漢方理論です。

その 一部の真実を利用して、拡大解釈しているのが自然食品の記事です)

 

・軽い運動が続かない方の難病

(治らないわけではないが、軽い爽快な運動療法は 漢方の効果を とても高める)

 

・西洋医学が絶対だと信じている方の病気

(大病院の門がまえに 無意識にカリスマ性を感じていると思われる人の病気。

心の底に 漢方の効果を今一つ信じられないが、まあ、やってみようという気持ちの人

の病気。お断りします。)

 

・睡眠不足や過食・過度の飲酒・精神的闘争など、ごく常識的な不摂生を控えることができず、肥満などを放置して簡単な運動や食生活・精神生活の改善ができない方の病気

(漢方専門薬局や健康食品店で極端な食事指導を受けた患者が、

きびしい食事や生活指導を守れなくて 精神的に苦しむ姿には同情を禁じ得ない。

常識的な 古くから おばあちゃんから言われている食事・生活態度を守ればよい)

 

・ご自身の状態が少しずつでも、漢方的な視点で 客観的に理解できない方

(ホームページを 読み解く力がなく、不安感や自分の考え方、感覚だけを主張する方は、

肝のたかぶりを鎮めるという意味を実行できず、勘違いな行動をとり続ける。

 

肝のたかぶりがあるため、疲れていても疲れを感じないのだ・・という病因が分からず、

ほとんどの慢性病は ご自身でつくっている内傷七情という病理概念をいかせない方は、

結局は 勘違いの方法、薬や新奇な治療法・・だけに頼る方法をとってしまうものです)

 

ホームページを読みながら、自分で考えて治すのだ!・・ということを 忘れている。

 

・自然食品や健康食品販売者や医者による、脅し言葉や洗脳を信じている方

ステロイドや鎮痛剤を飲んでいたら治らない、

リウマトレックスは抗ガン剤だから怖いなどと、

患者の恐怖をあおるような言葉に 右往左往して 心が安定せず、

正常な判断ができず、ストレスがさらに生ずる方は 治りにくい。

 

・医師や漢方家に対して、他の治療法の正当性を主張したり 説明しようとする方

プライドを傷つけても気づかないデリカシーのない人で、

一生懸命 治療しようと思ってくれる治療者に対して、勘違いの方です。

勘違いの方は、リウマチは治りません。

 

これは、他人の褌で角力をとろうとする方法で、人をやりこめたり、

自分の考えに 専門家を従わせようとする人で、 とかく 自分の考えにこだわり、

他人が自分の思い通りにしてくれないと言っては、肝がたかぶる生活なのです。

 

色々な考え方の人がいる ということが、許せないのでしょう。

ご本人が治って 証明すれば、よいことで プライドを傷つける必要はありません。

 

西洋医学でも東洋医学の治療法でも、治療には、腹のすわり・開き直りが大切 

西洋医学で、リウマチ症状が安定するなら それでよいのです。

西洋医学で、なおらなかったら、考え方や 漢方治療に道を変えればよいのです。

 

漢方治療の開始が遅すぎる ということはありません。

 

漢方は、腕で治すものです。 

処方薬や指導方法は、漢方家の洞察力や処方運用力という 腕によって異なります。

漢方は、発症原因を患者とともに考察し、それによって生じたアンバランスの解決法を

指導して 漢方薬を支えに ただす治療法です。

 

一方、西洋医学は 最先端の治療方法は ほとんど同じ薬を 同じような方法で使い、

原因不明とされる病気を ねじ伏せようとする方法です。

その方法にうまく適合する方は、症状が安定しますが、症状が悪化する人も出てきます。

 

漢方でも、患者にストレスをもたらす環境のゆえに、肝のたかぶりを鎮めることに失敗し、

爽快な運動を続けられないために 完治できないことがあります。

 

感染症や公衆衛生の面では、西洋医学の進歩で その方法で うまくいっていたのですが、

難病や慢性病という範疇の病気の治療には 難渋しています。それが、実情です。


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