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●シリーズ・全集

『定本 柄谷行人集』(全5巻)

柄谷行人=著

岩波書店/2004年(第1巻)/四六判 上製
第1巻 日本近代文学の起源
(ISBN4-00-026486-9 C0395 Y2600E/2004年)
第2巻 隠喩としての建築
(ISBN4-00-026487-7 C0395 Y2600E/2004年)
第3巻 トランスクリティーク−カントとマルクス
(ISBN4-00-026488-5 C0395 Y3400E/2004年)
第4巻 ネーションと美学
(ISBN4-00-026489-3 C0395 Y2600E/2004年)
第5巻 歴史と反復
(ISBN4-00-026490-7 C0395 Y2600E/2004年)

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「私の意志とはべつに、過去の仕事をふりかえらざるを得ない機会が増えてきた。特に、それは『日本近代文学の起源』が英訳されたときに起こった。改稿する余裕がなかったため、私は新たな一章を付け加え、日本の文脈を共有しない読者のために長い後書きを書いた。(中略)その他、単行本以外にも外国語に訳された論文が沢山あり、また、企画中の評論集のために目下翻訳中の作品も少なくない。その際、加筆変更がなされていることはいうまでもない。そのため、同じ題名の論文であっても、いったいどの版を最終稿として見るべきか、自分にもよくわからないほどになってしまった。そのような悩みがあったので、岩波書店から話があったとき、この機会に、外国語で出版された、あるいはされる予定の作品を集め再検討し、思う存分改稿することにした。そして、それらを「定本」として刊行することにしたのである」

 定本集刊行によせた著者の一文が、内容を端的に示している。
  『探求の論理』の英訳本に付されたポパーの一連の補遺(ポストスクリプト)が独立した著作群に発展したように、異なる言語と文脈を通すことで、思考は新たな意味を帯び、新たな展開を見せるのだろう。シリーズ装丁については、著者から「できるだけシンプルに」と要望され、色面と文字による簡素な構成とした。


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