Katsuragawa,Jun's Book Design

●事・辞典

『新共同訳 聖書事典』

木田献一、山内 眞=監修

日本キリスト教団出版局/2004年/A5判 上製・函入
ISBN4-8184-0525-6 C0516 Y6400E

book image

新共同訳聖書は、世界的な教会一致の流れを反映し、1987年、カトリックとプロテスタントの共同翻訳によって刊行された。新しい聖書研究の反映や、固有名詞の表記統一という点でも意義は大きく、今日のキリスト教界における聖書の標準とされている。
 しかし、長年使われてきた名称・表記・訳語の変更にともなって混乱が生じ、またその変更理由を説明する必要も出てきた。極端なものでは「伝道の書」が「コヘレトの言葉」に名称を変えた例。全面的な訳語や翻訳方針の変更を受けて書名を大胆に変更したようだが、同一テキストの名称がこれだけ変われば混乱は避けがたい。加えて「コヘレト」が「召集する者」を意味するヘブライ語であることを知らなければ、その意味を十分に理解できない。また従来「らい病」と訳されていたヘブライ語「ツァーラート」を「重い皮膚病」と訳したことに対して、社会的偏見と差別の歴史が伝わらない、とする批判が少なからずある。
 そんな事情から、新共同訳聖書に準拠した新しい聖書事典が待ち望まれ、2004年に『新共同訳 聖書事典』が刊行された。本文レイアウトに関しては、従来の聖書事典より判型も活字も大きくし、見やすさ、引きやすさを心がけた。『新共同訳 旧約聖書略解』、『新共同訳 新約聖書略解』に続く、新共同訳準拠のリファレンスの3冊目である。


Top page