花こぼればなし〜キンセンカ〜


キンセンカ
黄金色で盃形の花をつけるため、漢字で“玉で作った金の盃”と言う意味の「金盞花」と書きます。 別名は「長春花」・「時知らず」。
イギリスでは、聖母マリアの祭日に咲くためマリーゴールド(マリアの黄金の花)といわれています。
キク科の一年草で、開花時期は3〜4月。原産地は南ヨーロッパ。
学名「Calendula officinalis」。カレンデュラとは、ラテン語で「calendae(一か月)」が語源です。
花期が長く、毎月のように開花することからきています。 officinalisとは「薬用の」 という意味。

キンセンカにはこういう伝説があります。
「太陽神アポロンに恋した水の精クリティが、アポロンとレウコトエ王女の恋仲を王女の父の王様に密告したため、王様は王女を生き埋 めにした。
クリティは自分のしたことを恥じて、地面に座ったまま九日間、空を過ぎるアポロンを見つめ続け、とうとう体がキンセンカになってしまった」


これはキンセンカが 太陽とともに花を開き、太陽が沈む頃には花を閉じることから生まれた伝説らしいです。
現在「サンフラワー(太陽花)」といえばヒマワリですが、コロンブスのアメリカ発見後にヒマワリが入ってくるまで、実はキンセンカがヨーロッパで「サンフ ラワー」と呼ばれていました。
ヨーロッパでは、キンセンカの花で女性が髪を金色に染めたり、花弁をスープに入れたりしました。
また、薬用植物なので、胃腸薬に使用され、「この花で患部を撫でるとハチやアブの毒消しに効く」といわれたり、中国では「悪病に効く」といわれていまし た。
黄色は西洋では不吉な色と考えられていたために、花言葉は「悲嘆、不安、嫉妬」の ような暗いイメージのものが大半です。
しかし、こういう花言葉が出来る以前は、一年中長く咲くことから、「恋愛に対する志操堅固と忍耐」を象徴し、結婚式の花飾りや恋のお守りに 使われました。
一説によると、この花が志操堅固を意味したのは、太陽の出入りに忠実にしたがうことからだといいます。


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