花こぼればなし〜ケイトウ〜


ケイトウ
ケイトウ(鶏頭)の名は、雄鶏の赤いトサカに花が良く似ていることから付けられています。
中国では「鶏冠」と呼ばれています。
スウェーデンの植物学者リンネが、「トサカ種のケイトウ」という意味の学名を与えたために、イギリス、フランス、ドイツ等では「雄鶏のトサカ」と呼ばれて います。
(英名「Cockscomb」)

ヒユ科ケイトウ属の一年草で、開花時期は5〜11月。原産地は熱帯アジア、インド、アメリカ、アフリカ大陸。
学名「Celosia cristata」。
セロシアとは、ギリシャ語のケロス(意味・燃えた)が語源で、この名は花の赤い色からきているようです。

ケイトウは、日本には中国から朝鮮半島をへて伝来したといわれ、奈良時代の和歌集「万葉集」には、カラアイの名で登場しています。
カラアイは漢字で「韓藍」「鶏冠草」と書かれ、観賞用と して貴族の邸宅の庭園で栽培されたようです。

我がやどに 
韓藍蒔き生ほし 枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔かむとそ思ふ
(私の家の庭に、韓藍の種をまいて育てて、枯れてしまったけれど、懲りずにまた、種を蒔こうと思います)
「万葉集」巻三・三八四 山部宿祢赤人

秋さらば 移しもせむと我が蒔きし 韓藍の花を 誰か摘みけむ
(秋になったら染めようと思って私が蒔いた韓藍の花を、いったい誰が摘んでしまったのでしょうか =韓藍の花を女性にたとえ、自分の恋する娘が誰のものになってしまったのだろうかと詠んでいる)

「万葉集」巻七・一三六二 作者不明


花言葉は「おしゃれ、気取り屋」。その他にも、「博愛、色あせぬ恋」などの花言葉があります。


戻る