ポン・デュ・ガール


南フランスのニームの近くにある、ポン・デュ・ガールという水道橋は、2000年前のローマ時代に建設されました。Guide Bleu という旅行案内書によれば、上に行くほど幅が狭くなっている三層構造で、水面からの高さは49m、橋の長さは275mで、一番上に水路が造られていて、1日当たり2万m3の水を50km離れた水源から、ニームの町に送っていた水道路の一部だったそうです。いかに巨大かは、映っている人と比べても分かると思います。2000年前の橋が現在まで、ほとんどそのまま残っているというのは驚きです。この写真は1999年夏に訪問したときに撮ったものです。かみさんはそのときの旅行でフランスでは、この橋が一番印象に残ったと言っていました。ほかの方にも、南フランスに行かれるなら、ぜひ訪問されるようにお勧めしていますが、ほとんどの方が、行って良かったとおっしゃっています。昔は最上段まで登れたのですが、自然保護のためという理由で、現在では一番下の段までしか登れません。

橋の上から、下を流れるガール川(ポン・デュ・ガールはガール川の橋という意味です)を見ると、泳いでいる人がいました。水もきれいなようです。ゆったりとした気持ちになれました。


橋に通じる道には、建設の際に使われたとみられる、石の車輪が立ててありました。


(2003年6月22日)。
 
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