悪夢のあと(第7サティアン)

今年5月末にテニスサークルの合宿で本栖湖にいったときに、早起きして、第7サティアンを見に行きました。朝の6時頃でしたが、この辺には初めて来たという、トラックに乗った山梨生まれのおじさんも見に来ていました。サリンの量産を目指したとされる、化学工場の巨大なパイプが異様でした。なんで、あんなものを放置しておいたのか、不思議です。もっと早く調査していれば、犠牲者を出さなくても済んだかもしれませんね。最近の報道では間もなく取り壊されることになったということですので、掲載することにしました。



建物の周りには有刺鉄線が張り巡らされて、前の道路には警察のバスが止まっていました。建物の前には、工場などでみかける大きな変電設備が置かれており、その前には管財人名で書かれた立ち入り禁止の看板が立っていました。



富士山を一望にできる、非常に景色のいい場所でした。サティアンの左にプレハブが建っていますが、実験棟のような感じでした。写真を撮っている場所のすぐ左側には新築の住居が立っていました。時間が経つに伴って、徐々に事件の記憶も薄れてゆき、サティアンの周りにも、家が建っていくのかもしれません。


本栖湖の本栖というところの、湖を一望できる大きな駐車場の向かい側のお土産屋さんで、場所を教えてもらいました。下の地図では精進と書いてある辺りが本栖ですが、そこから赤い139号線を南(富士宮方向)に3キロ走り、静岡県と山梨県の県境のところの道を左に曲がり、3キロ(この距離は間違っているかも知れません)くらいいった辺りから、右手に上の写真のようにサティアンが見えます(下の地図の*印のところ)。サティアンに通じる道路は、そこからちょっと戻ったところです。私の記憶違いということもありますから、見に行かれる方は、お土産屋さんで聞いてからにした方がいいかも知れません。


本栖湖の周りには、富士山が非常によく見えるスポットがあり、湖の北西端のトンネルの出口にある展望台から見た富士山(下の写真)は五千円札の図案に使われているそうです。



合宿に参加した、テニスサークルの面々です(メモリーの制約のために、解像度を落としており、顔がはっきり出ていないのですが、あしからず)。


(98年9月15日)
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