有吉佐和子(1931-1984・昭和6年-昭和59年)
昭和59年8月30日歿 53歳(マリア・マグダレナ有吉佐和子)小平霊園

(香 華)
熱帯夜の続くその年の夏、死は突然訪れた。8月30日朝、6秒ほどの瞬時に起きた急性心不全だったという。熱い心で駆け抜けた53年の生涯であった。黒潮洗う紀州の熱い血が、天衣無縫の有吉に覆い被さって留まることを許さなかったように思われた。「ミーハー精神なくして、ものは書けません。」と言っていた紀州女の精神は、ミンミン蝉の声と一緒に昇天していった。