2007.5.20 ムーブ L152S リアシート移植
・ダイハツ ムーヴ L152S(2005年式)リアシート
純正もBestop品も、リアシートのチャイルドシート固定がいまいち。
クッションが柔らかすぎることも一因ですが、座面と背面がほぼ直角なのも要因のよう。
いい対策がないかと考えていたある日、軽自動車に乗る機会がありました。
何気にリアシートを見て、うまいこと取りつくものがあるかもしれない、、、っと思って調べてみました。
TJのリアシートはタイヤハウスの出っ張りが大きいため、座面幅に制約があります。
そういう目でヤフオクに出店されている解体屋さんの物件をチェック。
見た目だけでいくと、ダイハツのムーブ系がイケそうな雰囲気。
シート幅などの寸法が知りたく、教えてくれないだろうなと思いつつ問い合わせすると、意外にも親切に教えてくれました。
結論は、『ムーブのなら移植できるかも』。
あとは現物を手に入れて、合わせてみるしかなく、入手してみました。
入手したシートは、{ダイハツ ムーヴ 型式:CBA-L152S-GQVZ、年式:2005年式}です。
【仮置き】
内装のマットを外して仮置き。
後ろから見ると、誂えたようにピッタリ。
背面はいじる必要はなかったのですが、座面がタイヤハウスと干渉し嵌らない。(>_<)
【座面の処理】
座面を上げて内側をチェック。
シートのメインフレームは干渉してませんが、サイドのサブフレームがNG。
サブフレームを腕力で内側に曲げてみましたが、あまり状況は変わらず。
表皮を捲りあげて干渉具合を見てみたところ、サイドサブフレームは取っ払い、サイドのクッションも切除した方がよさそう。
っということで、ここはゴッソリなくすことにしました。
サブフレームの取り方は脆性破壊による除去。
分り易く言うと、グリグリやって金属を疲労させてポキッとやるわけです。(^^;
あとはクッション部をカッターナイフで切り取り。
ダブついた表皮はインシュロックで固定して、それなりに仕上げました。
ここまでやると座面もタイヤハウス間にピッタリ収まりました。(^^
【フロアへの固定】
ムーブのシートは前3、後4の計7ヶ所を固定します。
シートレールが3本あり、中央と左右の穴あけ位置は多少の調整が可能。
シートは一体で前後スライドするので、フロアへ固定してからも、前後スライドでシートの位置調整ができます。
どこに穴あけするか、かなり吟味して写真の7ヶ所の位置に決定。
シートベルトのアンカーはノーマルの位置のままで使用できそうなので、移設はしませんでした。
後ろ側の、左:助手席側、右:運転席側ですが、青で示したところの裏側に補強板がスポット溶接されていました。
裏から見るとこんな感じで、取り付けたいところの直下にショックと燃料タンクマウント用のクロスメンバーがあり、非常に手が入りにくい。
うちのTJは1インチボディリフトしているので、なんとか手は入りますが、ノーマル車高だとNGかも。
赤丸の方は補強板のいい位置に穴あけができるのですが、黄丸の方は裏側補強板の折り曲げリブのある位置にちょうど当たります。
色々考えましたがやりようがないので、強引に穴あけ&ボルト締めすることに。
シートレール穴の大きさから、赤丸はφ10mmの穴あけしてM10を、黄丸はφ8mmにM8を使いました。
また、黄丸の方は、赤丸よりもシートレールが5mmくらい高いので、ワッシャーを重ねて締め上げました。
前側は緑丸3か所にφ10mmの貫通穴にM10を。
こちらは位置的にも裏面的にも何の問題もありません。
穴を開けてしまえば、あとは締め上げるだけ。
この締め上げる作業は、言葉で書くほど簡単ではなく、空回りとの戦いです。
2人作業なら楽勝ですが、1人でやるのは頭も体も使うし、何より根気が必要です。(^^;
【完成】
で、完成状態。
寸法も、色合い的にもピッタリで、とても移植したシートとは思えないくらいイイ感じです。(^^
2ノッチくらいですが、シートを前後スライドすることもできます。
当然、背面はリクライニングするし、前側へ折りたたむことも可能。
ノーマルのような跳ね上げ、取り外しはできませんが、私的にそういう使い方はしなくなったので特に問題なし。
シートは適度に固く座り心地も良さそうです。
シートのセット位置の関係もありますが、ラゲッジスペースが拡大できました。
これまで、写真の黒いBOXと青いBOXは横向きにしか置けませんでしたが、縦置きもOKになりました。
今回の改造は、自分的にはかなりヒットな内容だと、自己満足に浸っています。(^^;