2007.4.25 フロント30SPL強化アクスルシャフト+エアロッカー
・Superior Axle & Gear EV30TJARB
以前から、エアロッカーコンプレッサの周囲がオイルまみれになっていることに気付いており、あるとき動作確認ををしてみたところ鈍い排気音と共にデフオイルがソレノイドの排気口からミストではなく液体が噴き出すほどまでになってしまいました。(+_+)
どれくらい噴き出すかというと、デフオイルがボンネットの裏側に飛び、滴ってボンネットの隙間からフェンダーの表に垂れてくるほど。
どうやって修理しようか、原因は何か、色々と考えましたが、エアロッカーを取り出して見てみないと何も分りません。
デフを開けてしまうなら、いっそのことエアロッカーを新品に交換してしまった方がいいか、などなど考えてネットの世界を彷徨っていたところ、強化アクスルシャフト+エアロッカーの組み合わせ品が売られていることを発見。
これに交換することを決意しました。
次の問題は、どこでエアロッカーの交換を行うか。
最大の難問はデフキャリアをスプレッダを使って0.5mm広げて、デフ玉を取り出すという作業。
車検でお世話になったシティーオートテクニカに相談したところ、DANAのキャリアを開けた経験はなく、もちろんスプレッダも持っていない。
リミットでオリジナルのスプレッダが売られていることは知っていたので、そいつを購入。
パーツ&工具&マニュアル持ち込みでやってもらうことになりました。
また、本件を調べているときに、ARBのHPでデフオイルについて、
Normal/Typical Use:SAE90
Heavy Off Road Use:85W-140
という記載があることを初めて知りました。
最近はヘビーユースではないけど、粘度140のオイルに交換することにしました。
これがSuperior Axle & Gear のEV30TJARB というキット。
アクスルシャフトは径が太く、スプラインはノーマルの27から30になります。
これにセットされるエアロッカーはRD104というタイプ。
本件で調べていると、うちのTJについているエアロッカーはRD30で、これは現在ではRD100に変更されていました。
理由はわかりませんが、何かが改良されているのでしょう。きっと。
パーツが揃ったところで、作業はシティーオートテクニカにお願いしました。
外された、27スプラインのノーマルアクスルシャフト。(左が助手席側、右が運転席側)
かなりサビサビです。
外されたRD30と、ピニオンギヤ。
リングギヤとピニオンギヤのバックラッシュが皆無で、プロペラシャフトを手で回すことができなかったそうです。
歯当りが強すぎて、リング&ピニオンギヤが食い込んでいるような状態で、デフ玉がキャリアからなかなか外せなかったらしい。
リミットで装着したときには正常だったはずなので、走行したり岩場でヒットしてしまったりしているうちに、調整が狂ってしまったのか?
今回、デフ玉を外したことでバックラッシュ不適を知ることができましたが、知らぬまま乗り続けていたらどんな不具合に発展していたことでしょう。(・・;;
本題のオイル逆流の原因ですが、、、分りません。
オイルなしの状態でコンプレッサON/OFFなど確認してもらいましたが、なんの異常も、エア漏れも確認されず。
左が外したRD30、右が取り付けたRD104。
エアを送る銅管の出てる方向が変わっています。
その他の雰囲気も随分と違うように見えます。
修理が完了し、適正なバックラッシュとなり、見違えるようによくなったことがあります。
一つは、ミッションの入りが改善されたこと。
車検時にクラッチを交換したときの正直な感想は、「良くなったけど、昔はもっと軽かったような、、、」でした。
1速は軽いのですが、2、3速への入りが固く、でもまぁこんなものなのかなぁと思っていました。
それが、今ではどのギヤにも非常に軽く入るようになりました。
でも、フリーハブがないTJだからタイヤ回転でプロペラシャフトが回ってると言っても、2Hでこのような変化が出るのは理解できませんが。
もう一つは回転の滑らかさ。
これは、発進、停車前の惰性走行、加速時の唸り音軽減といった運転するとわかる変化がはっきりと感じられます。
通勤カーとして使いようになったとはいえ燃費悪化や、高速道路で80〜100km/hで発生する唸り音と振動が軽減されるのでは!っと否が応でも期待してしまいます。
本題であったデフオイルの逆流原因の推論ですが、エアロッカーは物や取り付け状態によってはデフオイルがミストになって排気されることがあるとのことから、オイルミストがエアーホース内に蓄積され噴き出すところまで溜まってしまったものと思われます。
デフオイルの粘度を全く気にせず一般的なGear Oil を使ったために症状が酷くなったのかもしれません。
今のところ、リア側RD06はそのような兆候はありませんが、単にエアーホースが長いから導火線が長いだけなのか、構造的に問題がないのかは分りません。
今回の作業で得られたもう一つ大きなことは、近所でエアロッカーを組んでくれる整備工場ができたことです。(^^)
後付けですが、アクスルシャフトとホーシングの隙間へのダスト侵入予防に、SUPERIOR
AXLEのAXLE SEAL EV33FSLを付けました。
赤いのがそれです。
ノーマルはプラスチックの円盤が付いていて、完全な密封とは言わないまでも、ダストの侵入を予防しています。
アクスルシャフトを太くすると、それが付けられなくなるので、こういったアイテムは必須と思います。