2003.11.1 助手席ウォークイン


使用頻度の極めて低い後部座席は常に取り外していましたが、我が家もそろそろファミリーユースも考慮しないといけない年頃。
腰の弱い私はレカロシートを装着しているのですが、ブリンプのシートレールでは、後部座席へ入れない。


これで、最前にスライドしてバックレストを倒した状態。
なにかいい手はないかと考えていたところ、アピオでTJ純正の跳ね上げ機構を利用したアタッチメントが売られているのを発見。
但し、「電動レカロシート及びヒーター付きレカロシートには装着できません。」との注意書きが、、、
そう、私のレカロは何を隠そう、電動。
どう付かないのか判らなかったので、アピオに電話して聞いたら、
「電動レカロは手動と異なり、座面下にベント用の膨らみがあるため、アピオのアタッチメントは干渉するかもしれない。」とのこと。
店に来てもらえれば、現物を見せてくれるとのことで、さっそく行きました。(実は8月に行きました。)

観察の結果、こんなことが判りました。
 @アピオのはなぜか右座席用、左座席用が、非対称で作られている。
 A左座席用はどう考えても電動レカロには付かない構造をしている。
 B右座席用はなんとかしたら付きそうな構造をしている!
ってことで、とりあえず右座席用を買って帰りました。


これがアピオ製のアタッチメント。
こいつの左右対称形をワンオフで作成してもらい、両座席ともウォークインにする計画にしました。
で、さっそく右座席側を取り付けてみたんですが、座面が恐ろしく高い!
私は身長180cmほどあるんですが、大袈裟に言うとロールバーから頭が飛び出るくらいに高いんです。
しかも、試しに跳ね上げしてみたら、シートのスイッチ部とセンターコンソールが干渉してしまいNG。
止む無く、右座席のウォークインは断念することにしました。


左座席のブリンプのレール(右)と、TJ純正の跳ね上げ機構付きのレール(左)。


画像が傾いてしまってますが、左の純正レールにワンオフ製作のアタッチメントを載せた状態。
赤線はシートが取り付けられる位置で、なんと前側は25mm、後ろ側は50mmも高いんです。

 
アタッチメントは片側2パーツ構成になっており、色々と採寸の結果、下側パーツは切断しないと使えないことが判りました。
左の画像がグラインダーで切断した状態。
中央の板は残骸となります。下側両端の部分のみ使用します。

 
左図>アタッチメントの上側パーツをシートに仮組み。
右図>続いて、アタッチメント下側パーツとシートレールを取り付け、、、っと思ったら、

 
干渉物発見。
純正シートのバックレストの紐を引くとウォークイン跳ね上げになる仕掛けパーツです。
こいつは機能させることができないので、ボルトとリベットを外して撤去です。

 
左図>セット状態を横から見たところ。特に前側のボルトを締めるのは苦労します。
右図>底面を前側から見たところ。立体なもんで、詳細な採寸は出来ませんでしたが、かなり際どい絶妙な位置関係で付きました。

 
左図>バックレストのみ倒し
右図>跳ね上げウォークイン!
やっと完成しました。ちょっと感動。(^^;

ここで、ひとつショッキングな事を発見してしまいました。
あまりのショックに画像を撮り忘れて(嘘)しまいましたので、文章でご勘弁を、、、

諸々の事情によりフロアとシートを締結するボルトの入れ替えが必要になり、右座席の右後ろのボルトを外すことにしました。
そしたら、しっかり締めてたはずのボルトがグラグラ、、、
ボルトを外してフロアを見るとなんか変な形状をしています。
まさかと思いつつ、フロアのメネジにボルトを数回転ねじ込み、上に引いてみると、、、とっ、取れた、(ToT)
フロアの鉄板が引きちぎれてました。
これは、TJのフロアの鉄板が弱いとかの問題ではなく、ブリンプのシートレールに問題があると思います。
ブリンプのシートレールのフロア固定部の穴って、1.5cm角くらいの四角穴が開いてます。
製作時の寸法精度に問題があるのか判りませんが、大きな四角穴にして寸法精度の悪さを、カバーしているように感じます。
この四角穴部は3mmくらいの厚みがあるんで、ボルトを締めていくと四角穴の中でどんどんフロア鉄板が締上げられ変形するんでしょう。

仕方ないので、裏から大きな分厚いワッシャを咬ましてボルトを締上げ、裏面からコーキングしておきました。
まぁ、特に問題はないでしょうが、ちょっとびっくりした出来事でした。


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