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2002年05月28日から29日にかけて、富士山まわりから甲府、小諸、上田、長野と、信州の東側をまわってきました。
2002.05.28 三国峠より
作戦開始時間は朝3時30分。まだ暗いうちに出発いたしました。今回は前回の仙台行の反省を踏まえ、ある程度のお金が出て行くのは仕方がない。と考えました。そこで、適当なルールを自分に課したのです。
高速道路の使用は自由とするが、一般道路を使って浮いた高速道路料金分だけを食事代などに使える。ということにしました。貧乏性ですからどうせ、たいして高速道路は使わないでしょう。つまりは食事代などは制限なしに使えるだろうという姑息なルールです。ナニかやる!と決めた場合、私はヘンに頑固なので、ルールを曲げるようなことはしません。厳しいオーダーは自分の首を締めるだけです。適当に逃げの余地を作っていた方が楽でしょう。
とりあえず迂回距離の多い東京まで400円分、有料道路を使いました。小松川からR246まで出て、あとはR246で御殿場付近まで一直線です。速かった!多摩川を越えて大学時代に住んでいた厚木までの30kmほどは信号2ケしかかからなかった。厚木からトンネルをぬけると富士山!という秦野市までも1時間弱。かなりの余裕をもって御殿場の手前、小山町に到着、わき道に入っていきます。しかし道を間違えて富士霊園へ。地図の確認のために車を止めたあと、休憩を兼ねて同道の女の子たちのお着替えタイムにいたしました。ここまで、思ったよりも順調な流れだったので気が抜けてしまって、随分と長い間、愛でてしまいました。暫くあとにこのタイムロスを後悔することになるとも知らずに。
0700頃、富士スピードウェイに到着。本日休園。まぁ、この時間ではどちらにしても開いていなかったとは思いますが、看板くらいは撮りたかったンだけどな。残念。
明神峠を越えて三国峠へ。そして、山中湖村への下り坂途中で上記の写真のポイントに出る。無理矢理、車を止めて撮影。山中湖と富士山だ。ちょっとガスがあるが最初の写真としてはなかなかと思った。ここより数100mくだったところに山中湖パノラマ展望台という、富士山と山中湖のバランスがもっとよい場所があったのだが、そこは朝っぱらからカメラの砲列がひかれていたのでちょっと臆してしまった。銀塩カメラで適当に流し、山中湖に向かう。
2002.05.28 山中湖・長池観水公園
ばぁぶぅ〜ん!!
0800頃。富士山が見えません! 前日の雨のせいでしょう。本日快晴のせいもあるでしょう。富士山のまわりだけ雲が。今日一日、もうダメっぽい。富士霊園でのタイムロスさえなければ、この山中湖くらいでは逆さ富士、撮れただろうに。
2002.05.28 忍野八海
山中湖より5kmくらい。湧き水がウリの忍野八海。さて。観光地で食べている周辺の方々って仲がいいモンじゃあないのかなあ? ここは違う。ギスギスしてカンジ悪い。「忍野八海・無料駐車場!」って看板がアチラコチラにあるのだが、本当はどれも「忍野八海」の無料駐車場ではなく、各お店が経営する有料?の駐車場なのだ。「うちのお店でお土産を買った人だけ無料だよ」って、小さい文字とか別看板に書いてある。「他のお店でお土産買ったら有料だ」って書いてある。
水深10mまで覗けるという淵がウリなのだが、そこに行くためにはまた、別のお土産屋店内を通過しないと行けない。もうね。この売り子さんたちってば観光地にたかる寄生虫、ハイエナっていうイメージ。普段はこんなヒドイ慣用など使わないけど、この忍野八海のお土産屋さんにはそう言わせるだけのモノがあると思うですよ。
いや、大変失礼な言い回しで恐縮ですが。
2002.05.28 水車
忍野八海の水車。天気晴朗なれど富士山見えず。っつーか山の大きさだけの雲の塊がある。
2002.05.28 鐘山の滝
なんじゃこりゃあっ!って名所。ガイドブックにも載っている滝なンだけど、周囲は完全な廃墟。撮影に使ったところは滝を真正面に見据えるお店?っつーか休憩所なのだが、机が2台に6畳程度の畳敷き。埃だらけで手入れはされているように見えず、畳は腐って穴が開いている。もうね。ちょっと驚いた。
写真の銀塩カメラは対実家・ドール撮影カモフラージュ用のニコンFE2&コシナ35-70自立オートフォーカスレンズ。風景写真用に持っていったもの。単焦点レンズばっかりな私のレンズの中で、現在稼動する唯一の標準-ワイド系ズームレンズ。電池内臓だからすごく重たい。
2002.05.28 ふじやまビール
お昼ごはん〜! ウーロン茶がおいしい。食事系メニューはみ〜んな2〜3人用ってモノばかり。一人で行くお店じゃないらしい。それを二皿注文する。やー思いっきり贅沢をしました。非常においしかったのです。奥に写ってる鳥なんてサアラさんと楓ちゃんを合わせたより大きいのですよ? 食べ応えがありました。
2002.05.28 西湖
河口湖を過ぎて西湖へ。富士五湖全部で撮影しよう!と思ってまわりました。途中で飽きて嫌になっておりましたが、そこは融通の利かないこの私。なんとか完遂いたしました。しかし、富士山を一緒に撮ってなんぼの富士五湖。どうにも単調。そこで。途中からヘンなポーズで撮影するようになっちゃいました。
2002.05.28 魔の撮影ポイント、精進湖
本栖湖を周ってから精進湖へ。途中、日本でも有数の有名な村である上九一色村を通過。出発前には某施設跡を見に行こうと思って確認を取っていたのだが現在は見事なくらい何も無く、分譲住宅地になっているとのこと。寄り道は辞めました。でもこのような怪しい土地、買う人いるのかなぁ?
16:00。富士山が少〜しだけ顔を出しています。もう少し時間が経つともっと見えるようになりそうではあるのですが。今日は以前から目をつけていた山梨市の「ほったらかし温泉」に行きたいのです。本当に雲が晴れるなら、温泉につかりながらでも富士山は見えるハズです。名残惜しかったのですが富士山周辺から次の目的地、甲府市へ行くことにしました。
17:00。甲府市は武田信玄の居城?であった躑躅ケ崎館、現在の武田神社に到着。さぁて。撮影をば。と、思ったら大々々々ハプニング発生! なんとっ!! 楓ちゃんの左足が無いっっ!!!
驚愕。呆然。
車の中の物をひっくり返して探したけれども見つからない。そして、精進湖での撮影中に落としてきてしまった可能性が高いと結論する。精進湖まで往復で60km。戻っても無いかもしれない。諦めるか。
しかし。ミニの素体は兎に角、楓ちゃんが履いている素敵な靴はお店で見たことがないのだ。お気に入りの靴だけに失うのは痛い。そも、この撮影旅行中、足が無いのは可愛そうだ。
結局、戻ることにした。が、温泉も捨てがたい。撮影ポイントの辺鄙さからいって、誰かに拾われてしまう可能性は少ない。とりあえず温泉に入ってから戻ろう。武田神社を適当に流し、武田信玄のお墓もすっとばして15kmほど離れた山梨市は「ほったらかし温泉」へ。
2002.05.28 ほったらかし温泉
私が今まで行った中で、最高の露天風呂でした!! 名前の由来であろうといわれていた未舗装の道路などもキレイに整備され、立派な温泉となっておりました。ここでも失敗がひとつ。サアラさんの温泉用素体がないのだ。忘れたらしい。
一応、お洋服付でこのポイントから撮影したものの、ご覧の通り大分暗い。あまりに写りが悪いので掲載を諦めました。
もうねー。女湯側の壁、後ろの脱衣場を除いて二方向が開放されている。写真に写っている湯殿が一番高い位置なので、もー絶景。晴れていれば前方の山々に富士山も見えるらしい。また、写真の檜の湯殿のすぐ下には岩風呂がある。最高。
で、ここ、湯船が広いのですよ。だから、湯船の端っこに行ってのドール撮影、可能だと思います。温泉地でのドール撮影が難しいのは、風呂という閉鎖空間にカメラを持ち込むのが禁忌視されるからでありますが、ここならば湯殿の外側に向けて風景ごと撮影するのは不自然ではありませんし、ドールと一緒の撮影も問題ないと思います。案外、ウケるんじゃないかな。観光地で撮るよりも圧倒的に暖かい眼で見てくれる気がいたします。それくらい開放的な場所なのですっ!
カエスガエスも残念な思いです。どなたか、一緒にここに行ってくれませんか? 高速道路を使えば東京から1時間ちょっとで着きます。もう一度、一人で行くのには遠すぎますが、他の方にもこの感動を分かち合っていただけるのならば張り合いも出てくるというものです。
さてさて。本当はこの温泉を満喫したかったのですが、楓ちゃんの足を気になって仕方がありません。サッパリとしたあとは早々に移動開始。既に夕方ラッシュも始まっており、多少の渋滞を喰らいながらも精進湖畔へ。
2000。ありましたぁ。楓ちゃんの足。
よかったぁ。本当によかった。
暗くなりましたし大分、疲れてしまいました。ここで一晩を明かそうとも思いましたが、私のまわりには誰もいません。泣こうが叫ぼうが誰にも聞こえません。もし、悪意がある人がいたら死にます。死んじゃいます。
なんとなく恐怖に駆られてまた、甲府市方面へ。幸い、ナイター中継花盛り。阪神は残念ながら負けています。真っ暗な精進ブルーラインを走ること1時間。2100頃。甲府市はR20近くの住宅地に迷い込ンで一晩を明かすことにしました。
走行距離430km
ああ。楓ちゃんの足、見つかってよかった。
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