お人形トップへもどる
東北方面にドライブに行くという計画がありました。車の中で寝ながら、一週間くらいかけて。
長期の天気予報で15日以外に晴れの日が暫くこないことを確認。前日夜になんとなく仙台まで行くことを決意。当初予定と違うが軽く流してこようと思った。睡眠三時間にて出発。
2002年05月15日 鹿島臨海スタジアム前
朝4時30分頃に出発。千葉市より国道51号線を使って北上。利根川を越えて茨城県に突入。なにやら格好イイ建築物を発見。最初の撮影を決意する。鹿島アントラーズの本拠地、鹿島臨海スタジアム。実は確認はしてないのだがおそらくあっていると思う。サッカー場ってこんなに大きいンだなぁ。ジェフユナイテッド市原の本拠地なんてただのグラウンドに毛が生えたようなもんですよ? これまた、私が場所を勘違いしていなければ。
ここで最初のアクシデントが発生する。デジカメにエラーメッセージが出て撮影できないのだ。なにかな〜と思ったらコンパクトフラッシュのメディアが入っていない。驚愕。探し物は自宅のトイレの床に放置してあったという謎のオチが帰宅後につくのだが、現場の私は頭をひねるばかり。カバンを漁り、前に使っていた32と16と8MBのスマートメディアを数枚見つける。合計152MB。入れ替えは面倒だがなんとかなりそうだ。
2002年05月15日 水戸駅前
離職してから50日がたった。銀行残高を確認すると40万も減っている。このままの調子で消費していくと一ヶ月ちょっとで全てのお金がなくなる。何もしなくても電話代や保険代などで5万円程度は減っていってしまうが、5万円のデジカメ、三回のドールイベント、一回の一泊旅行以外に万単位のお金を使った覚えのない私は首をひねる。よくわからない。
生活費と温泉巡りなどの経費を切り詰める以外になさそうだ。今回の仙台ドライブもなるべくお金をかけないで。という前提で出発した。とりあえず高速道路は使用しないということで。元計画でも車の中で寝泊りしつつ銭湯と外食で一般道を使って東北一周するつもりだったのでそういった脅迫観念にとらわれながらのドライブだった。
海沿いの道を北上すれば仙台! という大雑把な計画。いつの間にか道は曲がっていて、気がつけば内陸に数10km。JR水戸駅前に出てしまった。朝6時30分。駅前にて記念?撮影。この時間ではどのお店も開いていない。せっかくだから納豆、欲しかったのに。
2002年05月15日 東海村原発付近
水戸市から海沿いの道を目指して東へ。道路標示に東海村とある。よく、放射能漏れを起こすところだ。地図を見ると近い。寄ってみることにする。それらしき看板を発見。原発ってものを見れないかなぁと思いつつ敷地内へ。何モノかの突入を阻害するためだろう。直線道路には様々な障害物があり、蛇行しないと進めないようになっている。そして。敷地の正門が見えた。すごい警備体制。こりゃあ一般車が入れるようなところではないらしい。ビビった私は正門警備の方々が監視するなか、門前で無理矢理Uターンを敢行。不審な私の車はすごすごと退散した。
2002年05月15日 よるの森公園
11時頃。名前に釣られて寄ってみた。近くには「夜の森駅」があるらしい。桜の名所。
このあたりに福島第一・第二原発があった。支道への入り口付近に「原子力運輸」という看板を発見。この会社名を見た人はどういう感想を抱くだろう? すごそうだぜっ!と思う人もいそうだが、拒絶反応を見せる人もいるのではなかろうか。何にしても思い切った社名である。残念ながら写真はない。
2002年05月15日 温泉・蒲庭館
仙台に行こう! と思いたったものの、特に何か目的があったわけではない。温泉巡りの一環で、「楓の湯」という素晴らしい名前の湯殿がある宮城県は鳴子温泉の弁天閣という温泉旅館に目をつけてはいたものの、「東北」という大雑把なガイドブックの4ページしか載っていない仙台のページだけを情報源にした旅だったのだ。いいかげん極まりない。地図にしても昔から使っている関東ロードマップだけがまともなもので、東北に入ってからはこのガイドブックにある小さな地図だけが頼りという有様だった。
13時頃。このままでは、仙台市より更に50km程奥にある鳴子温泉には辿り着けないと判断。どうせ目的が曖昧なのだ。どっかの温泉に寄ろう!と思った。相馬付近。蒲庭温泉へ。
良い温泉でした! ま〜。ちょっと大きな風呂場といったところではありますが、ここ一ヶ月でまわった10件程の「温泉」の名前がつく施設の中ではイイ方でした。実感として、神経痛に効くところが最高! ほとんど曲がらない左手の指が温泉に入っている間だけではありますが、曲がっちゃうンですよ! 驚きでした。たまたま偶然だったのかもしれませんが、感動しました。
2002年05月15日 極楽
飛び地のように沸いている不思議な温泉。海まで1kmもないので当然、塩泉と思っていたのですが、単純泉とは如何に?
2002年05月15日 ふ・た・り
露天でないのだけは残念でしたが、湯気で曇った大ガラスの向こうは見事な日本庭園。良い気持ちでした。その昔、玉行があったとありましたが、流石にこのお風呂には入られなかったのではないかなぁ。小奇麗にしてはあったけど、豪華には程遠い設備でしたので。むしろ質素な作りだったな。宿泊客は幾組もあったようですが、男性客はいないらしい。千葉での温泉巡りはイモ洗いのような状況だったのに対して、当に極楽のよう。いいお湯、ご馳走さまでした。
この段階で14時頃。仙台まで130km。市内観光は無理だろう。土地勘もなければ地図もないのだ。海沿いの松島なら迷わないでいけそうだ。目的地を修正っつーか確定。がんばれ。
お人形トップへもどる