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2009/12/19 陸上自衛隊広報センター りっくんランド

民主党の事業仕分けで有名になった施設、
陸上自衛隊広報センター 「りっくんランド」 に行ってきました。
住所的には東京都練馬区大泉学園町ですが、
交通案内を見ると埼玉県朝霞市だったりいたします。朝霞駐屯地隣接の施設だし。

そして突然の豆知識、
神奈川の厚木基地ってのは大和市にあります。
これは戦前に命名されたもので、
実際の立地とちょっとだけズレた名称をつけることによって
仮想敵国に基地の場所を間違えさせるための欺瞞だったのですな。
今の世ならこの程度のでは意味を持たないでしょうが、
情報が少なかった頃はコレだけでもある程度の効果を期待できたのでしょう。

新東京国際空港や東京ディズニーランドが千葉にあるのも同じ理由です。(嘘




2009/12/19 りっくんランド屋内展示ゾーンを二階から写す
最大の目的はいつもの如くドール撮影なので、
人が少ないであろう開館10時を目指しました。

が、渋滞にまきこまれ到着は1030頃。
駐車場には10台以上の車がありました。

こりゃあダメかな〜。
と思って入ってみれば、人影がほとんどない。

大喜びで撮影をするわたしなのでした。

後方、ド真ん中にいるのは「AH-1S」。通称はコブラ。
世界に「攻撃ヘリコプター」という概念をひろめた傑作機の日本バージョン。
ベトナム戦争の頃に開発されたけど日本にはいってきたのが1980年以降。
2000年まで作られ、
AH-64アパッチロングボウが配備された今もなお現役。のはず。

実物を見るとローターがとても分厚い。
マンガではヘリを撃墜するシーンでよく狙われてよく折れているけど、そう簡単には壊れなさそう。

でで。
アクアちゃんの左足のヒモがほどけている。
ぐぬぬ。




2009/12/19 りっくんランド屋内展示ゾーン 90式戦車
90式戦車。
陸上自衛隊の主力戦車だ。展示品は試作車両で細部はちょこっと違うらしい。

そしてこいつぁデカい。こんなもんが90km/hで走り回るというのだからすげぇぜ。

でー。

これを撮影している途中、3Dシアターなるものの上映が終わったようで、
中から人がぞろぞろぞろぞろぞろぞろ沸いてでてきた。
車の数の割に人影が少なかった理由はみんな別部屋に篭っていたからなのだな。

ううう。失敗した。

少ない一般客と自衛隊の方々の視線に怯えてタラタラやっていたのだが実は最大の好機だったらしい。
この状態ではたくさんのひとに見られてしまう。時期を逸した。
くそうくそう。

そして。
アクアちゃんのレイピアが落ちそうに。
くそうくそう。



2009/12/19 りっくんランド屋外展示ゾーン 89式装甲戦闘車
屋内展示ゾーンの人があまりに多いので外へ逃げてきた。

89式装甲戦闘車を背面から。
戦車っぽい外形だが用途はまったく異なっている。
背面にある扉の中に歩兵6名が背中合わせで座り戦場を移動するといういわゆる歩兵タクシーだ。

諸外国でいうところの歩兵戦闘車だが、自衛隊では歩兵を普通科と呼ぶので名称もちょっと独特。
昨今の作戦運用ではあったほうがよいとされる便利な車両だが、
日本では年間で数輌単位の予算しかつかないので数が少なく、現場ではなかなかお目にかかれないらしい。
旧陸軍の烹炊車かいな。

素人考えとしてはまとめて作って数年ガマン。のほうが同じ予算でずっと数が揃うと思うのだが、
前年実績で予算を決めるという伝統的なお役所仕事のおかげで毎年数輌しか発注できず
量産効果が見込めないために一輌の単価が異様に高価とのこと。

日本らしい。といえばそれまでだけどアメリカから買ってきたほうがよさそう。
まー。買うとなるとそれはそれでイロイロ面倒なのだけどね。




2009/12/19 りっくんランド屋外展示ゾーン 74式戦車
陸上自衛隊の先代の主力戦車。
前面に座り込み足元から。

90式戦車に比べてふた周りほど小さい。
近くに展示してある89式装甲戦闘車のほうが大きいくらいだ。

だがこうやってキャタピラ前に座り込むと大迫力。
ロクな装備ももたずにこんなものと戦うなんて無理。
精神が折れてしまう。

本日は見てのとおり快晴なので、105mm戦車砲の細部もよく見える。
90式の120滑腔砲と違い、ライフリングが刻んであるのも確認できた。
素晴らしい。


人に背面にまわられるのを恐れて耳をすませながら撮影していると他の来場者の会話が耳に入ってくる。
基本的に大砲がついていればどれでも「戦車」と呼ぶのは気になるし、
74式戦車について「普段はキャタピラはずして走る」と女の子に解説している男もみかけた。
まー。世の中にはそういう戦車もあるけどコレはやってないなぁ。

わたしは軍オタなので、
(ずっとWW2の海軍を専攻していたので戦車は門外漢なのだが)
知ったかぶりなトンチンカンな解説が聞こえると
横に行っていろいろ講釈したくなってしまう。

なかなか罪作りな施設だぜ。




2009/12/19 りっくランド屋外展示ゾーン 75式自走155mm榴弾砲 ・ UH-1 イロコイス
両方ともまだ現役だが両方とも後継機が確定しているので順次退役する予定。

写真の多くには写っていないけど常に数人の来場者がこの屋外展示ゾーンにはいる。
この頃は最初の失敗を踏まえて撮影時間を短縮することに重点をおき、
ある程度の人に見られるのは許容する方向で動いていた。まさに覚悟完了である。

でも。なるべくなら人目につかないほうがいい。

だが。
しかし。

写真奥のガラス張りの屋内展示ゾーン。ここの二階は休憩エリアになっていた。
帰る間際に寄ってみると自衛隊の方を含めた数人の人が座ってくつろぎながらこの屋外展示ゾーンを見下ろしていた。

もう。思いっきり丸見え。


それじゃなくても自衛隊の施設である。
挙動不審の男はちゃんとチェックされていた可能性は高いのに。

ふふふ。
くくくくく。
ヤバくない? わたし。




2009/12/19 りっくんランド屋外展示ゾーン UH-1 イロコイス
多用途ヘリコプター。UH-1 Iroquois。
幼少の頃に作ったプラモデルでイロコイスと覚えたのだが、本来、最後のsは発音しないらしい。
イロコイというほうが一般的なようだ。

西側世界の代表的ヘリコプターでものすごい数が生産されている。
ベトナム戦争に大量に投入され、大量に失われた。
ベトナム戦争の映画で画面を飛び回っているヘリコプターのほとんどがこれ。
「地獄の黙示録」でスピーカーからワルキューレの騎行を流しつつ編隊攻撃をするシーンは有名。

生存性よりも搭載量を買われた機体なのであまり丈夫そうには見えない。
近くでみるとかなり小型で華奢。
輸送から攻撃までなんでもこなした空のトラック。

自衛隊には後継のUH-60ブラックホークが導入されているけど
これまたコスト的な問題でこの機体もしばらくは現役に留まりそうだ。

日本の場合、使わなくなったから諸外国に中古で売る。ってのができないからなぁ。




2009/12/19 りっくランド屋外展示ゾーン 87式自走高射機関砲
対空戦車。

いい空だなぁ。。。。

わたし、何やってるのだろ。。。。



滞在時間は90分ほど。
わたしは自衛隊の各駐屯地の祭りや開放日に行ったことがなかったので、
戦車を間近で見たのは今回が初めてだ。
そういった意味もあってかとても楽しかった。ぐれいと。

この陸上自衛隊広報センターではこれら装備の展示のほか、
各種体験コーナーや3Dシアターがある。

3Dシアターは簡単な自衛隊紹介動画だったが、
「自衛隊は強くなければならない!」というフレーズで空挺部隊の体育会系的な映像が流れ、
このノリはちょいとヤバイのでは? と危惧させながら始まるが、
中盤の空手をやっている映像とともに
「自衛隊は賢くなければならない!」というフレーズがきてなんで空手で賢いなんだ? と首を傾げ、
「自衛隊は優しくなければならない!」のころには何故か自衛隊に親近感が沸いてくる。

古臭い専用の眼鏡を使用するこの施設は3Dシアターと銘をうつには恥ずかしいほどの古臭さ。
一緒に見たご老人が係りの人に
「眼鏡がないほうが見やすかった!どうにかしたほうがいいよ!だから仕分けられるんだ!」
と係の人にくってかかるのをみちゃったり。

言いたいことはわからんでもないが予算がないからこの状態なのだと思うよ?

今回、事業仕分けで不要とされたわけだけど
開設当初はとにかく今のこの施設はそれほどお金がかかっていないのではないかなぁ。
予算のほとんどはここを運営する団体のエラい人の給与や退職金になっている気がするる。


売店で自衛隊クッキーなどを所望し、帰ろうと外に出たときには駐車場の八割が埋まっていた。
この日の来場者は300人を超えそうだ。
来場者にたいする自衛隊の広報という役割はそこそこに担っているのではないか。

個人的にはがんばってもらいたいと思う。


なくなっても誰も困らない。というのも事実だと思うけど。




2009/12/19 東京タワー
りっくんランドから北区は赤羽の「自家製麺 伊藤」で比内鶏そばをいただき、
阿呆ナビのせいで何故か迷い込んだ池袋で
せっかくだからとボークスによってアクアちゃんの失くした左手の代替品を探しにいってフラれ(このあと全国のボークスにTELして玉砕した)、
ぐるっとまわって東京タワー。

ここは何度か輝夜ちゃんで夜景を撮っているポイントだったりするのだが
昼間に滅多に通らない場所なのでちょいと撮影。

朝に出かけたのに暗くなってしまった。一日がけだったわぁ。




2009/12/19 自衛隊お土産各種
自衛隊お土産各種。
ここに写ってないけどほかにも幾つかある。すっげぇいっぱい買ってきてしまった。
左上の萌えクッキーは失敗。
これ、航空自衛隊じゃないか。朝霞駐屯地にいったのだから陸上自衛隊のヤツを買ってこいよわたし。

あー。あと。
りっくんランドのお土産屋(あれもPXって言うのかしらん)は
結構、いろいろなものを売っているのだけど、
一見して見えない位置に
「鳩山サブレー」とか「やっぱり民主」とか「麻生クッキー」とか
ここで取り扱っていいのかよ?的なお土産も各種も取り扱っておりまして。

まぁ。売れりゃあなんだっていいのだろうけど。
ちょっと驚いた。




2009/12/20 押上 東京スカイツリー 源森橋
翌日、千葉に帰ることになったのだが、自宅に電話すると早く帰宅されるのは都合が悪いと言われてしまった。なんでやねん。

どこかでお金をかからない時間つぶしを。と考えた挙句、
前日に東京タワーを撮ったのだから東京スカイツリーなんていいのじゃね? と短絡。

秋葉原から両国を越えたあたりで急遽北上。

既にかなり遠くからでも見ることができる東京スカイツリーだが
ある程度近づくとビルが邪魔で全景を収められる撮影ポイントがなかなか見つからない。
太陽の方向を勘案すると尚更、範囲は狭くなっていく。

が、しばらく走り回るとありましたよ良い場所が。
隅田川と旧中川を結ぶ運河?には当然のことながら建物がない。
そこにかかる橋からなら、どこでも良いショットが期待できる。

そして。
実際。良い場所なのでしょうね。
みてください道路の向こう側を。
三脚をはってたくさんの人が撮影をしています。

こちらのほうはそれほど人も多くないので余裕をもってモンブランさんとアクアちゃんでパチリ。

この位置で東京スカイツリーまで600mってところかな。




2009/12/20 押上 東京スカイツリー 東武橋・大横川親水公園の横
上の撮影ポイントからだいぶ、近づきました。
この位置で東京スカイツリーまで200mちょっと。

すぐそこの建物の向こう、東武橋の上は二車線のうち一車線が違法駐車で完全に潰れています。
橋上から東京スカイツリーを見上げる人は軽く100人以上。完成前から大騒ぎ。

そこでもがんばって撮影したのですが、
慌てていたせいでどうも曲がってまして。

落ち着いて撮影するためにちょっと中にはいったこちらの写真を掲載することにしました。


この段階で高さは240mくらいとのこと。完成すると634m。写真の2.5倍くらい。

やー。でかすぎる。
完成したらこの場所から全景をいれるのは無理でしょうなぁ。

完成は2011年12月。
あと二年ほどです。楽しみですね。



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