- FSTAGE Plays :『ちょっとマチネーそこソワレ14』 297/297 PXF00472 手塚 優 RE:R/「血の婚礼」 ( 6) 93/12/19 04:36 271へのコメント >     ◆「血の婚礼」 >     【作】清水邦夫 【演出】蜷川幸雄 >     【出演】西岡徳馬 北村和夫 大石継太 佐藤オリ江 寺島しのぶ 大川浩樹 他 >     【THATRE】銀座セゾン劇場(030353500555) >     【DATA】30 NOV.1993(18:30)/S 6-7/公演は23まで >     【CONTACT】銀座セゾン劇場(030353500555) 12/18(土) 13:30 (1h40) S席13列28番 で見ました。後ろの方に空席も結構ありました。 蜷川の芝居も清水の芝居も初めてだった為か、僕にとって非常に印象的な舞台でした。 チケットは安くないし、雨音で台詞が聞き取りにくいことも確かにありましたが、 でも、自分は観ておいてよかったと思えました。 最初は、ビデオ屋のディスプレー映像の絵に興味がわきました。誰の絵だったなのかな? 先日亡くなった田中角栄の似顔絵なんかもありました。 その後のアダルト・ビデオは結構気になってしまった(^^;) 天使の翼を持った鼓笛隊や、死人を乗せた通過列車のイメージなどはなかなか強烈 でした。音楽に「アメージング・グレース」の他に、Twin Peaks の曲(Julee Cluise "Into The Night")がちょっと使われてました。 「愛する遠方にはきっちり目をむけている・・・」という北村和夫の台詞が 心に残りました。狭い路地に舞台を限定していながら、遥か遠くの何かを垣間 見させてくれた、そう感じました。最後の悲劇的な結末も一度目は悲劇だけど、 二度目は喜劇だし、死はただの眠りなので、とても明るい結末だと感じました。 元ショーマの石橋祐さんが出てたのは、知らなかったのであれっと思いました。 寺島さんは大河ドラマで見たわがままなお姫さま役より、今回の少年役の方がずっと 素敵です。でも、最後に帽子を投げ棄てて、長い髪を出すということは、あれは 本当は少女だったということでしょうか。両手を広げてバランスをとるシーンで、 宮本亜門の「メアリー・ステュアート」を何故か思い出しました。そういえば、 人物の登場のさせかたや印象的なシーンを構成する手際など、その演出手法には 似てるところが、もしかするとあるのではないかしら。