赤引糸シルクロード

伊勢神宮へ献納された御衣(おんぞ)が大野で織られていた間は、吉田、伊良湖を経て直接献納され ていましたが、三ケ日岡本村(引佐郡三ケ日)の神服部家で織って献納するようになった承元元年(1207)からは、赤引糸道大野の赤引糸が岡本村へ運ばれました。服部の宮でお祓いした赤引糸を唐櫃に納め、4人が交代で地に着けないように担いで、竹ノ輪(旧鳳来町)の徳衛門方まで運び、出迎えに来た 神服部家の人と揃い、岡本村の初生衣(うぶぎぬ)神社へ届けました。 服部家では、この赤引糸を材料にして御衣を織り、4月12日朝、浜名湖周辺の人々による盛大な御衣の歌や踊りで送られて出発し、本坂峠を越して嵩山(すせ)に行き、旧家与八家にて休憩し、出迎えた牛川 (豊橋市)の深川稲荷社の人達と合流し、その夜はこの社へ宿泊しました。 翌13日には、吉田宿湊町(豊橋市)の神明社から神輿で出迎え、道中盛大なおんぞ祭の行われる中を、神明社へ到着して宿泊し、翌14日は太一御用と書いたのぼりを立てた新造船で、豊川から三河湾に出て、伊良湖岬の伊良久神社へ寄って泊り、ここでも盛大 なおんぞ祭を受け、翌15日に出発して伊勢湾を横断し、伊勢の国へ上陸して、神宮へ献納するのが、赤引糸のシルクロードでした。

(御衣祭り、初生衣神社、熱田神宮の御衣祭もリンク集で参照出来ます。)  「赤引糸シルクロード」なんて、とてもロマンチックではありませんか、タイムスリップして一度探索してみてはどうですか。また新しい発見があるかも・・・・・・?