名松線名場面 - 家城駅



 家城駅は名松線で唯一交換可能の駅であり、松阪以外では唯一の駅員配置駅でもあります。毎晩、2両のキハ11がここで滞泊します。家城駅は昔と変わらない設備が現在も現役です。


 今となっては、まず見かけない腕木式信号機です。左写真が「緑」信号と同じ意味です。「赤」信号を示す場合は、腕が水平になります。



 この腕木信号機の操作は駅員が手動で行います。列車が到着すると駅員はタブレットを受け取り、安全確認を行った後、腕木信号機を「進行」現示にします。腕木信号機を操作する器械は伊勢奥津方面のホーム上にあります。


 発条転轍器(スプリングポイント)です。このポイントを通過する際には、車両の幅で無理やり押し広げますので、速度制限がきつくなります。家城駅の場合は、25km/h制限です。ローカル線でもめっきり見かけなくなりました。
 伊勢奥津駅での折り返し待ちの際に、2、3分運転士と雑談した時に、「発条転轍器は珍しいでしょう。見習いの時、危ない!と思って思わず急ブレークをかけないよう、指導を受けました。」と笑っておられました。確かに、ぼっとしていたら急ブレーキをかけてしまうかも。

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