29.クリスティ/レザール・フロリサン


パーセル:歌劇「妖精の女王」(抜粋・演奏会形式)=原語上演・字幕付
ラモー:オペラ・バレ「優雅なインドの国々」から第4幕「未開人」(演奏会形式)
=原語上演・字幕付
(以下アンコール)
 パーセル:歌劇「アーサー王」よりパッサカリア

 ラモー:オペラ・バレ「優雅なインドの国々」から第3幕第7場「優しい愛よ」

2003年2月16日15:00〜 東京オペラシティ コンサートホール
【指揮】ウィリアム・クリスティ
【管弦楽】レザール・フロリサン
【合唱】レザール・フロリサン
【ソリスト】
 スンハエ・イム(ソプラノ)
 ソフィー・ディンマン(ソプラノ)
 イアン・ベイトン(テノール)
 ニコラ・リヴァンク(バス)
 ポール・ゲー(バス)



 2/12まで休暇を取って、13日(木)から出社。まだ気持ちの切り替えが完全ではなく、ぼ〜っと休暇中に溜まったメール(約800通… 勘弁してよ)を眺めていたら、同僚からお呼び出し。
「昨日送ったメール見た?」
「?」
「良かったでぇ、《メサイア》」
 前夜、クリスティ率いるレザール・フロリサンの《メサイア》に行って、えらく感動したらしいのだ(家に帰って件のメールを見たら、普段はクールな彼のコメントがめちゃめちゃ熱かった (^^; )。
「日曜日、もっぺんあるから聴きに行きぃ」

 この人がこんなにストロング・リコメンドするんなら、と、急いでチケットを取って、日曜日には初台へ。曲目は、上に書いたバロックオペラの、演奏会形式の上演。席は1階の一番後ろ、2階席との関係でコの字になった部分の一番奥。ここは音が乱反射して変な響きが混ざることもあるのだが、致し方ない。

 …もう、もの凄く良かった、としか言いようが無い。オーケストラの響き。合唱の美しさ。独唱者の表現。そのすべてが溶け合って、軽やかで躍動感に満ち溢れた世界が、後に行くほど輝きを増しながら広がっていく。とんでもないものを聴いてしまった

 これだけしか書けない。実は最初、この後に20行ほどコメントを書いたのだが、あまりの自分の表現力の無さに頭に来て、削ってしまったのだ。後日、時間のフィルターを通してもう少し冷静に振り返ったら、特に印象の強かった部分などが浮き上がって来るかも知れない。(^^;

 4月に、NHKでこの日の模様が放映されるという。読者の方々には、くれぐれもお見逃しなく… 私も、これを観たら、また書きようがあるかも。

 あ、そうそう。座席の他に、もう一つだけ、残念に思ったこと。それは《メサイア》を聴き損ねたということである。