天王寺〜奈良〜帰京
せっかく和歌山にいるのだから、という「せっかく指向」でもって和歌山城や
博物館・美術館も見学した。
見るべきものは見てしまった気分になっていたので、おいしいものでも食べて
帰ろうと思った。大阪の、ジャンジャン横丁の串カツが頭に浮かんだ。きのう
購入した「紀州」でも天王寺にふれていたので、導かれるようにして天王寺へ
と向かった。精進落としという気分もあったのかもしれない。
目指す、ジャンジャン横丁の「やまとや」は混んでいた。「ずぼらや」の表に出
ているメニューを見ると、高くない、居酒屋メニュー程度の価格だったので入
ってみる気になった。それまで、ふぐを食べたことがなかったせいもあるかも
しれない。
から揚げや握り、湯びきなどを頼む。酒をおかわりして、すっかり酔ってしまう。
桜井から名古屋へ出れるのではないかと思い電車に乗ったが、酔っていた
せいか、寝過ごして奈良に着いてしまう。
宿をとり、風呂に入ったあと駅の方へ向かうと、ゆかた姿の女性達が駅に向
かうのが見えた。法隆寺の先の王子で花火大会があるらしい。
少し迷ったのち、結局ふらふらと出かけてしまった。奈良にもこんなに人がい
たのか、と思うほどの人の数。ヤキソバとビールを購入し、いそいそと開始を
待つ。
こうして、この夏も終わっていくか、と口に出して涙ぐんだりはしなかった。は
ずである。
翌日
翌日、京都へ出て帰京。自宅近くの銭湯で旅の垢を流した。