17. 濃淡
▲ 彼らが出来うる最大の防御が無関心だった 彼らは自分の目の前で人が苦しもうが 殴られようが 殺されようが 強姦されようが 無関心を決め込む 彼らは無罪 ▲ 彼らの出来うる最大の攻撃は 殺人だった いくら謝ろうが 泣こうが喚こうが もっとも残酷な方法で人を殺す 彼らは有罪 ▲ 被害者はずっと被害者 彼らが加害者になるまで ▲ 携帯電話はうるさいよ 電車の中ではね 音楽を聞くやつもね 日常の噂を話してるやつもね 頭の神経が切れそうになる いつからこんなに神経質になったのかな ▲ 青い空の下 まっすぐどこまでも続く地方の道路 車を最大限のスピードで飛ばす 風に逆らう 道は続く 流れている草原の風景 牧場にいる牛や馬 ここには日常が無い やがてそこへ帰って行くまで 魂は自由だ