17. 濃淡 

2000.4.2

濃淡

    ▲ 彼らが出来うる最大の防御が無関心だった
      彼らは自分の目の前で人が苦しもうが
      殴られようが
      殺されようが
      強姦されようが
      無関心を決め込む
      彼らは無罪

    ▲ 彼らの出来うる最大の攻撃は
      殺人だった
      いくら謝ろうが
      泣こうが喚こうが
      もっとも残酷な方法で人を殺す
      彼らは有罪

    ▲ 被害者はずっと被害者
      彼らが加害者になるまで

    ▲ 携帯電話はうるさいよ
      電車の中ではね
      音楽を聞くやつもね
      日常の噂を話してるやつもね
      頭の神経が切れそうになる

      いつからこんなに神経質になったのかな

    ▲ 青い空の下
      まっすぐどこまでも続く地方の道路
      車を最大限のスピードで飛ばす
      風に逆らう
      道は続く
      流れている草原の風景
      牧場にいる牛や馬
      ここには日常が無い
      やがてそこへ帰って行くまで
      魂は自由だ


<過去の記述> Introduction/ものがたりについて/message/FRANCESCO / I HATE YOU / 赤い糸 / 存在と価値 / 鏡の中の自分 / パンドラの箱 / 神の手 / お墓に入ったかわいそうな子供 / 目に見えないもの / 穴 / Another girl / 濃淡

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